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新たに加わったIME入力モード切替の通知

Microsoft IME(以下、MS-IME)は我々日本人にとって重要な機能だが、基本的に英語圏のソフトウェアであるWindows 10は、エクスプローラーの操作など各所に対して、MS-IMEがオフの状態であることを前提にしている。

例えば、エクスプローラー上のフォルダー名が「ABC」の場合、「A」キーを押せばカーソルが移動し、フォーカスされる。フォルダー名が日本語の場合は、MS-IMEを有効にして入力しなければならない。それならマウスを動かすか、矢印キーでカーソルを動かした方が早いだろう。

この点を改善する術(すべ)は基本的にないものの、PCのグローバル化とMS-IME利用者の増加を踏まえてMicrosoftは、Windows 10 Creators UpdateにIME入力モードの切替を通知する機能を追加した。

デスクトップ中央に現れる通知。MS-IMEが有効な状態で「半角/全角」キーを押すと「A」「あ」が現れる

通知機能はMS-IMEの固有機能

一見すると便利なのだが、MS-IMEのオン/オフを繰り返す場面では煩雑な存在となる。この機能は「Microsoft IMEの設定」ダイアログから無効にできるので、気になるようなら「画面中央に表示する」のチェックを外しておこう。

通知領域に並ぶMS-IMEのアイコンを右クリック/長押しし、「プロパティ」をクリック/タップ

ダイアログの「IME入力モード切替の通知」セクションに並ぶ「画面中央に表示する」をクリック/タップしてチェックを外し、「OK」ボタンをクリック/タップ

「IME入力モード切替の通知」機能は、MS-IME固有の機能である。例えば筆者はMS-IMEを削除し、ジャストシステムのATOK 2017のみを利用しているが、IME入力モード切替の通知がデスクトップに現れることはない。「IME入力モード切替の通知」機能がWindows 10ではなく、MS-IMEの新機能であることが分かる良い例だ。

こちらはATOK 2017のみとなった別PCのデスクトップ(背景はWindows 10 Insider Previewのため、赤色の画像を用いている)。英語/日本語の切り替えを行っても通知は現れない

阿久津良和(Cactus)