こんにちは、阿久津です。多くの方と同じように、筆者もWindows 10無償アップグレードのインストールを試しました。そこで出くわしたのが、Intel HD Graphics搭載環境のデバイスドライバーの動作でした。とあるノートPCでは、デスクトップのコンテキストメニューに、<グラフィックプロパティ><グラフィックオプション>とお馴染みの項目が並んでいます。そこでWindows Updateの履歴を確認したところ、Intel HD Graphicsのインストールに失敗していました(図01、02)。

デスクトップのコンテキストメニューに並ぶIntel HD Graphicsの項目。筆者にはお邪魔な存在です

Intel HD Graphicsのドライバー自体はインストールに失敗しています

他方で別のタブレットは、Windows Insider Programに参加しているため、以前からデバイスドライバーをインストールしているはずですが、コンテキストメニューに同様の項目を目にした記憶がありません。

察するにインボックスドライバーの方が新しいなど、取るに足りない理由だと思いますが、今週はインテル製GPUのコンテキストメニュー項目を削除するチューニングをお送りしましょう。

1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. HKEY_CLASSES_ROOT\Directory\Background\shellex\ContextMenuHandlers\igfxcuiキーを削除します。
3. レジストリエディターを終了させます。

これでチューニングが完了しました(図03~06)。

図03 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図04 レジストリエディターを起動し、HKEY_CLASSES_ROOT\Directory\Background\ shellex\ContextMenuHandlersキーを開いたら、igfxcuiキーを右クリック。<削除>をクリックします

図05 確認をうながすメッセージが現れたら、<はい>ボタンをクリックします

図06 <×>ボタンをクリックして、レジストリエディターを終了します

早速結果を確認してみましょう。デスクトップの何もないところを右クリックしてください。これでIntel HD Graphicsが作成する2項目がコンテキストメニューから取り除かれました(図07)。

図07 コンテキストメニューから<グラフィックプロパティ><グラフィックオプション>が削除されました

ちなみに、Windows 10でIntel HD Graphicsの設定ツールを起動するには、初期状態で未展開の.NET Framework 3.5が必要です。本チューニングを行わずに設定ツールを使う場合は、画面の指示に従ってWindows Updateなどからインストールしてください(図08)。

図08 Intel HD Graphics用設定ツールの初回起動時は.NET Framework 3.5のインストールを求められます

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus)