タッチ対応PCならスワイプ操作だけで切り替え可能

Windowsストアアプリは全画面表示されるため、アプリケーションの切り替えが難しい。タッチ操作に対応しているPCの場合は、画面左端から中央へスワイプするだけだ(図1)。これで直近のWindowsストアアプリ(デスクトップ含む)が切り替わる。目的の画面に切り替わるまで、この操作を繰り返すと簡単だ。

(図1)画面の左端から中央へ向けて1本指でスワイプ

このとき、スワイプで現れたサムネイルから指を離さずに(図2)、左端に戻すと「最近使ったアプリの一覧」がサムネイルで表示される(図3)。切り替えたいWindowsストアアプリのサムネイルをタップすれば、2アクションで目的のストアアプリをアクティブにできる。

(図2)まずは左端から中央へスワイプ

(図3)そのまま指を画面から離さずに、左端へ戻す

スワイプと同じ動作をマウスで

マウス操作の場合は、画面の左上隅にポイントし(図4)、そのまま下方向へ移動。これで「最近使ったアプリの一覧」が現れるので(図5)、同じく切り替えるWindowsストアアプリのサムネイルをクリックすればよい。

(図4)マウスカーソルを画面の左上隅へ

(図5)マウスカーソルを下へ動かすと「最近使ったアプリの一覧」が出現

キーボードのショートカットキーでアプリを切り替える

上記の機能に関しては、ショートカットキーも用意されているので紹介しよう。「Windows」+「Tab」キーを押すと直接「最近使ったアプリの一覧」が現れるので、「Windows」キーを押したまま「Tab」キーを押す。これで選択カーソルが順番に移動するので、目的のストアアプリ(サムネイル)にカーソルが来たら、「Tab」キーと「Windows」キーから指を離す。これで目的のストアアプリがアクティブになる。

また、カーソルを逆順に動かす場合は、「Windows」+「Shift」+「Tab」キーを使う。このアプリ切り替え機能は、デスクトップを含む何らかのWindowsストアアプリが起動していないと動作しない。

おなじみの「Alt」+「Tab」キーが実はとても便利

もう1つのアプリ切り替え方法は、「Alt」+「Tab」キーを利用するものだ。初期のWindows OSから備わっているショートカットキーなので、ご存じの方や日常的に使っている方も多いだろう。

「Alt」+「Tab」キーをWindows 8.1で利用すると、Windowsストアアプリとデスクトップアプリがまとめて選択肢に加わるので、実に便利だ。下記に示す画面には、Windowsストアアプリに加えて、デスクトップアプリの「エクスプローラー」と「Internet Explorer」が並んでいる(図6、図7)。

(図6)Windowsストアアプリとデスクトップアプリを問わずに切り替えられる

(図7)図6から、アプリのサムネイル部分を拡大したところ

この他にも、「タスクマネージャー」-「プロセス」タブでプロセスを展開し、サブ項目をダブルクリックする方法や、(デスクトップアプリに限れば)タスクバーに並ぶアプリのボタンをクリックする方法もある。

特に後者は、タスクバー上のボタンに対して、左のボタンから順番に「Windows」+「0」(1、2、3……)キーが割り当てられている。このショートカットキーでデスクトップアプリを起動したり、アクティブアプリケーションを切り替えたりすることが可能だ。

多少の慣れは必要だが、デスクトップを中心に利用するユーザーにとっては、とても便利な機能ではないだろうか。場面に応じたアプリ切り替え方法を身につけ、効率よくWindowsマシンを活用してほしい。

阿久津良和(Cactus)