【コラム】

Windows Vistaスマートチューニング

1 「ファイル名を指定して実行」をスタートメニュー内に表示する

    阿久津良和  [2006/12/07]

    こんにちは、阿久津です。今週からターゲットOSをWindows Vistaに切りかえ、「Windows Vistaスマートチューニング」として、またお付き合い頂くことになりました。改めて宜しくお願いいたします。さて、11月30日をもって法人および企業向けにWindows Vistaの提供がはじまりました(コンシューマ向けは従来どおり2007年1月30日を予定)。実際にはMSDN、TechNet、Software Assuranceなどを通じて、11月中旬からRTM(Release To Manufacturing:製造工程向け版)の配布がはじまっているため、すでにWindows Vistaに触れている方も多いのではないでしょうか。

    かくいう筆者も仕事の関係から常用ノートPCや、デスクトップPCにWindows Vistaをインストールして、様々な動作検証を行なっている最中です。しかし、ここで困るのがドライバ問題。一部ハードウェアベンダーはベータ版ながらも(もしくは正式版として)Vista対応のデバイスドライバを公開していますが、Windows XPまで用いられていたWDM(Windows Driver Model)からWDF(Windows Driver Foundation)のKMDF(Kernel Mode Driver Framework)への変更が、大きなネックとなっているようです。この混乱はWindows 9x時代のWin32 Driver Modelから前述のWDMへ移行期に似ているため、何となく懐かしさを感じながらも、動作しないデバイスが多いため、デスクトップPCはWindows XPとマルチブートしながら使っています。

    動作しないデバイスのなかでも困っているのがネットワークプリンタです。これまではWindows Server 2003にレーザープリンタおよびインクジェットプリンタをぶら下げ、各Windows XPクライアントから参照していました。ここではサーバーおよびクライアントにメーカー製デバイスドライバを導入していたため、何ら問題ありません。しかし、各クライアントをWindows Vistaに切りかえ、同じように共有プリンタを参照すると、これまでと同じようにデバイスドライバの導入をうながされます。数世代前の枯れたレーザープリンタのため、デバイスドライバはWindows Vista標準のもので十分なはずながらも「指定された印刷モニタは不明です」というメッセージを残して、正常に動作しませんでした。

    言わずもがな、デバイスドライバのバッティングです。前述のとおりサーバー側はベンダー製デバイスドライバ。クライアント側で導入を試みたのはMicrosoft製のデバイスドライバのため、前述のようなエラーが出たのでしょう。ロジックさえ理解できれば対応は簡単。サーバー側のドライバをMicrosoft製に切りかえることで、ネットワーク接続も無事完了しましたが、設定に問題が残っているのかプロパティダイアログにある<テストページの印刷>を行なうと、やはりエラーが発生します。ここは試行錯誤の結果、TrueTypeフォントのダウンロード機能を無効にすることで解決しました。多くの場合、プリンタはUSBポートなどを用いて直結されているので、筆者のようなトラブルに見舞われるとは限りませんが、レアケースということでご紹介させていただきました。

    さて、今週は初回ということで、今後に続く基本的な設定をご紹介します。Windows Vistaでは本連載で活用し続けてきた「ファイル名を指定して実行」がなくなっています。[Windows]+[R]キーや、スタートメニュー下部にあるクイック起動でも代用可能ですが、ここではスタートメニュー内に同項目を表示させる設定を行なっておきましょう。

    1. タスクバーを右クリック→<プロパティ>と選択する。
    2. 「タスクバーと[スタート]メニューのプロパティ」ダイアログの<[スタート]メニュー>タブをクリックする。
    3. 現在使用しているスタートメニュースタイルの<カスタマイズ>ボタンをクリック。
    4. 一覧にある<[ファイル名を指定して実行]コマンド>にチェックを入れる。
    5. <OK>→<OK>とボタンをクリックして、各ダイアログを閉じる。

    これでスタートメニュー内に<ファイル名を指定して実行>という項目が現われました。[Windows]キーが用意されていないキーボードをお使いの方や、クイック起動からの起動はタイムラグが発生して気になるという方は設定しておくことをおすすめします。

    それでは、また次号でお会いしましょう。

    阿久津良和(Cactus)

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