濃紺1色の車体で、南海電鉄の車両の中でも異彩を放つ「ラピート」

JR西日本の特急「はるか」と同時期に運行開始した南海線の関空アクセス特急「ラピート」。使用車両50000系の斬新なデザインは当初から話題を呼び、デビューから20年を経てもなお、南海電鉄の「フラッグシップ」といえる列車だ。現在は途中停車駅の多い「ラピートβ」を中心に、難波~関西空港間で日中約30分おきに運転される。

車両情報

南海電気鉄道 50000系

基本情報

関西国際空港が開港した1994年、難波~関西空港間の特急「ラピート」として運行開始。デザインコンセプトは「レトロフューチャー」で、力強さと速さを融合させたという先頭形状や、航空機をイメージした楕円窓などが特徴。6両編成で、5・6号車は横3列のスーパーシートを採用している。レギュラーシートも上質かつエレガントな内装となり、座席上部にフライト感覚のハットラックを設置した。

かつてノンストップの列車も設定されたが、現在はほとんどが「ラピートβ」として運転され、速達タイプの「ラピートα」は平日朝の下りに設定されるのみ。「ラピートβ」は難波~関西空港間を40分前後で結び、途中の新今宮駅・天下茶屋駅・堺駅・岸和田駅・泉佐野駅・りんくうタウン駅に停車する。