【コラム】

Windows XPスマートチューニング

79 IEと.NETパスワードの保存機能を無効にする

    阿久津良和  [2003/07/02]

    こんにちは、阿久津です。最近、ノートPC(普段使っているThinkPadではありません)の調子が悪く難儀しています。このマシンはソフトレビューやベンチマークなどさまざまな場面で活躍しているWindows 98をインストールした実験マシンですが、いい加減Windows 98絡みの仕事も減ってきたので、Windows XPをインストールしてみました。すると、とたんにトラブルが多発してしまいました。中でも問題なのが、ノートを閉じた後、再度開いても電源が入らずデスクトップが真っ暗なままという現象。

    Windows XPの電源オプションには、一定時間後にモニタの電源を切る設定が用意されているのはご存じのとおり。特にノートPCはバッテリ寿命が重要なため、細かく設定しているユーザーも少なくないでしょう。一般的な設定ならば、ノートPCを閉じれば自動的にサスペンドモードに移行し、フタを空けて適当なキーを押せばXPのデスクトップが再表示される、はずなのですが、これがうまくいかないというわけです。いつもどおりWeb上で色々と調べてみると、マイクロソフトの「サポート技術情報」に似たような症状についての記載(キーを押してもモニタが点灯しない場合がある)がありました。

    どうやら、Service Pack 1をインストールしたXP環境では、ディスプレイの電源を復帰させるタイミングの処理に問題があるため、このような現象が発生してしまうようです。ちなみに電源オプションのプロパティで、"電源に接続" 時の "モニタの電源を切る" 設定を「1分」に設定することで発生するらしいですが、筆者が普段使っているThinkPadではそのような問題は発生していません。どうもメーカーというかノートPCの設計によって細かな部分は異なるようです。

    さて、肝心の解決策ですが、レジストリキーを作成することで回避可能です。具体的には、HKEY_LOCAL_MACHINE \SYSTEM \CurrentControlSet \Control \GraphicsDriversに「LidCloseSetPower」というキーを作成するだけでよいとのこと。同様のトラブルを抱えている人は是非お試しください。

    閑話休題。さて、今週は久々にセキュリティ関連をチェックしましょう。Internet Explorerには、WebページのBASIC認証時におけるIDとパスワードを記憶する機能が用意されています。同機能を使うことで利便性は高まりますが、セキュリティ的にはやや不安の残るところです。そこで同機能を無効にするTipsを紹介しましょう。

    1.<スタート>メニュー→<ファイル名を指定して実行>と選択。
    2.「名前」に半角で「regedit」と入力し、<OK>ボタンをクリック。
    3.レジストリエディタが起動したら、HKEY_CURRENT_USER →Software →Microsoft →Windows →CurrentVersion →Internet Settingsとキーをたどって開く。
    4.<編集>メニュー→<新規>→<DWORD値>と選択。
    5.名前を「DisablePasswordCaching」とし、ダブルクリックで開く。
    6.「値のデータ」を半角の「1」に書き換えて<OK>ボタンをクリック。
    7.レジストリエディタを終了させてWindows XPに再ログオンする。

    この設定を行うことにより、「ネットワークパスワードの入力」ダイアログにある「このパスワードを保存する」が表示されなくなります。これだけでは寂しいので、同じように.NETパスワードを保存しない設定も紹介しましょう。

    1.<スタート>メニュー→<ファイル名を指定して実行>と選択。
    2.「名前」に半角で「regedit」と入力し、<OK>ボタンをクリック。
    3.レジストリエディタが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE →SYSTEM →CurrentControlSet →Control →Lsaとキーをたどって開く。
    4.<編集>メニュー→<新規>→<DWORD値>と選択。
    5.名前を「DisableDomainCreds」とし、ダブルクリックで開く。
    6.「値のデータ」を半角の「1」に書き換えて<OK>ボタンをクリック。
    7.レジストリエディタを終了させてWindows XPを再起動する。

    これで設定が終了しました。ただし、Internet Explorerのパスワード記憶機能はHKEY_CURRENT_USER、.NETパスワードはHKEY_LOCAL_MACHINEとキーを見ればわかるように、前者はアカウントレベル、後者はシステムレベルに対して設定するものです。1台のマシンを複数人で使っている場合、後者の設定をするときは、他のユーザーの意見も聞いてから設定することをお薦めいたします。

    それではまた次週お会いしましょう。

    阿久津良和( akutsu@cactus.ne.jp )

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