最近、容量が15GB(ギガバイト)に増えたオンラインストレージ「OneDrive(ワンドライブ)」。Windows 8.1からOSに統合され、シームレスな使い方が可能になった。そんなOneDriveに関する、ちょっとしたトラブルシューティングを紹介する。
「Windows 8.1ミニTips 第17回」より、2014年4月9日にリリースされたWindows 8.1 Updateを適用した環境を対象としています。
インターネット接続に関する同期トラブル
OneDriveの使用中に出くわすトラブルで多いのが、ネットワーク接続に起因するものだ。OneDriveに限らず、オンラインストレージはインターネットに接続していないとほぼ使い物にならないのは、ご想像のとおり。
デスクトップ右下の通知領域にあるOneDriveアイコンをクリック/タップすると、「インターネット接続がありません」というメッセージが現れたら……。もし、インターネット接続は問題ないのにOneDriveの同期が行われない場合は、以下の操作を実行してみよう。
モダンUI上のOneDriveが起動し、インターネット接続に関する問題が発生していることを確認できる。インターネット接続に問題がないことを検出すると、自動的に同期が始まる仕組みだ
従量課金接続設定を見直す
インターネット接続関連でもう1つ確認したいのが、従量制課金接続の設定だ。使えば使うほど課金されるインターネット接続の場合、OneDriveの同期処理が思わぬ負担になることがある。
だが、本来行われるべき同期が正しく行われないのでは意味がない。以下の設定で従量制課金接続時も、同期を行う設定に変更しよう。もちろん、同期処理に伴う課金が発生することは、あらかじめ承知してほしい。近年は「完全従量課金」でインターネットにつなぐ環境は少ないと思うが、例えばスマートフォンのテザリングを利用していると、3GBや7GBといったデータ転送量の壁が気になる。データ転送量に制限のないWi-Fiが使える環境では、積極的にWi-Fiを利用するようにしたい。
「変更を確認中」のメッセージが消えない
上記のトラブルは設定の見直しで改善できるが、問題は予期せぬトラブルだ。筆者の経験では、1GB程度のファイルをOneDriveフォルダーに格納し、同期を待っていたところ、いつまでも「変更を確認中」というメッセージが消えない現象に遭遇したことがある。
現在のOneDriveは、アップロード可能なファイルサイズが1ファイルあたり2GBに制限されている。だが、1GBのファイルサイズであれば問題ない。筆者が試したところ、同期処理を行う「OneDrive Sync Engine Host」が正常に動作していなかったのだ。
上図は正常に動作している状態だが、「OneDrive Sync Engine Host」に問題がありそうな場合は、以下の手順を実行してみよう。
必ずしもこの方法で冒頭の問題が解決するとは限らないが、OneDriveフォルダーへのアクセスに問題が発生している場合、この手順で解決することがある。この他にもMicrosoftが用意したOneDrive用のトラブルシューティングツールも用意されているので、合わせてチェックしてみてほしい。
阿久津良和(Cactus)