引退までの期間、169系による急行列車の運転も予定されているという

しなの鉄道軽井沢~小諸間の普通列車に使用される「湘南色」(オレンジとグリーンのツートンカラー)の169系電車。同系列が見られるのもしなの鉄道線内のみとなったが、すでに4月末をもって引退が決まっている。しなの鉄道では169系の引退を記念し、特別運行や記念イベントを多数実施するとのことだ。

列車情報

しなの鉄道 169系

基本情報

169系は1968(昭和43)年より製造された急行型電車。外観は165系とほぼ同じだが、旧信越本線横川~軽井沢間(現在は廃止)にてEF63形との協調運転が可能で、同区間を経由する急行列車などで活躍した。1997年、長野新幹線の開業で旧信越本線軽井沢~篠ノ井間がしなの鉄道に移管された際、JR東日本より169系を譲り受けた。

現在、しなの鉄道には3編成の169系が在籍し、うち1編成(S52編成)は国鉄時代と同じ「湘南色」の塗装が復活。残り2編成は従来の「しなてつカラー」をまとう。信越本線篠ノ井~長野間には乗り入れず、しなの鉄道線内のみの運行となっていたが、車両の老朽化にともない、2013年4月末をもって3編成とも引退することになった。