武蔵野線用205系による「むさしの号」。中央線にも乗り入れる

205系をはじめ武蔵野線用の車両を使用し、府中本町・八王子~大宮間で運行される「むさしの号」。本数も少なく、地味な印象があるものの、通常の旅客列車があまり走らない短絡線を走るなど興味深い存在でもある。かつて臨時の快速列車だったが、2010年12月から普通列車となり、武蔵野線内は各駅に停車するようになった。

車両情報

JR東日本 205系

基本情報

直流通勤形電車205系は、国鉄時代の1985年、201系の後継車両として登場。車体は軽量ステンレス製で、塗装が不要なことからメンテナンスが大きく軽減された。また、界磁添加磁制御を採用したことで、比較的簡単な機器構成で、ブレーキのエネルギーを有効に利用できる電力回生ブレーキの装備が可能となったという。

山手線の車両としてデビューした後、埼京線や横浜線、南武線、京阪神緩行線など活躍の範囲を広げていった。JR東日本では1,000両を超える主力車両のひとつとなり、相模線には車体前面のデザインが異なる500番台が登場したほか、改造車も多い。JR西日本では現在、阪和線で1000番台などが活躍している。