BSoD(Blue Screen of Death)というキーワードを耳にしたことがあるだろうか。Windows OSは何らかの異常が発生した際、デスクトップが終了し、主要な原因やエラーコードを表示する画面が現れる。これがBSoDで、単に「ブルースクリーン」と呼ぶほうがピンと来るかもしれない。BSoD発生が発生したらすぐに再起動や、メッセージをじっくり確認したいなど、今回はBSoDに関するコントロール方法を紹介する。

BSoDとは

物事に完璧がないように、人が作ったものは壊れる。Windows OSも同じだ。理由は多岐にわたるが、デバイスの物理的な破損から発生するエラーや、ソフトウェアに潜むバグで意図しない動作が発生すると、Windowsは青色の画面に簡素なメッセージを書いたBSoDを表示する。

Windows XP上で発生したBSoD。呼称が示すように真っ青なバックスクリーンに英文メッセージとエラーコードが示される

Windows 8.xのBSoDはメッセージを日本語化し、配色も淡い青色に変更した。以前に比べてBSoDに出くわす場面は減っているので、こちらも紹介しておこう。下図に示したように、Windows 8.1のBSoDは、エラーキーワードによる検索をうながすメッセージが現れる。

Windows 8.1のBSoD。メッセージ自体は日本語化され、原因を探るためのキーワードが示される

BSoD発生時にメモリーダンプを作成しない

BSoD発生時は「エラー情報を収集しています」というメッセージとともに、クラッシュダンプを作成する。こちらのファイルはメモリーの内容を出力し、バグの原因を調べるために用いるものだが、開発に携わらないエンドユーザーには必要ない。

クラッシュダンプの作成は「起動と回復」の「システムエラー」セクションで制御可能だ。ドロップダウンリストから「(なし)」を選択すれば、クラッシュダンプを作成せずにWindows 8.1は再起動する。

「Win」+「R」キーを押すなどして「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「SystemPropertiesAdvanced.exe」と入力して、「OK」ボタンをクリック/タップする

「システムのプロパティ」ダイアログが起動したら、「起動と回復」セクションの「設定」ボタンをクリック/タップする

「システムエラー」セクションのドロップダウンリストをクリック/タップで開き、「(なし)」を選択したら、「OK」ボタンをクリック/タップする

BSoD発生時の再起動を抑止する

一方で、再起動せずにエラーキーワードをメモに残したい場合もあるだろう。再起動の有無も、上記と同じ「起動と回復」の「システムエラー」セクションにある、「自動的に再起動する」のチェックを外せばよい。

「システムエラー」セクションの「自動的に再起動する」をクリック/タップしてチェックを外し、「OK」ボタンをクリック/タップする

この状態でBSoDが発生すると「再起動できます」というメッセージが現れるので、エラーキーワードをメモしてから、PCのリセットボタンを押してハードウェアリセットを実行する。

自動再起動を無効にした状態のBSoD。あらかじめエラーキーワードをメモしてからPCをリセットしよう

BSoDの原因を探るのは、PC歴の長いユーザーでも難しい。最初は周辺機器を取り外して様子を見たら、物理メモリーの品質やストレージに不良が出ていないか、1つずつ確認してみよう。

阿久津良和(Cactus)