【コラム】

Windows XPスマートチューニング

95 コマンドプロンプトのコマンド拡張機能の設定を確認する

    阿久津良和  [2003/10/29]

    こんにちは、阿久津です。すっかり忘れていましたが、「3°(threedegrees: スリーディグリーズ)」の日本語β版が出ていたんですね。「3°」は、家族や友だちなど、親しい人たちと小さいグループを作ってお互いに接続し、さまざまな体験を共有して楽しむことができるというツールで、Microsoftが開発したPeer-to-Peerネットワーク技術に基づくものです。

    3°は以前から英語版が公開されていましたが、動作環境が制限されていたため一切ノーチェックでした。今回はMSN Messenger 5.0以上とAdvanced Networking Pack for Windows XP(KB817778)が導入されていればOKということで、敷居も低いため試してみました。ちなみにKB817778は、IPv6でTeredo NAT Traversalを有効にしたり、インターネット接続ファイアウォールを実現する拡張機能です。詳しくはこのリンク先にあるMicrosoftのページをご覧ください。

    さて、用意された機能の中でも面白いのが「musicmix」。複数のユーザで同じプレイリストを共有し、音楽を聞くことができるというものです。プレイリストを作成したユーザだけでなく、他のユーザもプレイリストに音楽を追加することとができるため、ちょうど友人宅にCDを持ち寄って、皆で聴いているような感覚でした。ここでフッと思ったのが不特定多数をコンタクトリストに加えると、Napsterのストリーミング版のような物になるのではないか、という点。正式公開版ではこのあたりも考慮されるとは思いつつも、ちょっと気になったポイントです。

    もうひとつの注目ポイントが「ウィンク機能」。いくつか用意されたアニメーション画像を感情表現として使うというものですが、公式サイトからダウンロードしたり自分なりのウィンク画像を作れるため、通常のチャットとは違った味わいを楽しめました。しかし、いくつか面白い機能は用意されているものの、現在のところ、単に"インスタントメッセンジャーの拡張機能セット"という印象はぬぐいきれません。もちろん単体のアプリケーションなので筆者の感想は間違っているのですが、"画期的"というほど強い印象を受けないのです。

    ご存じのとおり、インスタントメッセンジャーの面白さというのは、広大な海に例えられるようなInternetの中で、友人知人とリアルタイムに連絡を取り合える点。共時性を得られる点といっても過言ではないでしょう。そういう観点で筆者は、ICQから始まって紆余曲折の末、現在ではMSN Messengerを使っていますが、「3°」にはその感覚を拡張するほどの刺激を感じられませんでした。もっとも現時点では、使っているユーザが少ないため、新しい刺激を受けないからかもしれませんので、正式版が公開されるまでアンインストールせず、タイミングを見て使ってみようと思います。

    閑話休題。Windows XPのコマンドプロンプトには"コマンド拡張"という機能が用意されていますが、初期設定で有効になっているため、意識せずに使っている方も多いでしょう。同機能は、コマンドセパレータである「&&」で区切られた複数のコマンドが引用符で囲まれている場合は文字列として指定されるなど、ここで数え上げ切れないほどの機能変更が用意されています。

    コマンド拡張機能の影響を受けるコマンドを数え上げると、DEL/ERASE/CD/MD/PROMPT……とかなりの数となるため、Windows XP下でコマンドプロンプトを活用するユーザにとって、実は重要な設定ポイントと言えるでしょう。そこで今週は、コマンドプロンプトのコマンド拡張機能の設定を確認するTipsを紹介しましょう。

    1.<スタート>メニュー→<ファイル名を指定して実行>と選択。
    2.「名前」に半角で「regedit」と入力し、<OK>ボタンをクリック。
    3.「レジストリエディタ」が起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE→ Software→ Microsoft→ Command Processorとキーをたどって開く。
    4.右ウィンドウにある「EnableExtensions」をダブルクリックで開く(ない場合は<編集>メニュー→<新規>→<DWORD値>と選択し、名前を「EnableExtensions」に変更する)。
    5.「値のデータ」を「1」に書き換えて<OK>ボタンをクリック(初期設定では「1」となっています)。
    6.レジストリエディタを終了し、Windows XPを再起動する。

    この手順でWindows XP全体でコマンド拡張機能が有効になり、ステップ5の値を「0」に変更することで同機能が無効になります。ちなみにログオンするユーザのみ設定する場合は、ステップ3のレジストリキーを「HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Command Processor」に読み替えてください。

    それではまた次週お会いしましょう。

    阿久津良和( akutsu@cactus.ne.jp )

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