古くからデスクトップの定番カスタマイズとして楽しまれてきた壁紙(背景画像)。スマートフォンなどで撮影した写真(画像)や、ネットで見付けたお気に入りの画像を使用している方も少なくない。そこで改めて、スタート画面/デスクトップの背景画像に関するカスタマイズを紹介する。

「Windows 8.1ミニTips 第17回」より、2014年4月9日にリリースされたWindows 8.1 Updateを適用した環境を対象としています。

好みの写真を背景画像に用いる

背景画像に関する基本的な操作は過去の記事で紹介しているため、今回は併読しながら進めていただきたい。さて、特定の画像をデスクトップの背景として指定するには、「個人設定」の「デスクトップの背景」から指定する。

ピクチャフォルダー内の画像を使用する場合、「デスクトップの背景」のドロップダウンリストクリック/タップで開き、「画像のライブラリ」をクリック/タップする

ピクチャフォルダーおよびサブフォルダー内の画像ファイルすべてを、背景画像用ファイルとして選択できる。そのまま設定を適用する場合は「変更の保存」ボタンをクリック/タップ

これでユーザーのピクチャフォルダーを対象に、背景画像の選択が可能になる仕組みだ。自動的にピクチャフォルダー内すべての画像ファイルを選択し、一定時間ごと(既定値は30分)に画像を変更する仕組みが稼働する。

また、ピクチャフォルダーに複数のサブフォルダーが存在する(大量の画像ファイルを格納している)場合、好みにそぐわない画像ファイルも対象に加わってしまうことが多い。これを回避するには、1度「すべてクリア」を押してから、背景画像に用いる写真をクリック/タップや、ドラッグで選択する。

スライドショー(一定時間ごとに画像を切り替える)を無効にする場合、特定の画像をクリック/タップで選択する

特定の画像ファイルを背景画像に用いる

大半の画像ファイルはピクチャフォルダーに保存するのが常だが、異なるフォルダーに格納した画像ファイルを背景画像に用いるケースも少なくない。その場合は、(1)「デスクトップの背景」の「参照」ボタンを使用しよう。

「デスクトップの背景」の「参照」ボタンをクリック/タップ。ダイアログが現れたら、画像ファイルを格納したフォルダー→「OK」ボタンと順にクリック/タップする

もう1つの方法として、(2)画像ファイルを右クリックした際のメニューから指定する方法もある。複数の画像ファイルを格納したフォルダーを使う場合は前者(1)、単独の画像ファイルを用いる場合は後者(2)の手順を用いるといいだろう。

画像ファイルを右クリック/長押し、メニューの「デスクトップの背景として設定」をクリック/タップする

さらに前者(1)の問題点は、「画像の場所」のドロップダウンリストにフォルダーが加わってしまう点だ。この情報はレジストリで管理されており、実体となるフォルダーを削除した後に再サインインすることで消えることもあるが、そのロジックは明確になっていない。

「参照」ボタンを用いてフォルダーを選択した場合、その結果がドロップダウンリストに残ってしまう

「最高ランクの写真」とは

「画像の場所」のドロップダウンリストを眺めると、「最高ランクの写真」という項目が並んでいる。この機能を使わない方は多いと思うが、なぜこのような項目が並んでいるか疑問に感じたことはないだろうか。

このヒントは画像ファイルの「評価」に隠されている。ここで4ツ星以上の評価を持つ画像ファイルだけが「最高ランクの写真」に並ぶ仕組みだ。

ドロップダウンリストの「最高ランクの写真」を選択した状態。こちらは画像ファイルのプロパティ情報が影響している

画像ファイルの「詳細」タブなどから「評価」を4ツ星以上を付ければ「最高ランクの写真」に並ぶ

「個人設定」はWindows Vista時代に導入し、基本的な機能はWindows 8.1まで受け継いでいる。当時は「Windows Liveフォトギャラリー」などのデスクトップアプリを使って、撮影した画像をPC上で管理するのが一般的だったため、星印による評価をOS側でもサポートしたのだろう。

フォルダー構成などを変更せず、背景画像に用いるお気に入り画像だけ高評価を下せば、同ロジックを利用した背景画像によるスライドショーを楽しめる。たくさんの画像ファイルをローカルディスクに格納しているユーザーは、1度試してみると面白いだろう。

阿久津良和(Cactus)