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フォルダーウィンドウの左上にあるクイックアクセスツールバーは、リボンに並ぶ各コマンドをボタンとして貼り付け、素早く任意のアクションを実行できる機能。ついつい忘れがちだが、その選択範囲は「ファイル」タブの内容も含まれているのだ。

「ファイル」タブからピン留めする

Microsoft Office 2007から加わったリボンUI、今ではWindows 10の標準アクセサリーやエクスプローラーもリボンUIを搭載している。ウィンドウサイズに応じた動的なサイズ変更や分割ボタンなど、慣れてしまえばそれなりに使いやすい。

他方で、タイトルバーの左端に加わったクイックアクセスツールバーは、カスタマイズ可能なツールバーとしてリボンタブのコマンドを追加できる。一見すると各タブのボタンに限られるように見えるが、ギャラリーなども追加対象だ。

例えば、「表示」タブの「レイアウト」セクションの1つを右クリック/長押しすると現れる、「クイックアクセスツールバーにギャラリーを追加」をクリック/タップ

するとクイックアクセスツールバーに「レイアウト」がギャラリー単位で加わる。また、「レイアウト」を右クリック/長押し→「クイックアクセスツールバーから削除」をクリック/タップで簡単に取り除ける

「ファイル」タブに並ぶ各項目も追加できる。ここにはコマンドプロンプトやPowerShellが並んでおり、そのままクイックアクセスツールバーに追加すれば、両者を容易に呼び出せるのだ。

「ファイル」→「コマンドプロンプトを開く」と順にクリック/タップし、「コマンドプロンプトを開く」を右クリック/長押し→「クイックアクセスツールバーに追加」をクリック/タップ

同じく「ファイル」→「Windows PowerShellを開く」と順にクリック/タップし、「Windows PowerShellを開く」を右クリック/長押し→「クイックアクセスツールバーに追加」をクリック/タップ

この状態で任意のフォルダーを選択してから、クイックアクセスツールバーに追加したアイコンをクリック/タップすれば、そのフォルダーをカレントフォルダーとしてコマンドプロンプト、もしくはPowerShellを起動できる。

例として「ダウンロード」フォルダーを選択した状態で、「コマンドプロンプト」もしくは「PowerShell」をクリック/タップ。各シェルのカレントフォルダーに注目してほしい

また、クイックアクセスツールバーは「Alt」キーによるショートカットキーが使用できるため、クイックアクセスツールバーの配列に合わせたキーを利用すれば、素早くコマンドプロンプトもしくはPowerShellを場面に応じて呼び出し、使い分けられるだろう。

「Alt」キーを押すと割り当てられたショートカットキーが確認できる。この場合だと、コマンドプロンプトは「Alt」+「3」キー、PowerShellは「Alt」+「4」キーを押す

阿久津良和(Cactus)