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デスクトップアプリと異なり、UWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリケーションの実行ファイルは深い階層に存在するため、コマンドラインから操作するのは基本的に難しい(フルパスが長い)。だが、Microsoft Edgeはちょっとしたコツで簡単に起動できるのだ。

「microsoft-edge:」スキームを利用する

以前の連載でスキームを利用したテクニックを紹介したが、Microsoft Edgeには独自スキームとして「microsoft-edge:」が定義されている。

例えば「ファイル名を指定して実行」やエクスプローラーのアドレスバーに「microsoft-edge:」と入力して実行すれば、Microsoft Edgeが起動する仕組みだ。

「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「microsoft-edge:」と入力して「OK」ボタンをクリック

もしくはエクスプローラーのアドレスバーに「microsoft-edge:」と入力して「Enter」キーを押す

本環境では「トップサイト」が開く動作だが、設定を問わずに空の状態でMicrosoft Edgeが起動する

ただし、コマンドプロンプトの場合、そのままでは実行できない。指定したプログラムを実行するための「start」コマンドを併用すればよい。

コマンドプロンプトから実行する場合は「start microsoft-edge:」と入力して「Enter」キーを押す

このスキームが面白いのは、引数にURLを使える点だ。具体的には、「microsoft-edge:http://news.mynavi.jp/dp/digital/」と実行すれば、指定したURLのWebサイトを開いた状態でMicrosoft Edgeが起動する。「microsoft-edge:」スキームは、バッチファイルなどの自動処理にも活用できるはずだ。

「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「microsoft-edge:http://news.mynavi.jp/dp/digital/」と入力して「OK」ボタンをクリック

Microsoft Edgeで「http://news.mynavi.jp/dp/digital/」が表示された

阿久津良和(Cactus)