【コラム】

Windows XPスマートチューニング

37 実行ファイルのエイリアスを作成する

阿久津良和  [2002/08/21]

こんにちは。阿久津です。お盆休みは如何でしたか。筆者も先週は例年になくノンビリでき、まったく仕事をしない一週間を過ごすことができました。と、言っても日本中が休みの人で溢れかえる最中に出かけるのも気が進まず、たまっていた本を読んだり、Windows XPのメンテナンスを行ったりと仕事がない普段の日と変わらない日々でしたが:-)。

そういえば、筆者は何度目かのCygwin( http://sources.redhat.com/cygwin/ )環境構築にチャレンジしています。もともと、Windows 98のMS-DOSプロンプトで、lsやgrepといったUNIX系コマンドを使いたくてインストールしていましたが、Linuxでサーバーを立てるようになってから、telnet接続で直接シェル上でテキスト処理を行うようになったため、すっかりその存在を忘れていました。

しかし昨日、外出先でちょっとしたテキストのソートを行おうと思ったのですが、Windows XPにはもちろんsortなどのコマンドが用意されていないため、Wz Editorのソートコマンドで大まかに並べ替え、それから手動で入れ替え作業を行うという面倒な作業を強いられてしまいました。そこで、この連休中にCygwin環境を構築しようと思った次第です。

そもそもCygwinとは、GNUの開発ツールを含むUNIXのさまざまなフリーソフトウェアをWindowsに移植したもので、以前はCygnus社で開発されていましたが、現在はRedhat社に買収され開発が続けられています。筆者はここ数年Cygwinの動向を知らなかったのですが、最新版ではフリーのX Window Serverまで用意されており、一環境を構築できるにまで至ったようです。

と言いつつも、GUI環境はWindows XPがありますので筆者には必要なく、基本的にテキストファイル操作環境と簡単な開発環境さえあればOKです(それでも、Cygwin/XFree86 http://cygwin.com/xfree/ に掲載されているScreenShotを見るとKDEやGnomeがCygwin上で動作しており、環境構築にチャレンジしたくなります)。ちなみに今回セットアップを行った際にはApache(UNIX系では一般的なWebサーバー)までインストールできるようになっていました。もっともApache for Win32も存在する今では個人的に必要を感じないため、このパッケージも外してインストールしました。

あとはプログラムメニューに登録されたCygwin Bash Shellを起動し、コマンドプロンプトのプロパティダイアログからフォントサイズや画面サイズを変更。次にWindows XP上で環境変数設定を行います。この際に\cygwin\binにパスを通しておかないと、XPのコマンドプロンプトでlsやgrepコマンドが使えませんので注意しましょう。そして、Cygwin上でも.bashrcの作成など環境設定を行って、最低限の設定が完了しました。本当はlessの日本語ファイル対応パッチを当てるなど、やることは一杯あるのですが、詳しい手順はまた機会をみて紹介したいと思います。

蛇足ですが、Windows上で動く疑似UNIX環境としては、今回筆者がインストールしたCygwinの他にもDebian GNU/w32( http://debian-cygwin.sourceforge.net/ )が存在するようです。あのLinuxの有名ディストリビューションであるDebianのWin32版ですが、まだ開発が始まったばかりらしく筆者の力量ではインストールするに至りませんでしたが、パッケージ管理が非常に容易なディストリビューションですので今後に期待したいと思います。

閑話休題。さて、このCygwinを実行する場合、プログラムメニューやデスクトップにあるショートカットファイルをダブルクリックして起動しますが、Windows XPには実行ファイルのエイリアスを作成する機能が用意されています。そこで、Cygwinの起動バッチファイルを例として、エイリアスとして登録して実行するテクニックを紹介しましょう。

1.<スタート>メニュー→<ファイル名を指定して実行>と選択。
2.「名前」欄に半角で「regedit」と入力し、<OK>ボタンをクリック。
3.HKEY_LOCAL_MACHINE→SOFTWARE→Microsoft→Windows→CurrentVersion→App Pathsと開く。
4.<編集>メニュー→<新規>→<キー>と選択。
5.作成された「新しいキー #1」を半角の「cygwin.exe」に変更する。
6.右ウィンドウの「(既定)」をダブルクリックで開く。
7.「値のデータ」欄に半角で「C:\cygwin\cygwin.bat」と入力し、<OK>ボタンをクリック。
8.「レジストリエディタ」を終了し、Windows XPに再ログオンする。

この設定が終わったら、<スタート>メニュー→<ファイル名を指定して実行>→名前欄に半角で「cygwin」と入力し、<OK>ボタンをクリックしてみましょう。するとステップ7で指定したバッチファイルが起動するようになります。今回はこのCygwinを例に話を進めましたが、よく使うアプリケーションを任意名で登録することで、簡単かつシンプルなランチャーになるというわけです。自分の使用環境にあわせていろいろ登録してみるといいでしょう。

それでは、また次週お会いしましょう。

阿久津良和( akutsu@pc.mycom.co.jp )

バックナンバー
http://pcweb.mycom.co.jp/column/winxp.html

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