【コラム】

暮らしのサウンドビジュアル

115 デスクトップのリスニング環境に適した「SoundBlaster X7」

 

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ハイレゾ対応のUSB DAC機能を搭載したプリメインアンプ、なかでもPCサイドの設置に向く小型モデルが各社からリリースされている。今回取り上げるクリエイティブメディアの「SoundBlaster X7」(以下X7)も、そういった製品のひとつだ。

「SoundBlaster X7」

スペックは普通のUSB DAC搭載アンプなのだが、やはりSoundBlaster

オーディオ機器としての表面的なスペックだけを見ると、X7は普通のUSB DACアンプだ。DACチップはバーブラウン製のPCM1794で、最大192kHz/24bitまでのハイレゾ音源再生に対応している。パワーアンプはClass Dタイプで、こちらはテキサス・インスツルメンツ製のTPA3116D2を搭載している。最大出力は38W×2(4Ω/1kHz/THD 10%)と、デスクトップで使うには十分な出力だ。スピーカー駆動用のアンプとは別に、独立したヘッドホンアンプも装備しており、こちらはテキサス・インスツルメンツ製のTPA6120A2が使用されている。

外見は三角柱を横にしたような形状で、一般的なオーディオアンプのスタイルからは少々逸脱している。同社ではこのところ、ヘッドホンのハウジングなどに三角形をよく使用している。X7のデザインもその流れなのだろう。

クリエイティブメディアの製品では、このところ三角形のデザインがよく採用されている

リアパネルに配置されている入力端子は、RCAのLINE IN×1に、光デジタル音声×1、Micro USB×1。Micro USBはPCとの接続用だ。リアパネルに配置されている出力端子は、スピーカー出力×1に、光デジタル音声×1、そして5.1chのアナログ出力となっている。5.1chのアナログ出力はアクティブスピーカー向けの出力だ。

背面の入出力端子

フロントパネルにはヘッドホン端子が2系統配置されている。1系統はφ6.3mmのステレオ標準ジャックで、もう1系統はφ3.5mmのステレオミニジャックだ。600Ωまでのヘッドホンをドライブできる。また、φ3.5mmステレオミニジャックのマイク入力端子も装備している。

前面の入力端子と操作ボタン

X7はBluetoothに対応しており、NFCも利用できる。Bluetoothのバージョンは4.1で、対応プロファイルはA2DP、AVRCP、HFP。音声コーデックはSBC、AAC、aptX Low Latency、aptXを利用できる。

ここまで見てピンときた方もいるだろうが、X7は純粋なオーディオアンプではなく、外付けタイプのSoundBlasterにパッシブスピーカーをドライブするためのアンプを組み合わせたモデルなのだ。そのため、操作体系も一般的なオーディオアンプとは異なる。

オーディオ機器としての常識にとらわれないは独自の操作スタイル

X7のフロントパネルには、大きなボリュームのノブとその下に2つのプッシュスイッチが配置されている。スイッチは左側が電源兼Bluetoothボタンで、右側は「SBX Pro Studio」のオン・オフのボタンだ。SBX Pro Studioについては後述する。また、背面パネルにはスピーカーのインピーダンス切り替えスイッチ(4Ω/8Ω)が配置されている。

X7が本体に持つスイッチはこれだけだ。普通のプリメインアンプには備わっている入力切り替えスイッチやトーンコントロールなどは一切見当たらない。さらに。X7にはリモコンも付属していない。

X7の入力は、Micro USB、Bluetooth、S/PDIF、LINE IN、マイクと5系統ある。これらの入力のどれかにプレーヤーなどを接続して音楽再生をスタートすると、普通に音楽が演奏される。では複数の入力から同時に再生を行うとどうなるのかというと、全部混ざったものが再生されるのだ。

下の画面は、PCにX7のドライバーをインストールすると使用できるX7コントロールパネルのミキサー画面だ。不要な入力をミュートすれば、入力の切り替え的なことも実行できるが、その必要があるのは、PCで何らかの音が出る作業をしながら、別の音源を聴きたいといったときぐらいではないだろうか。

X7コントロールパネルのミキサー画面

オーディオ機器の常識的なスタイルからは外れているが、こちらの操作スタイルも不合理なものではなく、慣れればかえって使いやすいと感じる人も少なくないのではないだろうか。

