快速「みえ」。気動車らしからぬスピードで単線非電化の紀勢本線を走る

名古屋から三重県の各都市、および伊勢志摩方面へ鉄道で移動するなら、特急・急行が充実している近鉄のほうが利便性は高い。ただし、競合するJR東海もまったくの無策というわけではなく、キハ75形による快速「みえ」を日中1時間おきに運行している。「青春18きっぷ」での乗車も可能だが、途中の河原田~津間(伊勢鉄道)は別料金となるので要注意。

車両情報

JR東海 キハ75形

基本情報

非電化区間の競争力強化とスピードアップを図るために開発されたディーゼルカー。最高速度は時速120km。車体は軽量ステンレス構造(先頭部は鋼製)で、片側3ドア。座席に転換クロスシートを採用するなど、高いグレードも兼ね備えたという。

同車両は1993年にデビューし、快速「みえ」(名古屋~伊勢市・鳥羽間)に投入された。その後の増備により、現在は武豊線の普通列車などにも使用されている。かつて名古屋~奈良間の急行「かすが」(現在は廃止)でも活躍した。2011年3月のダイヤ改正以降、快速「みえ」はすべての4両編成での運行となった。