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2017年9月にリリース見込みの「Windows 10 Fall Creators Update」では、PCとiPhoneおよびAndroidデバイスを紐付けする機能を備える予定だ。今回は一足先に、セットアップ方法を交えつつ、この機能について概要を紹介する。簡単に言うと、スマートフォンで閲覧しているWebページを、PCへと送り、PC側のブラウザでも表示する機能だ。

「Continue on PC」でスマホの続きをPCで閲覧

Windows 10 Insider Preview ビルド16251の設定には「電話」が加わり、iPhoneおよびAndroidデバイスとPCをリンクする機能を備えている。機能の発表時点ではAndroidデバイスのみだったが、7月28日(米国)からiPhone用アプリケーションを用意した。

今回はセットアップ方法を混ぜつつ、機能の概要を紹介する。今回はiPhoneを利用するが、基本的な手順はAndroidデバイスでも同じようだ。まずは事前準備とインストールまでを図版で説明する。

「設定」の「電話」を開くとスマートフォン用アプリのインストールとデバイスの連携をうながされる。まずは「電話の追加」をクリック/タップ

次にiPhoneの電話番号入力を求められるので、「JP」を選択してから適切な番号を入力し、「Send」ボタンをクリック/タップ

数秒ほどするとSMSがiPhoneに届くので、メッセージ内のリンクをタップして開く

App Storeで利用に必要なアプリケーションのページが開く。画面に指示に従って「Continue on PC」をダウンロード

これで準備は完了した。そのままiPhoneのSafariで任意のWebページを開き、共有メニューから「Continue now」を選択して、Web閲覧を続行するPCを選択すればよい。なお、「Continue now」をタップした際は、Microsoft Mobility Experienceが個人方法へのアクセスを求めてくる。今回は未検証だが、同意しないと正しく動作しないだろう。

任意のWebページを開いてから共有ボタン→「その他」ボタンと順にタップ

リストから「Continue on PC」のスイッチをタップしてオンに切り替えたら、「完了」をタップ

再び共有ボタン→「Continue on PC」ボタンと順にタップ

ウィンドウが開いたら、「Continue now」をタップ

数秒後に同じMicrosoftアカウントを利用しているPCの一覧が現れるので、任意のPCをタップ

PCに目を向けるとMicrosoft Edgeで同じWebページが現れる

本誌のスマートフォン用ページが、PC側のMicrosoft Edgeでも表示された。このあたりはWebサイトの設計で動作は異なると思われるが、休憩中など離席した状態で気になるWebサイトを見つけた際は、本機能を使うことでPCの前に座ってから作業を続けられる。

Continue on PCはスマートフォン→PCと一方通行のため、PC(Microsoft Edge)で閲覧中のWebページをスマートフォンに送ることは現時点で不可能だ。マルチデバイス時代だからこそ、このあたりの対応も期待したい。

なお、リンク後は図のようにiPhoneの名前が表示される

今回、試しに複数のPCへ同じiPhoneをリンクさせてみたが、もちろん問題なく動作した。

阿久津良和(Cactus)