【コラム】

暮らしのサウンドビジュアル

108 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(8)

 

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クリエイティブメディアが8月に発売した「Sound Blaster Roar」(以下Roar)は、コンパクトかつ多機能なBluetoothスピーカーだ。以前、「Creative Airwave HD」を取り上げたことがあったが、Creative Airwave HDが、機能を優先したエンターテインメント向けのモデルだったのに対して、Roarは音楽再生をメインの用途としたモデル。そのサウンドにも期待できる。

「Sound Blaster Roar」

ブックレットサイズのBluetoothスピーカー「Sound Blaster Roar」

Roarの外見は、W202×D115×H57mmの直方体。これを縦方向ではなく、横方向に設置して使用する。縦方向に設置するスピーカーに比べて設置面積は広くなるが、安定性では上回る。ただし、操作ボタンやインジケーター類がすべて上面に配置されているため、適正なリスニングポイントであるリスナーの耳の高さに設置すると、インジケーターの確認がしにくくなる。

安定性は高いが、正面からだとインジケーターが確認しにくい

手前の面には左右チャンネルのスピーカーを配置。フロントスピーカーユニットのサイズは1.5インチだ。天面には2.5インチ径の低域用ユニットを配置しており、2.1ch構成となっている。搭載しているアンプは、中高域用と低域用とで独立。また、左右の面には、それぞれ1本ずつのパッシブラジエーターが配置されている。

パワフルな音楽再生のために用意された「ROAR」モード

Roarの特徴は、製品名にも用いられている「ROAR」モードを搭載する点だ。ROARモードは、アンプに供給される電力を増やすことでパワフルな再生を行うモードだ。

左上に配置されているのが「ROAR」ボタン

実際に2つのモードを聞き比べてみると、ノーマルモードのほうは刺激が少なく聞き疲れしないサウンドだといえるが、少々まったりとしすぎる感しだ。一方、ROARモードでは、そういった柔らかさは影を潜める。音量が上がるのはもちろんなのだが、それだけでなく、音の輪郭がよりクッキリとし、ダイナミックかつキレのよいサウンドとなる。

また、Roarには「TERABASS」ボタンが装備されている。このボタンは基本的に、ボリュームを下げたときに低域を強調するためのボタンだ。インテリジェントな処理が行われており、フルパワーの際には効果がなくなるとのことだが、通常のレベルで再生を行うときに、より低域を増強するのにも効果的だ。ビート系の音楽を聞くときには、TERABASSボタンとROARモードを併用するとよいだろう。かなり強力な低域の量感を得ることができる。

右にある丸いボタンが「TERABASS」ボタン

しかし、ROARモードは通常よりも電力を多く消費するとされている。USBからのバスパワー、あるいはACアダプターで使用するときは、ROARモードを常用してもよいだろうが、バッテリー駆動の場合はどのくらいの時間、動作するのだろうか。

仕様では、通常モードのバッテリーでの動作時間は、最長で約8時間となっている。今回、フル充電の状態で、ROARモードで音楽再生を行ってみたところ、約7時間動作した。もちろん、音量によって動作時間は変化するだろうが、さほど極端に短くなるわけではないようだ。

プロファイルとコーデックともに3種類に対応するBluetooth接続

aptXも利用可能

Bluetoothのバージョンは3.0だ。NFCにも対応している。対応プロファイルはA2DP、HFP、HSPで、音声コーデックはSBC、aptX、AACを利用できる。また、Bluetooth接続のモードを切り替えるスイッチを装備。「LSオフモード」「LSモード1」「LSモード2」の3つの動作モードを装備している。

LSオフモードは、不特定多数にBluetoothを開放するモード。LSモード1は登録済みのデバイスにのみ(8台まで)Bluetoothを開放するモード。LSモード2は、2台までのマルチポイント接続に対応したモードとなっている。LSモード2を利用した場合には、音楽再生と通話のそれぞれ自由に組み合わせることが可能だ。

レコーダーやプレーヤーなど豊富な機能を搭載

Roarは、microSDカードを利用したボイスレコーダー機能や、MP3プレーヤー機能を搭載している。機能面では、以前に紹介した「Creative Airwave HD」のサブセットといったところだ。