セッティングの画面を開くと、S/PDIFとMicro USBの入力に対しては、ダイレクトモードを使用することができる。また、スピーカー/ヘッドホンの画面では、スピーカーのキャリブレーションを行うことも可能だ。

デジタル入力では、ダイレクトモードを使用できる

スピーカーのキャリブレーションも可能

Bluetoothで接続したスマートフォンからも操作できる

「SB-Axx1」によるコントロール

X7はマルチコアオーディオプロセッサ「SB-Axx1」を搭載している。このSB-Axx1によるサウンド補正を行う機能がSBX Pro Studioだ。

「SBX Pro Studio」のコントロール画面

用意されている項目は、「Surround」「Crystalizer」「Bass」「Smart Volume」「Dialog Plus」の5つだ。Crystalizerは非可逆圧縮音源が失った音楽成分を補間し、ダイナミックレンジの拡張を行うもの。補間するレベルの調整も可能だ。Bassは低域増強レベルのコントロール。クロスオーバー周波数の調整も可能だ。

これらの設定は、PC、またはスマートフォンを接続していなくても維持される。X7のフロントパネルにある「SBX」ボタンで、効果のオンオフを切り替えることが可能だ。また、イコライザー機能も備えているが、こちらはPCやスマートフォンからしかオンオフの操作を行うことができない。

次回はこのX7のサウンド面について、話を進めていきたい。

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インデックス

連載目次
第116回 クラッチバッグのようなデザインのBluetoothスピーカー「Beoplay A2」
第115回 デスクトップのリスニング環境に適した「SoundBlaster X7」
第114回 ComplyイヤーチップのPシリーズは使い方を選ぶがスグレモノ
第113回 Complyイヤーチップのプレミアムモデルとスタンダードモデルとの差を探る
第112回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(3)
第111回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(2)
第110回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(1)
第109回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(7)
第108回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(8)
第107回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(6)
第106回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(5)
第105回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(4)
第104回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(3)
第103回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(2)
第102回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(1)
第101回 多機能アクティブスピーカー「SoundBlaster Axx」を使ってみた
第100回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(4)
第99回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(3)
第98回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(2)
第97回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(1)
第96回 Bluetoothスピーカーの置き方(4)
第95回 Bluetoothスピーカーの置き方(3)
第94回 ちょっと便利なBluetoothスピーカー「Creative Airwave HD」
第93回 Bluetoothスピーカーの置き方(2)
第92回 Bluetoothスピーカーの置き方(1)
第91回 いまさらながらのインターネットラジオ(3)
第90回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(7)
第89回 いまさらながらのインターネットラジオ(2)
第88回 いまさらながらのインターネットラジオ(1)
第87回 ミニマムなデジタル録画環境として「nasne」はあり? なし?
第86回 インドア用のヘッドホンを買い換えた
第85回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(6)
第84回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(5)
第83回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(4)
第82回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(3)
第81回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(2)
第80回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(1)
第79回 キャビネット容積が限られたスピーカーでも高音質を実現するCONEQ技術
第78回 ボーズの1.1chホームシアターシステム「Lifestyle 135」の音を聴いてみた
第77回 チューナー内蔵レコーダーの登場で便利になった「スカパー!HD」
第76回 ヤマハらしいサウンドのヘッドホン「HPH-200」
第75回 実用的なAndroidタブレットプレーヤ「ZiiO」
第74回 ソニー、RM-PLZ530D - 学習機能付きリモコンのマクロ機能を使いこなす
第73回 ウォークマンがiPodを再び抜いた件に関して
第72回 2011年のレシーバー
第71回 3D放送の一般化にはまだ時間がかかるらしい
第70回 年末以降のテレビ需要
第69回 何インチからが大画面か
第68回 圧縮音楽ファイルのエンコード方法とビットレートによる音質の違いを調べる
第67回 ZEN X-Fi Styleを使ってみた
第66回 JBLの最新モデルを聞き比べ(後編)
第65回 JBLの最新モデルを聞き比べる(前編)
第64回 クリエイティブのBluetoothスピーカー「ZiiSound D5」を試してみた
第63回 一から始めるAV機器ネットワーク(3) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第62回 ちょっと大きめのパーソナルTVが欲しい - シャープのLED AQUOS「LC-32SC1」を試用する
第61回 一から始めるAV機器ネットワーク(2) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第60回 一から始めるAV機器ネットワーク(1) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第59回 セカンドテレビを最新仕様にアップグレードするネットワークメディアプレーヤー(2)
第58回 セカンドTVを最新仕様にアップグレードするネットワークメディアプレーヤー
第57回 デジタルノイズキャンセングヘッドホン「MDR-NC300D」
第56回 ウォークマン最高モデル Xシリーズを試す - ノイズキャンセリング効果とサウンド
第55回 ウォークマン最高モデル Xシリーズを試す - 操作性と付属機能
第54回 遅ればせながらBDレコーダーを導入(1)
第53回 高音質タイプの骨伝道ヘッドホンを試してみる - ティアック Filltune「HP-F200」
第52回 HDMI 1.3時代のAVアンプ機能比較(1) - エントリークラス編
第51回 エバーグリーンの低価格メディアリペアキットを試す
第50回 W-ZERO3[es]とクリエイティブ「Xmod」で「どこでも高音質」を実現したい(2)
第49回 マクセルの高音質システムヘッドフォン「Vraison」を試す
第48回 流行の丈夫なDVD-Rはどこまで頑丈か
第47回 小型デジタルハイビジョン液晶テレビ、東芝REGZA 20C2000を使う(2)
第46回 小型デジタルハイビジョン液晶テレビ、東芝REGZA 20C2000を使う(1)
第45回 ドルビーバーチャルスピーカー採用2.1chサラウンドシステムをセッティング
第44回 W-ZERO3 [es]とクリエイティブ「Xmod」で「どこでも高音質」を実現したい(1)
第43回 ICレコーダーを購入
第42回 骨伝導ヘッドフォンを買ってみた
第41回 USBからの電源でも動作する高音質アダプター
第40回 低価格化が進むフルHD37V型液晶テレビ
第39回 ソニー「ネットジューク」最新モデルをチェックする(2) - 新モデルの音質
第38回 ソニー「ネットジューク」最新モデルをチェックする(1) セッティングとUI
第37回 オーディオテクニカの新型インナーイヤーヘッドフォンを聞く
第36回 圧縮音楽の補正技術は本当にうまく働くのか
第35回 ロジクールのマルチリモコン「Harmony」の途中経過
第34回 団塊の世代をターゲットにした製品って
第33回 ロジクールのマルチリモコンを試す(1)
第32回 スピーカーで聴くバーチャルサラウンド
第31回 HD DVDとBlu-ray Disc、ソフトのタイトルは?
第30回 コンパクトなスピーカーの音量は足りる?
第29回 HDDのトラブルに泣かされる
第28回 徹底的に低価格な謎のMP3プレイヤーの試聴にチャレンジする
第27回 ヘッドフォンサラウンドを手軽に試す(2)
第26回 ヘッドフォンサラウンドを手軽に試す
第25回 余ったメディアの再利用
第24回 1年前と最新のポータブルオーディオプレイヤー
第23回 測定したヘッドフォンの音漏れ以外の性能はどうなのか(2)
第22回 測定したヘッドフォンの音漏れ以外の性能はどうなのか(1)
第21回 ポータブルオーディオプレーヤーの音をスピーカーで鳴らす
第20回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(4)
第19回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(3)
第18回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(2)
第17回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(1)
第16回 ビデオ用8倍速のDVD-R DLメディア登場
第15回 ポータブルスピーカーはどのくらい聴けるのか(2) - Travelシリーズ編
第14回 ポータブルスピーカーはどのくらい聴けるのか(1) - Travelシリーズ編
第13回 BauXar Marty101試聴会に行ってきました
第12回 オーディオセレクター+パワードスピーカーでのリスニング環境構築
第11回 マルチメディア用2.1chスピーカーをオーディオ製品として聴く
第10回 精度を要求しない測定環境(2) - 身の回りの機器を測定する
第9回 精度を要求しない測定環境(1)
第8回 DLNAガイダンス準拠機器ではないネットワークメディアプレーヤーを試す
第7回 音楽データをどこに置くかがポイント
第6回 バッファローLinkTheaterでPC内の音楽ファイルを再生する
第5回 PC内のMP3ファイルをNAS-M7HDに取り込む
第4回 今度こそNAS-M7HDでPC内の音楽をストリーミング再生する
第3回 突然、長瀬産業のHMP-100のレビューを行う
第2回 オーディオのネットワークを考えてみる(2)
第1回 オーディオのネットワークを考えてみる(1)

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