「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

モバイルデバイスでWindows 10を使っている場合、バッテリーを消費するアプリケーションや機能を確認しておくと、より効率的な運用が可能になる。今回は確認方法と抑止方法を紹介しよう。

バッテリー消費のアプリ&機能はここで分かる!

第58回で紹介した「バッテリー節約機能」では、バッテリーの電力を使用するアプリケーション、および機能も確認できる。

通知領域の「電源」アイコン→「電源とスリープの設定」と順にクリック/タップ

「バッテリーの使用状況」をクリック/タップ

「24時間」と書かれた部分をクリック/タップし、表示期間を「1週間」に変更。もっともバッテリーを消費するアプリケーション→「詳細」ボタンと順にクリック/タップ

こちらはMozilla Firefox。ディスプレイが83.5%と描画処理が電力を消費している

下図は筆者の環境で動作するアプリケーションだが、「システム(CPU)」「ディスプレイ(GPU)」「Wi-Fi(無線LANチップ)」の3項目で消費電力の原因を示している。

こちらはOneDrive。システムが80.9%とCPU処理で電力を消費していることが分かる

こちらはUWPアプリ版のFacebook。スイッチをクリック/タップして「オフ」にすると5.9%分のバッテリー消費を抑えられる

ポイントはUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)やWindows 10標準機能だ。例えばUWPアプリケーションの「Facebook」を開くと、「このアプリをバックグラウンドで実行できるようにします」という項目を確認できるように、これを「オフ」にすることで、バッテリー消費をわずかだが減らせる。

「メール/カレンダー」には、「バッテリーセーバーがオンのときでも、バックグラウンドでこのアプリを実行できます」も追加されている

筆者が確認したところ、「このアプリをバックグラウンドで実行できるようにします」が現れるのは「Microsoft Edge」「Wunderlist」「Windowsストア」などUWPアプリケーション。「設定」や「検索」には現れない。特に「メール/カレンダー」は「バッテリーセーバーがオンのときでも、バックグラウンドでこのアプリを実行できます」という項目が加わる。

「バッテリー節約機能の設定」をクリック/タップすると、この画面が現れる。「バッテリー節約機能がオンのときも、すべての~」のチェックは外しておこう

バッテリーセーバーとはバッテリー節約機能だが、あくまでもこちらの設定はアプリケーションの"実行"。バッテリー節約機能では"プッシュ通知"に関する設定の有無が選択可能だ。バッテリーの持ちを優先する場合は、「このアプリをバックグラウンドで実行できるようにします」をできる限りオフに変更し、プッシュ通知も必要なもの以外は禁止することをおすすめする。

阿久津良和(Cactus)