また、Roarの内蔵バッテリーは、6,000mAhと大容量だ。これを使用して、スマートフォンなどを充電することも可能となっている。

背面パネル

内蔵バッテリーからスマートフォンなどへの充電が可能

また、USBスピーカーとしても使用することが可能なのだが、筆者が今回お借りしたのは製品版とは仕様が異なっているようで、PCにドライバーをインストールすることができなかった。そのため、この点についての検証は行っていない。

コンパクトだがぞんぶんに音楽を楽しめるパワフルなサウンド

Roarはコンパクトなブックレットスタイルのワイヤレススピーカーだが、ROARモードを使用すると、とにかくパワフルなサウンドを楽しむことができる製品だ。単にパワフルというだけではなく、ボーカルの表現力も高い。また、(サイズの割には)意外なことに、定位や解像度も感じられる。

バッテリー内蔵のワイヤレススピーカーだが、ポータブルスピーカーとしてだけでなく、デスプトップや、もっと広いリビングのも音楽リスニング用としても十分利用できるだろう。

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インデックス

連載目次
第116回 クラッチバッグのようなデザインのBluetoothスピーカー「Beoplay A2」
第115回 デスクトップのリスニング環境に適した「SoundBlaster X7」
第114回 ComplyイヤーチップのPシリーズは使い方を選ぶがスグレモノ
第113回 Complyイヤーチップのプレミアムモデルとスタンダードモデルとの差を探る
第112回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(3)
第111回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(2)
第110回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(1)
第109回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(7)
第108回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(8)
第107回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(6)
第106回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(5)
第105回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(4)
第104回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(3)
第103回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(2)
第102回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(1)
第101回 多機能アクティブスピーカー「SoundBlaster Axx」を使ってみた
第100回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(4)
第99回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(3)
第98回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(2)
第97回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(1)
第96回 Bluetoothスピーカーの置き方(4)
第95回 Bluetoothスピーカーの置き方(3)
第94回 ちょっと便利なBluetoothスピーカー「Creative Airwave HD」
第93回 Bluetoothスピーカーの置き方(2)
第92回 Bluetoothスピーカーの置き方(1)
第91回 いまさらながらのインターネットラジオ(3)
第90回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(7)
第89回 いまさらながらのインターネットラジオ(2)
第88回 いまさらながらのインターネットラジオ(1)
第87回 ミニマムなデジタル録画環境として「nasne」はあり? なし?
第86回 インドア用のヘッドホンを買い換えた
第85回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(6)
第84回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(5)
第83回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(4)
第82回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(3)
第81回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(2)
第80回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(1)
第79回 キャビネット容積が限られたスピーカーでも高音質を実現するCONEQ技術
第78回 ボーズの1.1chホームシアターシステム「Lifestyle 135」の音を聴いてみた
第77回 チューナー内蔵レコーダーの登場で便利になった「スカパー!HD」
第76回 ヤマハらしいサウンドのヘッドホン「HPH-200」
第75回 実用的なAndroidタブレットプレーヤ「ZiiO」
第74回 ソニー、RM-PLZ530D - 学習機能付きリモコンのマクロ機能を使いこなす
第73回 ウォークマンがiPodを再び抜いた件に関して
