黒い車体のレトロな路面電車「KURO」

伝説の岡山市」のキャッチフレーズでPRキャンペーンを開始した岡山市を走る路面電車、岡山電気軌道。現役車両で最も古い3000型(元東武日光軌道線100形)のうち、3007号は"水戸岡デザイン"の車両「KURO」にリニューアルされて活躍している。

列車情報

岡山電気軌道 3000型「KURO」(3007号)

基本情報

3000型はかつて東武鉄道日光軌道線で活躍した車両(当時の形式は「100形」)で、1968(昭和43)年に同路線が廃止された後、岡山電気軌道へ譲渡された。現在も2両が現役で活躍しており、3007号については2004年、JR九州の車両デザインなどで知られる水戸岡鋭治氏によるデザインにリニューアルされ、「KURO」の愛称が付けられた。

同電車の車体色には、岡山城(烏城)に合わせて「烏の濡れ羽色」の黒を採用し、金色の帯を配した。車内も木を多く使ったレトロ調で、腰掛にナラの木、日よけにシナの木が用いられているとのこと。3000型は非冷房車で、「KURO」は気温が上昇する夏の時期(おもに6~9月)を除き、岡山駅前~東山間で1日5往復運転されている。