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「ごみ箱」を空にするには、基本的にGUI操作が必要だ。今回は、その操作をワンクリックで実行するショートカットファイルを紹介する。

PowerShellのコマンドレットを使う

「ごみ箱」を空にする基本的な方法は、コンテキストメニューからの実行と、リボンからの実行だ。いずれも使い慣れた操作方法だと思うが、数ステップの操作を必要とする。

ごみ箱を空にする操作方法の1つ、ごみ箱アイコンを右クリック/長押しすると現れるコンテキストメニューの「ごみ箱を空にする」をクリック/タップ

ごみ箱フォルダーを開き、「管理」タブの「ごみ箱を空にする」ボタンをクリック/タップするのもポピュラーな操作方法の1つ

そこで、コマンドラインからWindows OSを操作するPowerShellを使うと、よりシンプルな操作でごみ箱を空にすることが可能だ。PowerShellの「Clear-RecycleBin」は文字どおり、「ごみ箱を空にする」ために用意されたコマンドレットである。引数としてドライブ文字の指定なども可能だが、今回の使い方では不要だ。

管理者権限でPowerShellを起動し、「Clear-RecycleBin」を実行すると、確認メッセージは現れるがごみ箱を空にできる

ごみ箱を空にするたびにコマンドを打つのは面倒なので、ショートカットファイルを利用するとよい。そのままコマンドレットを呼び出すと、上図のように操作をうながされるので、あらかじめ「Y」キーを送るためにEchoコマンドを併用する。

デスクトップの何もないところを右クリック/長押しし、「新規作成」→「ショートカット」と順にクリック/タップ

ウィザードが起動したらテキストボックスに下記のコマンドを入力し、「次へ」ボタンをクリック/タップ

cmd.exe /c "echo Y|PowerShell.exe -NoProfile -Command Clear-RecycleBin"

次の画面ではテキストボックスに任意の名前を入力し、「完了」ボタンをクリック/タップ

これでごみ箱を空にするショートカットファイルの作成は完了だ

ショートカットファイルをダブルクリック/タップで実行すれば、ごみ箱が空になる。

ショートカットファイルをダブルクリック/タップすると、コマンドプロンプトが起動し、コマンドレットによる処理の進捗状況が示される

ドキュメントフォルダーなど任意の場所にショートカットファイルを移動させて、コンテキストメニューの「スタート画面にピン留めする」を選択すれば、簡単に呼び出せるのでおすすめだ。アイコン(タイル)が味気ない場合は、ショートカットファイルのプロパティダイアログから、「アイコンの変更」ボタンをクリック/タップし、「C:\WINDOWS\System32\imageres.dll」ファイルを選択すれば、任意のアイコンに変更できる。

作成したショートカットファイルをスタートメニューにピン留めした状態

阿久津良和(Cactus)