【コラム】

Windows Vistaスマートチューニング

8 \Usersの誤共有を防ぐため共有ウィザードの使用を止める

    阿久津良和  [2007/02/08]

    こんにちは。阿久津です。本連載をご覧になっている方は、既にWindows Vistaを導入されている方ばかりと思いますが、共有設定に関して、いくつかの注意が必要です。事の始まりは本連載の担当H氏からのメールでした。同氏曰く「%USERPROFILE%以下の『ピクチャ』フォルダなどを右クリックし、メニューから<共有>を選択して共有設定すると、なぜか\Users以下が共有されてしまう」とのこと。

    早速手元のコンピュータでも動作確認してみると、%USERPROFILE%\Picturesフォルダは問題なく共有されています。怪訝に思い、共有設定を見て回ったところ、要因と思える設定を発見しました。

    筆者の環境では、従来の「簡易ファイルの共有」に相当する「共有ウィザード」を無効にしています。この状態でコンテキストメニューから<共有>を選択するとプロパティダイアログの<共有>タブが開きますが、初期状態では「ファイルの共有」が開き、共有を行なうユーザーの選択をうながされます。この初期状態の「ファイルの共有」で、ユーザーを選ばず(あらかじめカレントユーザーが選択済み)、<共有>ボタンをクリックすると先の問題が発生するというものでした。

    ユーザー:kazの「ピクチャ」フォルダ(\Users\kaz\Pictures)を共有しようとすると、すでに\Usersが共有されており「フォルダは共有されています」のメッセージが表示される

    この件に関して、ベータテスター向けのサイトで同種の問題が報告されていないか確認すると、Build 5600の時点でレポートが掲載されています。内容を要約しますが、共有設定を取り消したフォルダに対して再度共有設定を行なうと「フォルダは共有されています」といったメッセージが出るというもの。これは、一度%USERPROFILE%\Picturesフォルダを共有すると\Usersフォルダが共有されてしまうため、そのサブフォルダにあたる%USERPROFILE%以下などの共有設定が行なえない、という意味です。

    一方、このレポートに対するMicrosoftの回答は「新しいSharing Designによる仕様」とのこと。これまでのWindowsを使ってきた方からすれば、到底納得できない仕様変更と言えるでしょう。筆者も色々と考えてみましたが、この仕様変更によるメリットもしくは必要性を思いつかず、フォローのしようがありません。念のため申し上げておくと、筆者は同社からギャランティをもらっている立場ではありませんので、あくまでも1ユーザーとしてのスタンスを保ち、本原稿を執筆するように心がけていますが、「アレが悪い」「この機能は無駄だ」と重箱の隅を突いているのは無意味だと考えています。そのため、仕様変更という一種の"バグ"にも回避策を提示し、問題回避につなげるべきでしょう。そこで今週は、この共有問題を回避する設定をご紹介します。

    1. 任意のフォルダを開き、[Alt]キーを押して<ツール>メニュー→<フォルダオプション>を選択するか、コントロールパネルから「フォルダオプション」をダブルクリックで開く。
    2. 「フォルダオプション」ダイアログの<表示>タブをクリックして開く。
    3. 「詳細設定」にある<共有ウィザードを使用する>のチェックを外し、<OK>ボタンをクリックする。

    これで設定完了です。前述のとおり共有ウィザードではなく、ダイアログから操作できるようになりました。また共有設定も正しく行なわれるようになります。念のため、共有設定手順も紹介しましょう。

    1. 任意のフォルダを右クリックし、コンテキストメニューにある<共有>を選択する。
    2. プロパティダイアログの<共有>タブが開いたら、<詳細な共有>ボタンをクリック。
    3. 同名のダイアログで<このフォルダを共有する>にチェックを入れる。
    4. <アクセス許可>ボタンをクリックする。
    5. 初期状態では「Everyone」(すべてのユーザー・グループ)が読み取り専用になっているので、必要に応じてユーザー・グループの変更、アクセス許可設定を行ない、<OK>ボタンをクリックする。
    6. 「共有名」を確認し、問題がなければ<OK>ボタンをクリックしてダイアログを閉じる。

    ちなみにステップ3の時点で操作できる<キャッシュ>ボタンは、オフラインファイルに関する機能で、初期状態ではユーザーの操作によって、共有フォルダへのアクセス時にオフラインファイル設定の有無を行ないますが、同ダイアログで<共有からユーザーが開いたファイルとプログラムは、すべて自動的にオフラインで利用可能にする>にチェックを入れると、自動的にオフラインファイル機能が有効になります。必要に応じて設定してください。

    それでは、また次号でお会いしましょう。

    阿久津良和(Cactus)

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