こんにちは、阿久津です。既報のとおりMicrosoftはSurface BookやLumia 950XLなどの新デバイスを発表しましたが、Windows 10の新ビルドは見送られました。Winodws 10 Mobile搭載機に関して、これまで日本マイクロソフトを取材してきた感触としては、現時点でLumiaシリーズよりもOEMベンダー製デバイスを優先している印象を持ちました。国内でも今冬以降にWindows 10 Mobileを本格的に利用できるようになりそうです。

さて、Windows 10へアップグレードしたての頃はデバイス周りの設定を行う場面が少なくありません。しかし、エクスプローラーの「PC」には以前のWindowsと違ってコントロールパネルは並んでいません。よって、コントロールパネルをクイックアクセスメニューなどから起動する必要があります。

これまでのWindowsでは、エクスプローラーの「PC」に表示するアイコンをHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ Explorer\MyComputer\NameSpaceキーで管理してきました。このロジックはWindows 10も同じです。そこで今週は、「デバイスとプリンター」をエクスプローラーに追加するチューニングをご紹介しましょう。

1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. レジストリエディターが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\ Windows\CurrentVersion\Explorer\MyComputer\NameSpace\{A8A91A66-3A7D-4424-8D24-04E180695C7A}キーを作成します。
3. 64ビット版Windows 10の場合は、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\ Windows\CurrentVersion\Explorer\MyComputer\NameSpace\{A8A91A66-3A7D-4424-8D24-04E180695C7A}キーを作成します。
4. レジストリエディターを終了します。

これでチューニングが完了しました(図01~08)。

図01 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図02 レジストリエディターが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\ CurrentVersion\Explorer\MyComputer\NameSpaceまでキーをたどって開きます

図03 NameSpaceキーを右クリックし、<新規>→<キー>と順にクリックします

図05 キー名を「新しいキー #1」から「{A8A91A66-3A7D-4424-8D24-04E180695C7A}」に変更します

64ビット版Windows 10の場合は、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\ Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\MyComputer\ NameSpaceキーを開きます

図06 NameSpaceキーを右クリックし、<新規>→<キー>と順にクリックします

図07 キー名を「新しいキー #1」から「{A8A91A66-3A7D-4424-8D24-04E180695C7A}」に変更します

図08 <×>ボタンをクリックして、レジストリエディターを終了します

早速結果を確認してみましょう。[Win]+[E]キーを押すなどしてエクスプローラーを起動し、ナビゲーションウィンドウの「PC」を選択してください。「デバイスとドライブ」セクションに「デバイスとプリンター」が加わっているはずです(図09~11)。

図09 チューニング前の「PC」。「デバイスとドライブ」セクションにはストレージのみが並びます

図10 チューニング後は「デバイスとプリンター」が同セクションに加わります

図11 <デバイスとプリンター>をダブルクリックすれば、そのまま利用可能になります。アドレスバーに注目してください

今回のポイントは、「デバイスとプリンター」に割り当てられたGUID「{A8A91A66-3A7D-4424-8D24-04E180695C7A}」です。かつての名残リなのか「Device Center」という名称はファイル名などに使われていますが、内部名は「Microsoft.DevicesAndPrinters」に置き換わっていました。

このGUIDをNameSpaceキーのサブキーとして追加することで、エクスプローラーの表示項目に加わり、他のGUIDも使用できます。ちなみにWindows 7時代にも似たチューニングを紹介しましたが、当時は「その他」セクションに割り振られました。

本チューニングを破棄する場合は、作成した「{A8A91A66-3A7D-4424-8D24-04E180695C7A}」キーを削除してください。

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus)