こんにちは、阿久津です。Windows 10は「Windowsスポットライト」という機能を搭載しました。こちらはインターネット経由で画像をダウンロードし、ロック画面を美しい風景や幾何学的な写真で楽しませてくれます(図01)。

図01 Windowsスポットライトで映し出された風景写真。<気に入りましたか?>をクリックすることで、画像の好みを調整できます

こちらの記事で述べたように、ロック画面に表示される画像ファイルはローカルディスクにキャッシュされます。しかし、起動時に表示されるロック画面は、Windows 10が用意した画像のため面白くありません。

この画像を指定するカスタマイズ方法はWindows 8.xの時代から用意されていますが、Windows 10でも使用可能でした。そこで今週はOS起動時のロック画面の画像を指定するチューニングをお送りしましょう。

1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Personalizationキーを開きます(ない場合は作成します)。
3. 文字列値値「LockScreenImage」を作成し、データに画像ファイルのフルパスを記述します。
4. レジストリエディターを終了させます。
5. PCを再起動します。

これで操作が完了しました(図02~10)。

図02 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図03 レジストリエディターが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windowsまでキーをたどって開きます

図04 Windowsキーを右クリックし、<新規>→<キー>と順にクリックします

図05 キー名を「新規キー #1」から「Personalization」に変更します

図06 Personalizationキーを開き、右ペインの何もないところを右クリック。<新規>→<文字列値>と順にクリックします

図07 値名を「新しい値 #1」から「LockScreenImage」に変更します

図08 文字列値「LockScreenImage」ダブルクリックし、データに画像ファイルへのフルパスを入力したら<OK>ボタンをクリックします

図09 <×>ボタンをクリックして、レジストリエディターを終了させます

図10 PCを再起動します

早速結果を確認してみましょう。PCを再起動しますと、最初に現れるロック画面がステップ03で指定した画像に変化しました。本チューニングが適用されるのは、キー名からもわかるようにシステム全体(サインイン前の状態)であり、ユーザーがサインインした後のロック画面はユーザー設定が優先されます(図11~12)。

このようにシステム全体とユーザーごとに異なる設定を施せますので、自宅で使うPCならば家族やペットの写真、中小企業などのPCならば会社のロゴ画像などを指定するといいでしょう。なお、画像ファイルはフルパスやUNC名で指定してください。

図11 最初に現れるロック画面の画像が置き換わりました

図12 ユーザーごとのロック画面設定は自由に変更できます

なお、ロック画面にヒントなどが表示される場合がありますが、これはPersonalizationキーにDWORD値「LockScreenOverlaysDisabled」を作成し、データを「1」に変更することで抑止可能です。画像の指定を解除する場合は、DWORD値「LockScreenOverlaysDisabled」を削除し、PCを再起動してください。

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus)