人間・人生探究の一環としての男女関係をテーマとしているライターの春日奈々です。さて、世の夫のみなさま、自分は妻に愛されているという自信がありますか? 日頃の妻の態度からして、愛されているどころか、なんとなく嫌われている可能性が高い? えっ!? それは早いうちに手を打たないといけません! いったい妻はあなたの何を嫌っているのでしょうか。日頃の言動? 態度? 行動? それとも全部?

実は、妻は、常に細かくあなたのことをチェックしています。だから、あなたの癖や習慣に対して徐々に不満が溜まっていくのです。最初のうちは、軽く注意や文句で済ませていますが、それを「まぁ、まぁ」と開き直って妻の指摘を受け流しているとイエローカードがそのうちにレッドカードに変わってしまい「退場!」 なんてことになるかもしれません。そうならないためにも妻が夫のどんな部分にイエローカードを出しているのかを自分できちんと把握する必要があります。

夫のこんな癖や習慣に妻はいつまで耐えられるのか?

あなたには、こんな癖や習慣がありませんか? チェックしてみてください。

□ 休日3食とも妻に作らせている
□ 自分が在宅時は妻の外出を制限する
□ 家事は基本的にやらない
□ 妻に対し"上から目線"でものを言う
□ 残業や休日出勤などと嘘をついて遊びに行く

1つも該当しなかった夫の方は、全国にどれくらいいらっしゃるでしょうか? イマドキの20~30代の夫は1つも該当しない方も多いかもしれません。しかし、年代が上がれば上がるほどチェックが1つ、2つ……とついてしまうのではないでしょうか。

これらの項目にある夫の癖や習慣について、妻がどれだけ不満、苛立ち、腹立たしさ、鬱陶しさを抱えているか、それでもグッと耐えて一生懸命日々の生活を営んでいるか、想像してみましょう。もし逆の立場だったら? と考えると、妻の気持ちが理解できるのではないでしょうか? 妻はよその夫は家事をしてくれるのに! と本気で羨ましがりますし、夫のつく嘘などまずお見通しだということを心に留めておきましょう。

妻は休日の夫を観察して、定年退職後の夫婦の生活を憂う

遠山由布子さん(仮名・54歳)は、休日の昼、「おーい、メシ、まだ? 」という、夫にしてみれば何気ないこの一言に、本気で怯えるといいます。

「今は土日だけ耐えればいいですが、来年夫が定年退職を迎えたら、これが毎日のことになるわけです。これだけならまだいいんです。夫は盆栽に凝っていて、定年後の盆栽や庭いじり三昧の生活をそれはもう楽しみにしています。ひとりで勝手にやってくれるならよいのですが、私を助手として延々付き合わせるんです。私は夫の横で、夫の指示通りに動かなければなりません。タオルで汗を拭け、ここを持っていろ、あぁしろ、こうしろ……。私、盆栽にはまったく、まったく、興味ありません。ものすごい苦痛です。でも、言う通りにしないと機嫌を損ねて怒鳴り散らします。だから、耐えるしかないんです。でも、これが日課となり、リフレッシュする暇がなくなってしまったら、いつまで耐えられるか自分でもわかりません―」

由布子さんのこのお話、どうお感じになりましたか? 妻は夫の従属物じゃないですよね。つまり、妻は休日の夫を観察して、定年退職後の夫婦生活を想像するのです。

妻に嫌われないために、そして最悪の熟年離婚の危機に陥らないためにも

  • 休日1食は自分が作り妻に楽をさせてあげる
  • 妻を呪縛? から解放し、個人としての考え方や存在を尊重する
  • 妻に嘘をつかない誠実な姿勢を心がける

など、反省する余地を持てそうな夫の方は、今からでも妻を解放し、また大事にしてください!