Windows 8.1のモダンUIはタッチ操作を前提としているため、非タッチ操作環境のPCでは恩恵を受けることができない。当たり前だが、キーボードやマウスによる操作が必要だ。そしてWindows 8.1には、キーボードやマウスで効率よく操作する方法が用意されている。間もなく登場する2014年春の大型アップデートでは、マウス操作を強化すると言われているが、ここではWindows 8.1に用意されたショートカットキーを中心に紹介したい。

マウス/キーボードでチャームバーを呼び出す

これまで何度か述べているが、最初はマウス操作でチャームバーを呼び出す方法だ。スタート画面/デスクトップの画面右上端(右下端)にマウスポインターを移動すると、この状態で画面右端にチャームバーが現れる。続いて右端中央にマウスポインターを移動させると、各チャームボタンをクリックできるようになる。

この操作に対するショートカットキーは「Windows」+「C」キーだ。直接チャームバーを表示できるが、後述する別のショートカットキーを押して、各チャーム(検索や設定など)を直接呼び出した方が簡単だ。

マウスポインターを画面右上端(右下端)に移動。これでチャームバーが現れる

そのまま画面右中央にマウスポインターを移動させると、各チャームボタンをクリックできるようになる。または、キーボードで「Windows」+「C」キーを押してもよい

検索チャームを呼び出す

チャームバーの「検索」ボタンをクリックすると現れる検索チャームには、3つのショートカットキーが用意されている。「Windows」+「F」キーは検索対象を「ファイル」にして検索チャームを起動。「Windows」+「Q」キーは検索対象を「すべての場所」にして検索チャームを起動。そして「Windows」+「W」キーは検索対象を「設定」として検索チャームを起動する。

「Windows」+「F」キーを押すと「ファイル」を対象とした検索チャーム

「Windows」+「Q」キーを押すと「すべての場所」を対象とした検索チャーム

「Windows」+「W」キーを押すと「設定」を対象とした検索チャーム

検索チャームは上記の3つ以外にも「Web画像」「Web動画」を検索対象として選べる。ただし、これらはWindows 8.1から加わったためか、ショートカットキーは用意されていない。

共有/デバイスチャームを呼び出す

共有チャームには「Windows」+「H」キーが割り当てられている。アクティブなWindowsストアアプリのコンテンツを、任意のWindowsストアアプリ経由で共有する機能だが、列挙される共有先(Windowsストアアプリ)は異なる。

デバイスチャームのショートカットキーは「Windows」+「K」キーで、PCに接続しているデバイスに対して操作を実行する。例えば、メディアファイルの再生やWebページの印刷などに用いるが、こちらもアクティブなWindowsストアアプリによって選択可能な項目は異なる。

「Windows」+「H」キーを押すと、共有チャームが起動

「Windows」+「K」キーを押すと、デバイスチャームが起動

設定チャームを呼び出す

そして、もっとも使用頻度の高いであろう設定チャームは、「Windows」+「I」キーで呼び出す。設定チャームには、コントロールパネルや「PC設定」など、Windows 8.1の設定を呼び出すボタン(項目)や、電源操作を行うボタンが並んでいるため、このショートカットキーはぜひ覚えてほしい。

「Windows」+「I」キーを押すと、設定チャームが起動

このようにWindows 8.1も、以前のWindows OSと同じく、ショートカットキーをうまく使うことでキーボード主体の操作が行える。もちろんマウスを併用する場面もあるが、これらのショートカットキーを覚えてしまえば、タッチ非対応のPCでも、キーボードが使える環境のタッチ対応Pでも、すばやい操作が可能だ。

■チャームバーに関するショートカットキー
「Windows」+「C」キー チャームバー
「Windows」+「F」キー 検索チャーム(検索対象は「ファイル」)
「Windows」+「Q」キー 検索チャーム(検索対象は「すべての場所」)
「Windows」+「W」キー 検索チャーム(検索対象は「設定」)
「Windows」+「H」キー 共有チャーム
「Windows」+「K」キー デバイスチャーム
「Windows」+「I」キー 設定チャーム

阿久津良和(Cactus)