【コラム】
こんにちは、阿久津です。筆者は主に仕事部屋で一日を過ごしているため、仕事関係者との連絡は9割以上が電子メール。通常なら残りは電話と言いたいところですが、ここ2、3年は電話やFAXを使う場面もかなり減り、IM(インスタントメッセンジャー)のリアルタイムチャットに依存することが多くなってきました。
IMの歴史は改めて述べるまでもなく、1996年に登場したICQの爆発的ヒットから数多くのIMが登場し、そして淘汰されてきた経緯があります。なかには様々なIMのプロトコルに対応するMiranda IMなどユニークなアプリケーションもありました。
IMの選択は機能もさることながら、相手が同じアプリケーション(もしくは同プロトコルに対応するアプリケーション)を使っているかが重要なポイント。その点を踏まえますと、Windows XP標準アプリケーションとして搭載されていたWindows Messengerの存在は大きく、MSN Messenger→Windows Live Messengerと名前を変えながらも機能を引き継ぎついた結果、友人知人や仕事関係者の間でも使用者が多いため、筆者も最終的にはWindows Live Messengerへ落ち着いた次第です。
さて、Windows Live Messengerは広告など煩雑に感じる部分もありますが、機能的な問題はありません。だが、1つだけ気になるのが同時使用の制限。例えば異なるWindows Live IDを用意し、仕事用とプライベート用を分けたいとしましょう。しかし、Windows Live Messengerの同時使用の制限により、両者を同一のコンピュータで使用することはできず、異なるコンピュータをもう一台用意するか、仮想PC環境を併用する必要があります(図01~04)。
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図01: Windows Live Messengerが起動した状態。ここからもう1つWindows Live Messengerを起動してみましょう |
図02: <スタート>メニューを開き、<すべてのプログラム>を選択します |
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図03: <Windows Live>→<Windows Live Messenger>とクリックして、同アプリケーションを起動します |
図04: しかし、既にWindows Live Messengerが起動しているため、2つめを起動することはできません |
しかし、Windows Live Messengerの複数起動は、内部的に抑制されているに過ぎません。ちょっとした設定を行なうことで、この抑制を解除し、複数起動環境を実現できます。そこで今回は、Windows Live Messengerを複数起動可能にするチューニングをお届けしましょう。
あらかじめWindows Live Messengerを終了させ、クイック検索やファイル名を指定して実行などから「regedit」を実行してレジストリエディタを起動し、HKEY_LOCAL_MACHINE \ SOFTWARE \ Microsoft \ Windows Live \ Messengerまでキーをたどって開きます。そのまま右ペインの何もないところを右クリックし、メニューから<新規>→<DWORD値>と選択。新しいDWORD値の名前を「MultipleInstances」に変更してください(図05~07)。
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図05: チューニングを行なう前には、通知領域にあるWindows Live Messengerアイコンを右クリックし、メニューから<終了>をクリックして、同アプリケーションを終了させます |
図06: 「ファイル名を指定して実行」や「クイック検索」のテキストボックスに「regedit」と入力して[Enter]キーを押します |
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図07: HKEY_LOCAL_MACHINE \ SOFTWARE \ Microsoft \ Windows Live \ Messengerまでキーをたどって開き、右ペインを右クリック。メニューから<新規>→<DWORD値>と選択して、DWORD値MultipleInstancesを作成します |
続いてDWROD値MultipleInstancesをダブルクリックで開き、値のデータを「1」に変更して<OK>ボタンをクリックします。変更内容をシステムに反映させるため[F5]キーを押し、レジストリエディタを終了すれば、チューニング完了です(図08~09)。
チューニング後にWindows Live Messengerを2回起動しますと、今度は2つのWindows Live Messengerがデスクトップに並びます。もちろん同じWindows Live IDは使用できませんが、異なるWindows Live IDは使用できますので、前述したような仕事用とプライベート用を分けて使用するケースなどにご使用ください(図10~12)。
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図11: 当たり前ですが同じWindows Live IDを用いてサインインすることはできません |
図12: 異なるWindows Live IDなら、各Windows Live Messengerで使用できます |
なお、今回用いたWindows Live Messengerのバージョンは2009(Build 14.08089.726)。今後行なわれるマイナーバージョンアップで、本チューニングが使えなくなる可能性は大いにありますので、あらかじめご了承ください。
それでは、また次号でお会いしましょう。
阿久津良和(Cactus)
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