前回はエクスプローラーの表示形式を「詳細」にしたときに使用できる、「列の項目」を取り上げた。列の項目は多岐にわたるため、今回も引き続き関連するミニTipsを紹介する。

「Windows 8.1ミニTips 第17回」より、2014年4月9日にリリースされたWindows 8.1 Updateを適用した環境を対象としています。

列の項目を追加する

Windows Vista以降、エクスプローラー(の詳細表示)で扱える列の項目数は飛躍的に増えた。これには、ファイルをオブジェクトして取り扱う開発方針の名残など、さまざまな背景があると思われる。結果的に、Windows 8.1でも多くの項目が残されたままだ。

PCの用途によって有益な項目は異なるが、画像ファイルをよく扱う人におすすめしたい項目が「大きさ」である。画像サイズを「○○○×○○○ピクセル」の形式で表示し、一目で全体像が把握しやすくなるのだ。

動画ファイルの編集機会が多いユーザーなら「ビットレート」「ビデオ圧縮」などが便利。社内の人間同士でドキュメントの共同編集を行う場合は「共同作成者」などもおすすめだ。

任意の列を右クリック/長押しし、メニューの「大きさ」をクリック/タップしてチェックを入れる

これで列に「大きさ」が加わり、画像サイズが明示されるようになった

項目に用いられる内容は、ファイルのプロパティに保存されている情報を用いている

メニューから「その他」を選択すると現れるダイアログ。ここから取捨選択することも可能だ

フォルダーにテンプレートを用意する

エクスプローラーの表示形式ということで、テンプレート機能にも触れておこう。フォルダーのプロパティダイアログに並ぶ「カスタマイズ」タブでは、フォルダーの画像やフォルダーアイコンの変更が可能だ。ここで注目するのが、「フォルダーの種類」セクションから選択できるテンプレートだ。

テンプレートは、全般/ドキュメント/ピクチャ/ミュージック/ビデオの5種類。文字どおり、そのフォルダー内のファイル種類に応じて、エクスプローラーの表示形式を最適化するというものだ。

ピクチャ/ビデオは表示形式として「大アイコン」を使用し、ミュー軸は「詳細」に切り替わるが、その項目は音楽ファイルに特化したものとなる。ドキュメントは「詳細」を用いるが既定項目が用いられ、全般は一切の設定を行わないというものだ。

これらの設定は、フォルダー内のファイル構成に応じて自動的に決まり、「desktop.ini」というシステムファイルに保存している。ただし、「詳細」表示で項目の操作を行うと、異なるテンプレートを適用しても反映されることはない。今回は、フォルダーの種類を「全般」にしておけばよい。

何も選択していない状態で、「ホーム」タブ-「プロパティ」ボタンとクリック/タップする

「カスタマイズ」タブをクリック/タップし、「フォルダーの種類」セクションのドロップダウンリストから選択。有効にするには「OK」ボタンをクリック/タップする

フォルダー設定を、すべてのフォルダーに適用

最後に、フォルダーの表示形式をすべてのフォルダーに適用しよう。Windows OSは、表示設定の変更情報をレジストリ内部に保存し、Windows 8.1は約3,000のフォルダー情報を保存可能にしている。

今回の操作は、「コンピューター」など一部の特殊フォルダーを除いた各所の設定を変更し、表示形式を上書きするというものだ。ただし、既存のフォルダーには反映されず、新たに作成したフォルダーにのみ適用されることを覚えておいて欲しい。

操作済みのフォルダーから操作する。「表示」タブ-「オプション」ボタンとクリック/タップする

「表示」タブ-「フォルダーに適用」ボタンと順番にクリック/タップする

確認をうながすダイアログが現れたら、「はい」ボタンをクリック/タップ。その後フォルダーオプションダイアログは「OK」ボタンなどを押して閉じる

こちらは新たに作成したフォルダー。ご覧のように同じ表示形式が適用されている

阿久津良和(Cactus)