伊勢市駅へ向かう「つどい」。従来の2000系にあった方向幕が撤去されている

近鉄の観光列車「つどい」は10月5日にデビューしたばかり。おもに名古屋線で運用される通勤車2000系のうち、トイレ付きの車両ク2107を含む編成を改造した列車で、伊勢市~賢島間で運行されている。伊勢市駅に到着した同社両は、回送列車となって明星駅方面へ向かうため、伊勢市駅以西の区間でも「つどい」を見ることができる。

車両情報

近畿日本鉄道 2000系

基本情報

2000系は1979(昭和54)年に製造された通勤車で、主電動機は「ビスタカー」10100系から流用、第1・2編成では台車もすべて10100系から流用され、第3編成以降は台車のみ流用されているという。2M1T(Mc-M-Tc、電動車2両・付随車1両)の3両編成で、車内はロングシート。おもに名古屋線などで準急・普通用として使用される車両だが、ク2107については急行運用の必要性からトイレが設置された。

2013年には、ク2107を含む編成が改造され、新たな観光列車「つどい」に。10月5日から運行開始し、週末や冬休み・春休み期間を中心に伊勢市~賢島間を1日2往復する。