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GUI操作でWMP 12を復活させる

筆者が日常的に使用しているWindows 10 Insider Preview ビルド16229.15では確認できていないが、一部の環境では日本語フォントが削除されたという意見や、Windows Media Player(WMP) 12が使えなくなったケースが散見される。

本件についてMicrosoftの公式発表や、事前に用意したWebページに追記された形式はなく、戸惑いを覚えるユーザーも少なくない。

日本語フォントに関しては単純なミスに類するもので、WMP 12も何らかのミスから生じたトラブルと思うが、「Grooveミュージック」におけるGroove Music Passの廃止などを思うと、楽観視するのも考えものだ。そこで、本誌読者の環境にFall Creators Updateを適用した際に、同様の現象が発生した場合に備えた対策方法を紹介したい。

検索ボックスに「オプション機能」と入力し、「オプション機能の管理」をクリック/タップ

「機能の追加」をクリック/タップ

一覧に並ぶ「Windows Media Player」→「インストール」ボタンと順にクリック/タップ

「設定」を使う場合は「オプション機能の管理」から、WMP 12を見つけてインストールすればよい。また、コントロールパネルに慣れていれば、以下の方法でWMP 12を有効にしよう。

「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「OptionalFeatures.exe」と入力して「OK」ボタンをクリック/タップ

「Media Features」を展開し、「Windows Media Player」→「OK」ボタンと順にクリック/タップ

これでWMP 12の有効化が行われる。「閉じる」ボタンをクリック/タップしてダイアログを閉じれば操作完了だ

PowerShellからWMP 12を復活させる

コマンドライン操作に慣れている方は、Windows PowerShellの「Enable-WindowsOptionalFeature」コマンドレットを使えば、操作もワンアクションで済む。

「Win」+「X」キー→「A」キーと順に押すか、スタートボタンを右クリック/長押し→「Windows PowerShell(管理者)」をクリック/タップ

Windows PowerShellが起動したら、プロンプトに下記囲みの内容を入力して「Enter」キーを押す

Enable-WindowsOptionalFeature -FeatureName "WindowsMediaPlayer" -All -Online

図のように操作の結果が示されれば、WMP 12の復活は完了だ

個人的にはWMP 12を利用する機会がかなり減ったため、既定で無効になっても困ることはないが、WMP 12をDLNAクライアントと連携させているような場合、今回のケースは厳しいだろう。Grooveミュージックの機能拡張など、Microsoftには何らかの代替方法の用意を期待したい。

阿久津良和(Cactus)