【コラム】

システムの評価、できてますか?

4 身近な定量評価その2 - Windowsのperfmon.exeを使ってみる

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ベンチマークソフトを導入しなくても、PCの性能を測る方法はある。普段皆さんがお使いのオペレーティングシステムには、大抵パフォーマンス情報を収集するツールがあらかじめ付属しているはずだ。

例えば、Windowsには「perfmon.exe」というパフォーマンス監視コンソールがある。スタートメニューに出てくるようなプログラムではなく、一般のユーザにはあまり馴染みがないことと思うので、今回はこのperfmon.exeを使った評価の方法について簡単に紹介してみたい。

まず、perfmon.exeを起動してみよう。スタートメニューから[ファイル名を指定して実行]をクリックし、実行するプログラムの名前を「perfmon」と入力する。perfmon.exeが起動し、とりあえず「Pages/sec」「Avg. Disk Queue Length」「% Processor Time」の3つの指標がリアルタイムにグラフ表示される。

ここで表示されている3つの指標(カウンタ)は、Windowsのパフォーマンスをチェックする上で、非常に重要なものだ。

まず、「Pages/sec」は、Windowsが仮想メモリの確保のためにディスクを読み書きする毎秒のページ数を表している。ディスク装置は物理メモリよりも圧倒的に低速なので、当然このカウンタの値が大きければ大きいほどパフォーマンスは低下する。要するに、このカウンタがずっと"0"を指していないようであればメモリ不足ということだ。

「Avg. Disk Queue Length」は、ディスク装置の待ち行列に入った要求の平均数を表す。このカウンタは「物理ディスクあたり2未満」が適性な値であり、これを超える場合にはディスクアクセスがシステムの足を引っ張っていることになる。

「% Processor Time」は、CPUの利用率である。このカウンタが高い値を示しているのであれば、多数の処理を同時に走らせすぎか、特別に重いプログラムを実行しているかだろう。どちらも身に覚えがない場合は、何かが暴走しているので再起動である。

もちろん、perfmon.exeが利用できるカウンタは、この3つだけではない。画面のどこかを右クリックし、「カウンタの追加」を実行してみよう。Windowsが提供する様々なカウンタを自在に追加して、グラフに表示させることができる。

「パフォーマンスオブジェクト」のドロップダウンリストには、「Processor」「Memory」「Phisical Disk」「Network Interface」等、PCを構成する各デバイスが含まれている。また、サーバとして稼働しているマシンであれば、IISのWebサーバサービスや.NETフレームワークなど、実行されているサービスに応じたオブジェクトが選択できる。

それぞれのパフォーマンスオブジェクトには、デバイスやサービスに応じた多数のカウンタが用意されている。例えば「Memory」には、先に挙げた「Pages/sec」以外にも、プロセスが使用可能なメモリ容量「Available MBytes」や、キャッシュとして使用されている容量「Cache Bytes」等がある。

さらに、カウンタによってはより細かい「インスタンス」の単位で情報を収集できる。例えば、通信の転送量を表す「Bytes Total/sec」は、インスタンスとして個別のネットワークアダプタを指定できるし、「Process」の「% Processor Time」では、「_Total」インスタンスで全プロセスのCPU使用率の合計を得ることも、プロセス毎のインスタンスを選択して個別に調べることもできる、といった具合だ。つまり、perfmon.exeはWindowsのパフォーマンスを定量的に把握できる、非常に便利なツールなのである。せっかくOSに付属しているものを、積極的に使わない手はない。

ただ、「グラフが表示されました」「カウンタを追加してみました」だけでは、その時点でのPCの状況は把握できるかもしれないが、正しく性能を評価することにはならない。定量的な評価を行うには、やはりそれなりに継続して収集した情報をもとに分析を行う必要があるはずだからだ。そこで次回は、perfmon.exeを使って継続的にパフォーマンスの情報を収集する手順について紹介したい。

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インデックス

連載目次
第25回 Webサーバの定量評価 - アクセスログとデータマイニング
第24回 「OSDL DBT-1」を試してみる - DBT-1の出力結果
第23回 「OSDL DBT-1」を試してみる - テストを実行してみよう
第22回 「OSDL DBT-1」を試してみる - テストを実行するための最終的な設定
第21回 「OSDL DBT-1」を試してみる - サンプルデータの作成
第20回 「OSDL DBT-1」を試してみる
第19回 OSDL Database Test Suiteでデータベースを評価する
第18回 トリアージ値の定量化はいかにして行われたか
第17回 トリアージ値、ご存知ですか?
第16回 セキュリティの国際基準を見てみよう
第15回 セキュリティの定量評価(1)
第14回 使いやすさの定量評価 ユーザの操作をロギングする
第13回 「使いやすさ」の定量評価
第12回 ハードディスクの温度をグラフ化する
第11回 もっと高度なS.M.A.R.T監視を体験
第10回 ハードディスクをS.M.A.R.Tで診断
第9回 Webサーバの信頼性を計算したい! - 信頼性と「バスタブ」のいろいろ
第8回 信頼性評価のキホン
第7回 身近な定量評価 - sa2で毎日のレポート
第6回 身近な定量評価その4 - Mac OS Xでの情報収集
第5回 身近な定量評価その3 - perfmon.exeで継続的に情報収集
第4回 身近な定量評価その2 - Windowsのperfmon.exeを使ってみる
第3回 定量的な評価を身近で体験してみる
第2回 定性的と定量的って?
第1回 「反省」するだけじゃダメ、失敗を評価してますか?

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