「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

Windows 10 ビルド10586からProエディションでも使用可能になったWindowsスポットライト。ロック画面の画像をインターネット経由で取得する機能だ。美しい風景や幾何学的な写真で楽しませてくれる。今回はこの画像を他の場面でも使用するため、ファイルとして取り出すTipsを紹介しよう。

Windowsスポットライトを有効にする

Windowsスポットライトは、Windows 10 Homeエディションなら以前から使用可能だった。ビルド10240に達する直前、ビジネス用途にはそぐわない機能と判断したMicrosoftは、Proエディションへの実装を見送っている。

だが、Windowsフィードバックの意見を踏まえ、Microsoftはビルド10586から本機能をProエディションにも適用した。Windowsスポットライトを有効にするには、「設定」の「パーソナル設定\ロック画面」のドロップダウンリストから、「Windowsスポットライト」を選択するだけでよい。

「Win」+「I」キーを押すなどして「設定」を起動し、「パーソナル設定」をクリック/タップ

「ロック画面」をクリック/タップし、「背景」のドロップダウンリストから「Windowsスポットライト」をクリック/タップで選択

この状態でロックを有効にすると、バックグラウンドでダウンロードした画像がディスプレイに映し出される。また「気に入りましたか?」というメッセージにマウスオーバーすれば、再び同種の画像を表示させるか、今後は表示させないか選択することも可能だ。

「Win」+「L」キーを押すなどしてWindows 10をロックすると、ロック画面の画像が切り替わったことを確認できる

Windowsスポットライトの画像ファイルを探す

今度は画像ファイルの確認だ。Windowsスポットライトが使用するファイルは「%LOCALAPPDATA%\Packages\Microsoft.Windows.ContentDeliveryManager_cw5n1h2txyewy\LocalState\Assets」フォルダーに格納されており、ここにメッセージ情報や画像ファイルを保存している。ただし、パスには隠しフォルダーが含まれているため、事前の設定変更が必要だ。

「Win」+「E」キーを押すなどしてエクスプローラーを起動し、「表示」タブの「隠しファイル」をクリック/タップしてチェックを入れる

「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「%LOCALAPPDATA%\Packages\Microsoft.Windows.ContentDeliveryManager_cw5n1h2txyewy\LocalState\Assets」と入力して、「OK」ボタンをクリック/タップ

これで画像ファイルなどWindowsスポットライトに関するファイルの一覧が現れた。ここで「サイズ」をクリック/タップ

ファイルには拡張子がついていないため、どれが画像ファイルか判断するのが難しい。筆者が確認したところ大体400KB以上のファイルが画像ファイルとなるので、ファイルを「サイズ」で並べ替え、デスクトップなどにコピーしてから「任意のファイル名.jpg」とリネームする。

任意のファイルをデスクトップにドラッグ&ドロップでコピー

セキュリティメッセージが現れたら、「OK」ボタンをクリック/タップ

コピーしたファイルを選択して「F2」キーを押し、「任意のファイル名.jpg」に変更

画像ファイルをダブルクリックすれば、その画像を「フォト」などで確認できる

こうして保存した画像の2次使用に関しては、著作権侵害の可能性があるので、あくまでも個人的な利用のみにとどめていただきたい。

阿久津良和(Cactus)