こんにちは、阿久津です。本コラムでも何度か述べているように筆者はゲーム好きですが、最近はWiiやPS3といったコンシューマ機器に電源を入れることもなく、近々発売されるWii Uも見送る予定。Diablo IIIも連続した空き時間がないと没頭できないため、ここのところはご無沙汰です(それでもInfernoにはたどり着きましたが……)。こんな状態ですが最近はXbox 360にひかれるようになりました。

図01 Windows 8を仮想GPSとして使用したドライブは、なかなか面白そうです(画面は同記事より)

きっかけは「Next at Microsoft」に掲載されたこの記事。Xbox 360と連携を可能にするWindowsストアアプリ「Xbox Smart Glass」の使用シーンがなかなか面白そうなのです。記事を端的に紹介しますと、「Forza Horizon」なるモータースポーツゲームをプレイしていますが、Windows 8をインストールしたタブレット型コンピューターにインタラクティブなマップを映し出し、"仮想GPS"として使用するというもの(図01~02)。

図02 Windowsストアで無償提供中の「Xbox SmartGlass」。Windows 8とXbox 360の連携を実現します

一人でプレイすることが多いため、このようなプレイ方法は筆者にとって現実的ではありませんが、コンピューターと連携するという辺りに興味をひかれました。しかし、Xbox 360が登場したのは2005年とかれこれ七年前。さすがに今から数万円を投資する気はなかなか起きません。

今年のE3(Electronic Entertainment Expo)では発表が見送られましたが、Xbox 360の後継機の噂もちらほらと出回っている状態で、手を出すのも滑稽な話です。勢いで購入したPlayStation Vitaも電源を入れていない状態では、さすがに家人から揶揄されそうなことも、ためらう理由の一つ。ハードウェアの刷新はプラットフォームが大きくこと変わるため、新モデルのリリースタイミングは慎重を期するでしょうが、Windows 8の異なる楽しみ方として注視したいと思います。

さて、Windows 8には[Win]+[PrtSc]キーで画面のスクリーンショットを録り、PNG形式ファイルとして保存する機能が備わりました。以前から[PrtSc]キーを押すと画面のスクリーンショットをクリップボードにコピーする機能が備わっていましたが、「ペイント」などのデスクトップアプリを起動して貼り付けた後にファイルとして保存。という手間が省けるのは便利です。ただし[Win]+[PrtSc]キーには、アクティブウィンドウのみをコピーする[Alt]+[PrtSc]キーに相当する機能は備わっていません。

撮影したPNG形式ファイルは、「%USERPROFILE%\Pictures\Screenshots」フォルダーに自動保存され、ファイル名は「スクリーンショット (1).png」「スクリーンショット (2).png」……と連番のみ増加していく仕組みを採用しています。そこで気になるのがこの数値。延々と増え続ける数値が原因でどの画像を撮影したか、わからなくなってしまいます。そのたびにファイル名を変更するか、不要な画像ファイルを削除すれば済む話ですが、そもそもこの数値はどこで管理されているか疑問に思い始めました(図03)。

図03 [Win]+[PrtScr]キーを押すと作成される画面のスクリーンショットファイルは、「%USERPROFILE%\Pictures\Screenshots」フォルダーに自動保存されます

あれこれと調べた所、スクリーンションショット作成機能で用いる数値は、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ExplorerキーのDWORD値「ScreenshotIndex」で管理されているようです。そこで今週はスクリーンショット撮影時の数値をリセットするチューニングをお送りしましょう。

1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorerキーを開きます。
3. DWORD値「ScreenshotIndex」を開きます。
4. 値のデータを「1」に変更し、<OK>ボタンをクリックします。
5. [F5]キーを押してからレジストリエディターを終了します。

これでチューニングが終了しました(図04~07)。

図04 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「reedit」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図05 レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorerまでキーをたどって開きます

図06 DWORD値「ScreenshotIndex」をダブルクリックし、値のデータを「1」に変更して<OK>ボタンをクリックします

図07 操作を終えたら[F5]キーを押して変更内容を反映させてから、<×>ボタンをクリックしてレジストリエディターを終了させます

それでは結果を確認してみましょう。[Win]+[PrtSc]キーを押し、「%USERPROFILE%\Pictures\Screenshots」フォルダーを開くと「スクリーンショット (1).png」というファイルが新たに作成され、数値がリセットされたことが確認できます。このように同機能の数値は、DWORD値「ScreenshotIndex」で管理され、実行するごとに数値がインクリメントされる仕組みでした。そのため、同値のデータ値に任意の数値を入力することで、割り振られる数値も変化します。必要に応じて変更変更してください(図08~09)。

図08 [Win]+[PrtSc]キーを押してから、[Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動。テキストボックスに「%USERPROFILE%\Pictures\Screenshots」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図09 「スクリーンショット (1).png」というファイルが新たに作成され、数値がリセットされたことが確認できます

それでは、また次号でお会いしましょう。

阿久津良和(Cactus