第72回 2011年のレシーバー
第71回 3D放送の一般化にはまだ時間がかかるらしい
第70回 年末以降のテレビ需要
第69回 何インチからが大画面か
第68回 圧縮音楽ファイルのエンコード方法とビットレートによる音質の違いを調べる
第67回 ZEN X-Fi Styleを使ってみた
第66回 JBLの最新モデルを聞き比べ(後編)
第65回 JBLの最新モデルを聞き比べる(前編)
第64回 クリエイティブのBluetoothスピーカー「ZiiSound D5」を試してみた
第63回 一から始めるAV機器ネットワーク(3) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第62回 ちょっと大きめのパーソナルTVが欲しい - シャープのLED AQUOS「LC-32SC1」を試用する
第61回 一から始めるAV機器ネットワーク(2) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第60回 一から始めるAV機器ネットワーク(1) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第59回 セカンドテレビを最新仕様にアップグレードするネットワークメディアプレーヤー(2)
第58回 セカンドTVを最新仕様にアップグレードするネットワークメディアプレーヤー
第57回 デジタルノイズキャンセングヘッドホン「MDR-NC300D」
第56回 ウォークマン最高モデル Xシリーズを試す - ノイズキャンセリング効果とサウンド
第55回 ウォークマン最高モデル Xシリーズを試す - 操作性と付属機能
第54回 遅ればせながらBDレコーダーを導入(1)
第53回 高音質タイプの骨伝道ヘッドホンを試してみる - ティアック Filltune「HP-F200」
第52回 HDMI 1.3時代のAVアンプ機能比較(1) - エントリークラス編
第51回 エバーグリーンの低価格メディアリペアキットを試す
第50回 W-ZERO3[es]とクリエイティブ「Xmod」で「どこでも高音質」を実現したい(2)
第49回 マクセルの高音質システムヘッドフォン「Vraison」を試す
第48回 流行の丈夫なDVD-Rはどこまで頑丈か
第47回 小型デジタルハイビジョン液晶テレビ、東芝REGZA 20C2000を使う(2)
第46回 小型デジタルハイビジョン液晶テレビ、東芝REGZA 20C2000を使う(1)
第45回 ドルビーバーチャルスピーカー採用2.1chサラウンドシステムをセッティング
第44回 W-ZERO3 [es]とクリエイティブ「Xmod」で「どこでも高音質」を実現したい(1)
第43回 ICレコーダーを購入
第42回 骨伝導ヘッドフォンを買ってみた
第41回 USBからの電源でも動作する高音質アダプター
第40回 低価格化が進むフルHD37V型液晶テレビ
第39回 ソニー「ネットジューク」最新モデルをチェックする(2) - 新モデルの音質
第38回 ソニー「ネットジューク」最新モデルをチェックする(1) セッティングとUI
第37回 オーディオテクニカの新型インナーイヤーヘッドフォンを聞く
第36回 圧縮音楽の補正技術は本当にうまく働くのか
第35回 ロジクールのマルチリモコン「Harmony」の途中経過
第34回 団塊の世代をターゲットにした製品って
第33回 ロジクールのマルチリモコンを試す(1)
第32回 スピーカーで聴くバーチャルサラウンド
第31回 HD DVDとBlu-ray Disc、ソフトのタイトルは?
第30回 コンパクトなスピーカーの音量は足りる?
第29回 HDDのトラブルに泣かされる
第28回 徹底的に低価格な謎のMP3プレイヤーの試聴にチャレンジする
第27回 ヘッドフォンサラウンドを手軽に試す(2)
第26回 ヘッドフォンサラウンドを手軽に試す
第25回 余ったメディアの再利用
第24回 1年前と最新のポータブルオーディオプレイヤー
第23回 測定したヘッドフォンの音漏れ以外の性能はどうなのか(2)
第22回 測定したヘッドフォンの音漏れ以外の性能はどうなのか(1)
第21回 ポータブルオーディオプレーヤーの音をスピーカーで鳴らす
第20回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(4)
第19回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(3)
第18回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(2)
第17回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(1)
第16回 ビデオ用8倍速のDVD-R DLメディア登場
第15回 ポータブルスピーカーはどのくらい聴けるのか(2) - Travelシリーズ編
第14回 ポータブルスピーカーはどのくらい聴けるのか(1) - Travelシリーズ編
第13回 BauXar Marty101試聴会に行ってきました
第12回 オーディオセレクター+パワードスピーカーでのリスニング環境構築
第11回 マルチメディア用2.1chスピーカーをオーディオ製品として聴く
第10回 精度を要求しない測定環境(2) - 身の回りの機器を測定する
第9回 精度を要求しない測定環境(1)
第8回 DLNAガイダンス準拠機器ではないネットワークメディアプレーヤーを試す
第7回 音楽データをどこに置くかがポイント
第6回 バッファローLinkTheaterでPC内の音楽ファイルを再生する
第5回 PC内のMP3ファイルをNAS-M7HDに取り込む
第4回 今度こそNAS-M7HDでPC内の音楽をストリーミング再生する
第3回 突然、長瀬産業のHMP-100のレビューを行う
第2回 オーディオのネットワークを考えてみる(2)
第1回 オーディオのネットワークを考えてみる(1)

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