Windows 7から導入されたホームグループは、ネットワークに関する知識を持たないユーザーでも、ファイルやプリンターの共有を可能にする機能だ。今回はホームグループの概要を紹介する。
「Windows 8.1ミニTips 第17回」より、2014年4月9日にリリースされたWindows 8.1 Updateを適用した環境を対象としています。
ホームグループとは
MicrosoftはDOS時代からネットワーク機能をサポートしてきたが、Windowsとして標準サポートしたのは、1993年にリリースしたWindows 3.11 for Workgroupからである。ファイル共有をはじめとして、他のPCが管理するリソースを参照可能にするなど、その利便性はご承知のとおりだ。
だが、共有フォルダー機能を使いこなすにはネットワークの知識が必要であり、不用意に設定を行うとセキュリティリスクを生み出す要因ともなる。そこでMicrosoftは「ホームグループ」機能を用意したのだ。
ホームグループで共有可能なリソース |
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各種ファイル(ドキュメント/画像/音楽/ビデオ) |
プリンター |
ホームグループを最初に搭載したのはWindows 7だが、その後も引き続きサポートされている。次期WindowsとなるWindows 9(仮称)でもサポートするかは不明だが、改めてホームグループの使い方を学んでみよう。
ホームグループに参加できるOS |
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Windows 7 |
Windows 8 |
Windows RT 8 |
Windows 8.1 |
Windows RT 8.1 |
ホームグループを起動する
まずはホームグループを作成する。コントロールパネルが「カテゴリ」表示の場合、「ネットワークとインターネット」→「ホームグループ」とクリック/タップすればよいが、簡単に呼び出す場合は検索チャームから探した方が早い。後は「ホームグループの作成」ボタンをクリックするだけだ。
デスクトップだけでなく、モダンUIからもホームグループを起動できる。設定チャームの「PC設定の変更」→「ネットワーク」→「ホームグループ」と順にクリック/タップし、「作成」ボタンをクリック/タップすればよい。
また、エクスプローラーのナビゲーションウィンドウに並ぶ「ホームグループ」をクリック/タップすると現れる画面から、「ホームグループの作成」ボタンをクリック/タップでも作成可能だ。
続いて、ホームグループの作成ウィザードを実行する。ここでポイントとなるのは共有リソースの選択だ。既定では「ドキュメント」のみ「非共有」となっているので、必要に応じて「共有」か「非共有」を選択するとよい。
最後にホームグループに参加する際のパスワードが自動生成される。こちらのパスワードは印刷するなどしてメモを残しておこう。パスワードの変更手順は後日紹介する。
ホームグループに参加する
続いて、別のPCからホームグループへ参加してみよう。先の手順を参考にホームグループを開けば、ネットワーク上のホームグループを検出する。ここで検出できない場合はネットワーク設定を見直すか、トラブルシューティングを実行してほしい。
ホームグループ作成時と同じウィザードを実行し、明示されたパスワードを入力すれば作業完了。これでホームグループへの参加が完了する。
エクスプローラーのナビゲーションウィンドウには、ホームグループに参加中のユーザー名が並ぶのは先ほどと同じだ。同一のユーザーアカウントを使用中の場合、そのユーザー下に複数のPCが並ぶ。
阿久津良和(Cactus)