【コラム】
前回はLinuxのhddtempコマンドを使って、ハードディスクドライブのS.M.A.R.T値を参照してみたが、今回はもっと高度なS.M.A.R.Tアプリケーションを使ってみよう。Linux等のUNIX系アプリケーションはもちろん、Mac OS XやWindowsでも利用できるS.M.A.R.T監視ツール、「smartmontools」である。
まず導入方法だが、開発プロジェクトのWebサイトからソースコードが入手出来る他、Windows用のインストーラやRPMパッケージも配布されている。Linuxディストリビューションによってはバイナリパッケージが整備されているものもあり、例えばDebian GNU/Linuxでは、aptを使った簡単な導入が可能だ。
以下、Debian GNU/Linuxでインストールした環境を前提に、smartmontoolsの基本的な使い方を解説しよう。
smartmontoolsは、主にS.M.A.R.Tディスク監視デーモン「smartd」と、ユーティリティプログラムの「smartctl」で構成されている。まず、「/etc/default/smartmontools」を編集して、最低限smartdが起動できるように設定しよう。
「enable_smart」パラメータには、smartdが監視対象とするディスクを指定する。
システムの起動時にsmartdを自動的に起動するには、「start_smartd=yes」を有効にしよう。
さてsmartdは、一度起動すると「smartd.conf」設定ファイルの記述に従い常駐プロセスとして動作する。smartd.confには最初からいくつかの代表的な設定パターンが記述されているので、サンプルとして参考にしながら必要な設定を行おう。例えば、ディスクに問題が起きた時に管理者にメールを送信するには、以下の設定を有効にして、ドライブとメールアドレスの指定を書き換えればよい。
そうそう、一点だけ注意しなければならない。smartd.conf中で「DEVICESCAN」の行が有効になっていると、以降の設定は全て無視されてしまう。「DEVICESCAN」とだけ書いておくと、接続されたデバイスから自動的に監視可能なディスク装置を見つけ出してくれるので便利だが、その分、自分で細かい設定を行うことができなくなる。行頭に「#」を付けてコメントアウトしておこう。
設定ができたら、smartdを起動する。
これで、smartdが起動し、ハードディスクの異常を検知したらメールで知らせてくれるはずだ。
smartmontoolsに含まれるもうひとつのプログラム「smartctl」は、コマンドラインから対話的にS.M.A.R.Tの情報を参照したい時に利用できる。以下のように「-a」オプションとデバイスを指定して実行してみよう。
温度やヘルスステータス、エラーカウンタの値等、ハードディスクドライブの状態を詳細にレポートしてくれる。
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