【コラム】

Windowsスマートチューニング

4 Vista編: 共有フォルダ上のサムネイルファイル作成を無効にする

    阿久津良和  [2008/10/29]

    こんにちは。阿久津です。巷ではWindows 7に関する話題が盛り上がっていますが、Vista Service Pack(SP) 2も見逃せません。海外では一部のテスター向けにプレベータ(6.0.6002.16489)テストがはじまり、Microsoftが提供しているオンラインサポート情報であるMSKBでも、「Windows Server 2008 Service Pack 2およびWindows Vista Service Pack 2について」というページが設けられました。

    SP2では、Windows Search 4の標準搭載や、Bluetooth 2.1、Blu-Rayのサポート、exFATの改良などが予定されていますが、個人的にはペアリングの簡略化やバッテリー寿命を5倍程度延長するSniff Subrating機能を搭載したBluetooth 2.1のサポートに興味を引かれます。もっとも、来月からはじまるWinHEC 2008のセッションリストを見ると、Bluetoothオーディオクラスドライバの標準サポートがあるため、SP2によるサポートは簡易的なものかもしれません。

    今回のベータテストは、同一のカーネルを使用しているWindows Server 2008と一緒にベータテストを行なっていると同時に、Windows 7の開発も控えているため、仕様変更や新機能の搭載は最小限になると思われます。また、SP2のリリースも市場の状況やWindows 7の販売戦略を踏まえると、Windows 7のリリース時期と噂されている2009年末~2010年初頭よりは早くなるでしょう。

    さて、Windows VistaのService Packにおける仕様変更で、筆者が思い出すのは、サムネイル機能に関する仕様です。Windows XPではサムネイルファイルを各フォルダに格納していましたが、Windows Vistaでは、%LOCALAPPDATA% \ Microsoft \ Windows \ Explorerフォルダへサイズ毎にサムネイル情報を格納するようになり、常にシステムファイルなどの非表示機能を無効にしている筆者にとって十分魅力的でした。

    しかし、Windows Vista SP1では、共有フォルダ(ネットワーク上のフォルダ)内のメディアファイルに対するサムネイルファイルは各フォルダに生成されるようになり、Windows XP時代と同じく「Thumbs.db」が邪魔で仕方ありません。また、同ファイルが共有フォルダ内のサブフォルダに残っている場合、そのサブフォルダも削除できなくなります(図1)。これは「Thumbs.db」が参照中であるため、同ファイルを含むフォルダが削除できないという理由ですが、やはり煩雑に感じてしまいます。

    図1: エクスプローラがサムネイルファイルである「Thumbs.db」を参照中の場合、同ファイルを削除できないため、サブフォルダなども削除できなくなります

    そこで、今回のチューニングは、共有フォルダ上のサムネイルファイル作成を抑制する設定を紹介しましょう。

    1. <スタート>メニュー→クイック検索に「regedit」と入力して[Enter]キーを押す。
    2. レジストリエディタが起動したら、HKEY_CURRENT_USER \ Software \ Microsoft \ Windows \ CurrentVersion \ Policies \ Explorerまでキーをたどって開く。
    3. 右ペインの何もないところを右クリック。メニューから<新規>→<DWORD値>と選択。名前を「DisableThumbsDBOnNetworkFolders」に変更する。
    4. 「DisableThumbsDBOnNetworkFolders」をダブルクリックし、値のデータを「1」に書き換えてから<OK>ボタンをクリック。
    5. レジストリエディタを終了し、Windows Vistaを再起動する。
    ※直接入力の際は、バックスラッシュ(\)前後のスペースを取り除いてください。

    これで共有フォルダ上のメディアファイルに対するサムネイルは表示されますが、「Thumbs.db」ファイルは生成されなくなります(図2)。ただし、共有フォルダを開くたびに、メディアファイルに対するアクセスが発生するため、全体的なパフォーマンスは下がってしまいます。

    また、共有フォルダに既存の「Thumbs.db」ファイルが残っている場合、同ファイルへ参照する場合があります。その際は共有設定を行なっているコンピュータから、同ファイルを削除しておきましょう。ちなみに、システム全体に対して設定を行なう場合は、ステップ2の参照先をHKEY_LOCAL_MACHINE \ SOFTWARE \ Microsoft \ Windows \ CurrentVersion \ Policies \ Explorerキーに置き換えて実行してください。

    図2: 設定後は共有フォルダを開いても、サムネイル表示はそのままながら、「Thumbs.db」ファイルは生成されません

    それでは、また次号でお会いしましょう。

    阿久津良和(Cactus)

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