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Windows 10 Anniversary UpdateのMicrosoft Edgeは、他のWebブラウザーと同じく拡張機能をサポートした。今回は各Webサイトのブックマークに便利な「Save to Pocket」を紹介する。

OSやデバイスをまたいでブックマークを管理

読者諸氏はどのようにWebブラウザーのブックマーク管理を行っているだろうか。Webブラウザーは標準のブックマーク機能を持っているが、Webブラウザー自体を変更すると連携が難しくなる。例えば、PCはWindows 10のMicrosoft Edge、iPhoneではSafariを使っている場合、ブックマーク情報の連携は一苦労だ。

そこで、Microsoft Edgeを使っている人におすすめ拡張機能の1つが、「Save to Pocket」(以下、Pocket)である。Pocketは、気になるWebサイトに出くわしたときに「後で読む」を実現するため、Read it Laterが2007年に開発したWebサービスだ。2016年6月にはMozilla Firefoxの基本機能に取り込まれるなど、存在感を増している。

PCに限らず、iOSやAndroidといったスマートフォン用アプリケーションもリリースしているため、一括したブックマーク管理を行えるのが特徴的だ。まずは前回の手順を参考に、Pocketの拡張機能をインストールする。

「ストア」が起動したら、「Save to Pocket」→「インストール」ボタンと順にクリック/タップ(ボタン名は使用環境によって異なる)

Microsoft Edgeをアクティブにすると有効化をうながされるので、動作内容を確認してから、「有効にする」ボタンをクリック/タップ

PocketのWebページが現れたら、「登録」ボタンをクリック/タップ

ユーザー名、メールアドレス、パスワードを各テキストボックスに入力して、「登録」ボタンをクリック/タップ

これでログインが完了し、Pocketが使用可能になった

Pocketを使う上で設定しておきたいのが、ボタンの位置だ。既定では詳細ページに拡張機能のボタンが並んでしまうが、使用頻度が高い場合はアドレスバーの横に配置すると使いやすくなる。

「…」→「拡張機能」→「Save to Pocket」と順にクリック/タップし、「アドレスバーの横にボタンを表示する」のスイッチをクリック/タップ

肝心の使い方だが、気になるページを見つけたらPocketボタンをクリック/タップするだけだ。テキストボックスに任意のキーワードを入力すれば、保存したブックマークをタグ付けできる。「…」ボタンからは、「ページのアーカイブ」「ページの削除」「Pocketを開く(Webページで開く)」「(Pocketの)設定」といったアクションも可能だ。

気になる記事を見つけたら、Pocketのボタンをクリック/タップ。これで記事をブックマークできる

なお、アーカイブとは、PocketのWebページからブックマークを取り除き、検索可能な状態で保存する機能だ。今後参照する可能性がない記事は削除、いつかまた必要になるような記事はアーカイブ、と使い分ければよい。

管理は基本的にPocketのWebページから行う。ブックマークにマウスカーソルを重ねると、左から「共有」「アーカイブ」「削除」「タグを編集」「お気に入り」をブックマークに対して実行できる

阿久津良和(Cactus)