こんにちは、阿久津です。前回前々回と、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search\Flightingキー下に並ぶサブキーの各値を変更して、Windows 10 Insider Previewの検索ボックスに対する配色系チューニングを紹介してきました(図01)。

図01 HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\ CurrentVersion\Search\Flighting\0キー下の内容。検索ボックス本体やフライアウトメニューに関するチューニングポイントが多数並んでいます

上図のとおりを開きますと、DWORD値「Value」が並んでおり、キー名が示す透明度や動作を調整できます。一昔前のWindowsであれば、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advancedキーなど一箇所に、デスクトップのプレビュー機能を無効にするDWORD値「DisablePreviewDesktop」とまとめました。

Windows開発者の好みによる問題かと思いますが、昔ほどメモリーの消費量を気にせず済むためでしょう。それでは一連のまとめとして、検索ボックスに表示される文字列の透明度と配色を白色に変更するチューニングを紹介します。

1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search\Flighting\0\SearchBoxTransparencyTextLightキーを開きます。
3. DWORD値「Value」のデータを「1」に変更します。
4. HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search\Flighting\1\SearchBoxTransparencyTextLightキーを開きます。
5. DWORD値「Value」のデータを「1」に変更します。
6. レジストリエディターを終了します。 7. エクスプローラーを再起動します。

これで操作が完了しました(図02~10)。

図02 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して、<OK>ボタンをクリックします

図03 レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\ CurrentVersion\Search\Flighting\0\SearchBoxTransparencyTextLightキーを開きます

図04 DWORD値「Value」をダブルクリックし、データを「1」に変更します

図05 HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\ CurrentVersion\Search\Flighting\1\SearchBoxTransparencyTextLightキーを開きます

図06 DWORD値「Value」をダブルクリックし、データを「1」に変更します

図07 レジストリエディターを終了します

図08 [Ctrl]+[Shift]キーを押しながらタスクバーの何もないところを右クリックし、<エクスプローラーの終了>をクリックします

図09 [Ctrl]+[Shift]+[ESC]キーを押して「タスクマネージャー」を起動し、<ファイル>メニュー→<新しいタスクの実行>と順にクリックします

図10 「新しいタスクの実行」のテキストボックスに「explorer」と入力して、<OK>ボタンをクリックします

それでは結果を確認しましょう。エクスプローラーが再起動したら、検索ボックスに目を向けてください。それまで黒色で示されていた文字列やアイコンの配色が、黒色から白色に変化しました(図11~12)。

図11 チューニング後の検索ボックス。「何でも聞いてください」の文字色は黒です

図12 チューニング後の検索ボックスに表示させる文字列やアイコンは白色に変化します

続いて文字列の透明度を変更します。

1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search\Flighting\0\SearchBoxTransparencyForegroundキーを開きます。
3. DWORD値「Value」のデータを<10進数>で「60」に変更します。
4. HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search\Flighting\1\SearchBoxTransparencyForegroundキーを開きます。
5. DWORD値「Value」のデータを<10進数>で「60」に変更します。
6. レジストリエディターを終了します。
7. エクスプローラーを再起動します。

これで操作が完了しました(図13~17)。

図13 先の手順を参考にレジストリエディターを起動し、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\ CurrentVersion\Search\Flighting\0\SearchBoxTransparencyForegroundキーを開きます

図14 DWORD値「Value」をダブルクリックし、<10進数>を選択します

図15 HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\aWindows\ saCurrentVersion\Search\Flighting\1\SearchBoxTransparencyForegroundキーを開きます

図16 DWORD値「Value」をダブルクリックし、<10進数>を選択してから、データを「60」に変更します

図17 レジストリエディターを終了します。先の手順を参考にエクスプローラーを再起動してください

本チューニングは値名からもわかるように、検索ボックスの前面に対する透明度を調整するものです。今回は非透明度を60%に変更し、その結果は文字列およびマイクアイコンに適用されました。また、データを「0」に変更すると透明度がゼロになるため、いずれも見えなくなります(図18~20)。

図18~19 チューニング前とチューニング後の比較

図20 DWORD値「Value」のデータを「0」に変更した状態。透明度がゼロになり、文字列とマイクアイコンが見えなくなります

本チューニングを破棄するには、SearchBoxTransparencyTextLightキーのデータを「0」、SearchBoxTransparencyForegroundキーのデータを「64 (10進数の場合は100)」に変更して、エクスプローラーを再起動してください。

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus)