「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

Windows 10では多くのユニバーサルWindowsアプリが標準でインストールされているが、実のところ使う機会はさほど多くない。多くのユーザーはデスクトップアプリで必要な環境を構築済みだからだ。そこで今回は、ユニバーサルWindowsアプリのインストールと再インストールを検証する。

アンインストールできるアプリ・できないアプリ

標準的なWindows 10には、20種類前後のユニバーサルWindowsアプリがプリインストールされている。使わないアプリケーションはストレージ容量を浪費するだけなので、削除したほうがPC環境的にも精神的も清々するはずだ。しかし、標準ユニバーサルWindowsアプリはアンインストールできるものと、できないものがある。

「モバイルコンパニオン」のコンテキストメニュー。ここから「アンインストール」をクリック/タップすれば、アンインストールが可能になる

ところが「Grooveミュージック」のコンテキストメニューを確認すると、「アンインストール」という項目は現れない

上図のように、ユニバーサルWindowsアプリのコンテキストメニューには「アンインストール」という項目が用意されているのだが、大半のアプリケーションには見当たらない。筆者が確認したところ、下図で示したリストのように、アンインストールできるのは一部のアプリケーションに限られる。

■ユニバーサルWindowsアプリ
アンインストール可能 アンインストール不可能
3D Builder Microsoft Edge
Microsoft Solitaire Collection OneNote
Skypeを手に入れよう People
はじめに Windowsフィードバック
スポーツ Xbox
ニュース アラーム&クロック
マネー カメラ
モバイルコンパニオン カレンダー
新しいOfficeを始めよう サポートに問い合わせる
ストア
フォト
ボイスレコーダー
マップ
メール
映画&テレビ
天気
電卓

アンインストールを望む場合は「Windows PowerShell」上で操作するか、「CCleaner」などのオンラインソフトを使うことになる。通常の操作では削除できないため、実行をためらうユーザーも少なくないだろう。

管理者権限でPowerShellを起動し、コマンドレットに対してパッケージ名とアクションを指定すれば、ユニバーサルWindowsアプリもアンインストールできる

こちらは実行後のスタートメニュー。今回は「Grooveミュージック」をアンインストールしているが、ご覧のとおりピン留めしたタイルはもちろん「すべてのアプリ」からも取り除かれる

再インストールは至極簡単

Windows 10の標準ユニバーサルWindowsアプリは、すべて「ストア」から再インストールできるため、神経質になる必要はない。今回は例として「Grooveミュージック」を削除し、再インストールしてみたが、肝心の音楽データがミュージックフォルダー(もしくはOneDriveのミュージックフォルダー)にあれば、そのままインデックスも再構築される。

「ストア」を起動し、テキストボックスに「Groove」と入力。検索結果から「Grooveミュージック」をクリック/タップする

「無料」ボタンをクリック/タップする

インストール完了後は「開く」ボタンに切り替わるので、こちらをクリック/タップする

「Grooveミュージック」が起動し、ローカルストレージ上の音楽ファイルを自動的に検出する

また、「メール」や「カレンダー」を削除&再インストールした場合も、肝心のデータはサーバー上に保存されているので、別のアプリケーションからユニバーサルWindowsストアに移行する際も問題ない。ただし、IMAP4ではなくPOP3を使ったメールサーバーの場合、受信時にサーバー上のデータを削除しているため、その場合はOutlook.comやGmailにインポートしておくことをおすすめする。

阿久津良和(Cactus)