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GPU情報も「タスクマネージャー」から確認

パソコンのビデオ描画能力をつかさどるGPUの情報やパフォーマンスを知るには、これまで「GPU-Z」といったツールを用いる必要があった。だが、Windows 10 Fall Creators Updateでは不要になるかも知れない。

こちらが「GPU-Z」。「Sensor」タブで温度やファンの回転数、メモリー使用率などを確認できる

Windows 10 Insider Preview ビルド16226以降、「タスクマネージャー」の「パフォーマンス」タブには、CPUやディスクと並んで「GPU」という項目が新たに加わった。

Windows 10 Insider Preview ビルド16241の「タスクマネージャー」では、4つの折れ線グラフが最初から現れる

当初は、3D負荷や動画エンコード、動画デコードといった各情報を単一の折れ線グラフで示していたが、ビルド16241ではデザインを変更。既定で複数のグラフを示すようになった。

こちらは機能実装の切っ掛けとなったフィードバック

表示できる項目は、グラフの左上にあるドロップダウンリストから選択する仕組みだ。項目の中には「VR」(仮想現実)や「セキュリティ」などもある。どのような場面で反応するかは、現時点では分からなかったが、おそらく今後日本でもリリースされるであろうVR/MR用ヘッドマウントディスプレイをPCに接続した際、GPUに対する負荷を示すのだろう。

ドロップダウンリストから表示項目を選択できる

別GPU(Intel HD Graphics)では選択可能が項目が変化

上図のように、GPUに割り当てられたメモリー使用量もひと目で確認できる。普段から楽しんでいるPCゲームや、仕事でお使いの3D系アプリケーションが、どれだけGPUメモリーを必要としているかを手軽にチェックできるのは良いことだ。

ちなみに新機能ではないが、コンテキストメニューに並ぶ「コピー」を使えば、タスクマネージャー上に並ぶメモリー容量やドライバーのバージョンなどをテキストとしてコピーできる。

文字列が並ぶ部分を右クリック/長押しし、「コピー」をクリック/タップ

「メモ帳」などを起動してペーストすると、文字列をそのまま取り出せる

今後どこまで表示情報を拡充するのか、逆に絞り込んでいくかは不明ながらも、ツールをダウンロードせずに基本的な情報を確認できるのは実にありがたい。

阿久津良和(Cactus)