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機能の要は「DisplaySwitch」コマンド

Windows 8.x以降、ディスプレイの出力方法は「Win」+「P」キーを押すと現れるバーから切り替えられる。主にプレゼンテーション(プレゼン)時に用いることが多い機能だが、登壇時は話すことに夢中で、ついつい操作を忘れがちだ。

「Win」+「P」キーを押すと現れるディスプレイ出力の切り替え機能

筆者の拙い経験で、とある会場でPowerPointを最小化してデスクトップ上でデモンストレーションを行うとき、出力方法を切り替える必要があった。慌ててしまい、先のショートカットキーを瞬時に思い出すことができなかったのである。

ディスプレイの切り替え機能は、ショートカットキーだけなく、コマンドラインからでも呼び出せるのだ。「DisplaySwitch.exe」を実行すると、ショートカットキーを押した状態と同じく、切り替え機能が現れる。

コマンドプロンプトなどから「DisplaySwitch」を実行すると、切り替え機能が現れる

さらにDisplaySwitchコマンドにはオプションが用意されており、「/internal」を付ければ「PC画面のみ」、「/clone」は「複製」、「/extend」は「拡張」、「/external」は「セカンドスクリーンのみ」を選択した状態となる。

「DisplaySwitch /extend」を実行すると、切り替え機能で「拡張」を選択した状態となる

このコマンドラインを、ショートカットファイルとして作成すればよい。プレゼン会場に合わせて切り替えるショートカットファイルを用意しておけば、企画提案などもスムーズに進むはずだ。

デスクトップの何もないところを右クリック/長押しし、「新規作成」→「ショートカット」と順にクリック/タップ

テキストボックスに「DisplaySwitch /extend」など目的のオプションを付与し、「次へ」ボタンをクリック/タップ

テキストボックスに目的のアクション名を入力し、「完了」ボタンをクリック/タップ

作成したショートカットファイルをダブルクリック/タップすると一時的にバーが現れるが、その後アクションを実行して自動的に閉じる

阿久津良和(Cactus)