エクスプローラーを始めとして、Windows 8.1の動作を左右する「フォルダーオプション」。今回から4回にわたって、「表示」タブに並ぶ詳細設定の項目を1つずつ紹介していこう。

「Windows 8.1ミニTips 第17回」より、2014年4月9日にリリースされたWindows 8.1 Updateを適用した環境を対象としています。

フォルダーオプションダイアログを開く

まずは肝心のダイアログを呼び出す方法だが、第18回でリボンによる手順を紹介した。そこで今回は、コマンドラインから呼び出す方法を用いてみよう。

「RunDll32.exe」に引数を与えて実行するというものだが、こちらはフォルダーオプションダイアログの「表示」タブが直接現れるというメリットもあるので、キー入力をいとわないユーザーには便利な方法となるはずだ。

「Win」+「R」キーを押し、テキストボックスに「Rundll32 shell32.dll,Options_RunDLL 7」と入力。そして「OK」ボタンをクリック/タップする

フォルダーオプションダイアログの「表示」タブがアクティブな状態で起動する。以降、この画面の設定項目を上から順に解説していく

ステータスバーを表示する

「ステータスバー」は、エクスプローラーやフォルダーウィンドウの下部にある、情報表示領域のこと。「ステータスバーを表示する」は、文字通りステータスバーの表示/非表示を切り替える設定で、選択したファイルやフォルダーの情報を表示する設定項目だ。Windows Vistaから加わり、Windows 7まで実装されていた「詳細ウィンドウ」と異なり、Windows XP以前のステータスバーと同等以上の機能を備えている。ちなみに既定はオンだ。

「ステータスバーを表示する」がオンの状態(初期状態)

「ステータスバーを表示する」をオフにした状態

タイトルバーに完全なパスを表示する

エクスプローラーのタイトルバーに、現在アクティブ(開いている)フォルダー名をフルパスで表示する設定で、既定はオフ。フルパスとは、ファイル/フォルダーの階層構造を文字で表現したものだ。例えば「C:\mynavi\news\pc」の場合、「Cドライブ」-「第1階層目のmynaviフォルダー」-「第2階層目のnewsフォルダー」-「第3階層目のpcフォルダー」を表す。

Windows 8.1の場合、アドレスバーでフルパスを確認できると同時に、ウィンドウサイズや場所によってはフルパスがすべて表示できないため、意見が分かれるところだ。ひとまず筆者はオンの状態で使用することが多い。

「タイトルバーに完全なパスを表示する」がオフの状態(既定)

「タイトルバーに完全なパスを表示する」がオンの状態

チェックボックスを使用して項目を選択する

「チェックボックスを使用して項目を選択する」は、ファイルやフォルダーのアイコンにチェックボックスを追加し、選択しやすくする設定だ。既定はオフだが、PCにタッチ機能が備わっている場合、自動的にオンとなる。

「チェックボックスを使用して項目を選択する」がオフの状態(既定)

「チェックボックスを使用して項目を選択する」がオンの状態

ドライブ文字を表示する

「PC」を開いたときに表示される各ドライブに、割り当て済みのドライブ文字を追加表示する設定項目。既定でオンとなる。Windows OSを使いこなす上で、ドライブとドライブ文字の相関関係を頭に入れておくと、ファイル管理が便利になるので、オンのまま使うことをおすすめしたい。

「ドライブ文字を表示する」がオンの状態(既定)

「ドライブ文字を表示する」がオフの状態

阿久津良和(Cactus)