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Windows 10 Anniversary UpdateのMicrosoft Edgeは、他のWebブラウザーと同じく拡張機能をサポートした。拡張機能のなかから、今回は各Webサイトのパスワード管理に便利な「LastPass」を紹介する。
パスワード管理の負担を大きく軽減する「LastPass」
大半のWebサイトは会員向けサービスを提供するにあたり、ユーザーアカウントの作成を求めている。最近はMicrosoftやGoogle、Facebookなどの認証APIを使ってサインインできるWebサイトも増えているが、まだまだユーザー名&パスワードの入力が必要となるケースは多い。
だが、数多くのユーザー名&パスワードを覚えておくことは現実的ではなく、テキストファイルなどで管理すると、漏れた時のダメージは甚大だ。そこでパスワードの管理をクラウドに集中させることで、管理効率を高めるのが「LastPass」の主な目的だ。
LastPassのインストールが完了し、Microsoft Edgeをアクティブにすると、新しい拡張機能の有効化を求められる。ここでおすすめしたいのが、「次の動作が許可されます」の内容確認だ。今後プライバシー情報へ無駄にアクセスし、情報漏えいにつながる拡張機能が登場しないとも限らないため、問題がないことを確認してから、「有効にする」「無効にしておく」いずれかのボタンを押す。
拡張機能が有効になると、自動的にLastPassのWebページが開く。既にLastPassを利用中の場合はメールアドレスやパスワードを入力してログインするだけだが、新たにアカウントを作成するときは、使用するメールアドレスを入力し、LastPassのライセンス条項を確認してから、「I agree to the LastPass Term and Privacy Policy」→「アカウントの作成」ボタンと順にクリック/タップする。その後マスターパスワード(LastPassを使用するパスワード)の入力などを経て、ログイン完了だ。
初回は簡単な使い方を示すメッセージに目を通していけば、LastPassが使用可能になる。LastPassはWebサイトへの自動ログインやパスワード入力フォームの補完などの機能を備えているが、ここでは一例としてFacebookの登録を行ってみよう。
入力する内容は、Facebookへのログインに必要なIDやパスワードなので、特に難しいものはない。また、LastPassを使用するPCが自宅やオフィスのデスクトップPCなら、「自動ログイン」にチェックを入れておくと便利。他の利用者がPCを使う場面があったり、2-in-1 PCなど紛失の可能性があるデバイス上で使用する場合は、自動ログインは無効にしておくほうが安心だ。
現れたフォームにログイン時のURLを入力すると、メジャーなサイトは自動的に「名前」や「Folder」が設定される。必要な場合は変更してから、「ユーザー名」「パスワード」を入力。「高度な設定」をクリック/タップで展開し、「自動ログイン」→「保存」ボタンと順にクリック |
今回は自動ログインを有効にしたため、Facebookからログアウトした状態でアクセスすると自動的にログインすることを確認できた。LastPassはこの他にもパスワード生成など多くの機能を備えているため、色々と試してほしい。
阿久津良和(Cactus)