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Windows 10 バージョン1703でも使えるUWP版エクスプローラー

Windows 10 Insider Previewでは以前のビルドから、UWP版エクスプローラーを実装していた。筆者が最初に確認したのはビルド14936なので、2016年9月ごろである。ちなみにビルド14xxxは最終的にWindows 10 バージョン1703となった。

そのためWindows 10 バージョン1703は、UWP版エクスプローラーを実装している。ショートカットファイルなどは存在しないものの、下記の手順で起動することが可能だ。

「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」し、テキストボックスに「explorer.exe shell:AppsFolder\c5e2524a-ea46-4f67-841f-6a9465d9d515_cw5n1h2txyewy!App」と入力して「Enter」キーを押す

こちらがUWP版エクスプローラー。デスクトップアプリ版エクスプローラーと比べると簡素な印象を受ける

基本的にはタッチUIを意識した作りとなっており、ウィンドウ右下に並ぶボタンをタップして、選択モードや新規フォルダー、表示形式の切り替えや検索機能の呼び出しを行う。

各ボタンに名称はないが、「選択」ボタンを押すと表示形式が切り替わり、タップ操作でフォルダーの選択が可能に。「…」ボタンを押すと選択方法も変更できる

「新しいフォルダー」ボタンをタップすると、新しいフォルダー名の入力をうながされる

「アイコン」ボタンをタップすると、トグル式にフォルダーの表示方法が切り替わる。現時点では2種類だ

「検索」ボタンをタップすると、文字列入力用のテキストボックスが現れる

興味深いのがファイル操作だ。関連付けされたファイルをダブルタップすると、そのままアプリケーションが起動するのだが、拡張子「.exe」を持つ実行ファイルを直接ダブルタップするとエラーになってしまうのだ。これはショートカットファイルも同じである。

実行形式ファイル、そのショートカットファイルをダブルタップするとエラーとなる

UWP版エクスプローラーは、どの方向性に向かうのか。デスクトップアプリ版を置き換える存在であれば、タブなど新たな機能を実装するのかどうか、現時点では分からない。Microsoftも方向性を見定めきれず、存在をオープンにしていないのではないだろうか。

さて、UWP版エクスプローラーはショートカットファイルなどを用意すれば、いつでも利用可能になる。興味をお持ちの方は以下の手順で作成すればよい。

デスクトップの何もないところを右クリック/長押しし、「新規作成」→「ショートカット」と順にクリック/タップする

テキストボックスに「explorer.exe shell:AppsFolder\c5e2524a-ea46-4f67-841f-6a9465d9d515_cw5n1h2txyewy!App」と入力して「次へ」ボタンをクリック/タップする

テキストボックスの内容を「UWP Explorer」などに書き換えてから、「次へ」ボタンをクリック/タップする

ショートカットファイルをダブルクリック/タップすれば、UWP版エクスプローラーが起動する

阿久津良和(Cactus)