【コラム】

暮らしのサウンドビジュアル

105 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(4)

 

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この記事では、スマートフォンや音楽プレーヤーに付属するイヤホンからの買い換え対象になりやすい価格帯の製品について、使い勝手や音質などをチェックしている。今回は、ソニーが2014年1月に発表した「XBA-C10」を取り上げたい。XBA-C10は、バランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを採用した密閉型インナーイヤーレシーバーだ。

「XBA-C10」

BAドライバーを採用するヘッドホンやイヤホンは、ダイナミック型の製品に比べて高価という印象があるが、XBA-C10の希望小売価格は4,700円(税別)、量販店では3,000円台で販売されていることが多く、ネットショップなどでは2,000円台で売られていることも見られる。ダイナミックドライバーを採用するエントリークラスのイヤホンと、価格的に競合するラインだ。

シングルBAドライバーモデルならではのコンパクトなサイズ

まずは、XBA-C10の外観からチェックしていこう。下の写真は、同じソニーの「XBA-H1」との比較だ。XBA-C10のハウジングは非常にコンパクトにまとめられている。

「XBA-C10」と「XBA-H1」のサイズ比較

装着性を高めるために、ハウジングには三角形のループ状の「フィッティングアシスト機構」が設けられている。実際に装着してみると、非常に収まりがよい。コンパクトで、耳から出ている部分が少なく、邪魔にならない。軽量なため、長時間の装着でも耳への負担は少ない。フィッティングアシスト機構により、触っただけで左右が確認でき、装着時に迷うことがないのもポイントだ。

三角形のループ状の部分が「フィッティングアシスト機構」

絡まりを抑えるセレーションコード

XBA-C10は、セレーションコードを採用している。セレーションコードは、縦方向に細かな溝が刻まれたコードだ。絡みにくいという特性を持っている。ただし、XBA-C10に採用されているセレーションコードは、同社の他のモデルに比べると、やや細い。

写真は、XBA-C10とXBA-H1のコードを比較したものだ。XBA-H1ではフラットタイプのコードが採用されており、分岐前と分岐後の太さにはほとんど差がない。一方、XBA-C10では丸型の平行コードが採用されており、分岐から先の部分はそれまでの1/2の太さになっている。

黒のコードが「XBA-C10」のセレーションコード

このことで、コードの絡まりを防ぐ効果に差が出るのかが気になるところだが、筆者が試してみた範囲では、明確な差はないようだ。普通にカバンに放り込んでおいても、あまり絡まることはなく、絡まった場合でもすぐにほどける。どちらかというと、ハウジング部分の形状が複雑で、サイズも大きいXBA-H1のほうが絡まりやすい印象だ。

付属しているチップは1種類・4サイズ

XBA-C10のイヤーチップは、ハイブリッドイヤーピースで、サイズはXS/S/M/Lの4種類だ。ソニーのインナーイヤーレシーバーの上級モデルでは、ハイブリッドイヤーピースに加えて、シリコンフォームイヤーピース、またはノイズアイソレーションイヤーピースが付属している。ちなみにシリコンフォームイヤーピースとノイズアイソレーションイヤーピースは、シリコン製のイヤーチップの内部にウレタンフォームが入れられているもので、名称は異なるが実際には同じものだ。

XBA-C10にはハイブリッドイヤーピースのみ付属する。サイズは、装着されているMサイズのほかに、写真のXS/S/L

ハイブリッドイヤーチップは、音のヌケはよいのだが、遮音性はノイズアイソレーションイヤーピースに比べて劣る。ノイズアイソレーションイヤーピースは、XBA-C10のオプションとしても用意されている。公共交通機関などを利用していて、音漏れが気になるという場合には、これを利用してもよいだろう。用意されているサイズはS/M/Lの3種類で、XSサイズは用意されていない。耳穴が小さい方は注意が必要だ。

ハイブリッドイヤーピースとノイズアイソレーションイヤーピースでは、遮音性だけでなく、サウンドも異なる。次回は、2種類のイヤーピースに加えて、コンプライイヤーチップも含めて、遮音性と音の違いを比較してみたい。

次回に続く

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インデックス

連載目次
第116回 クラッチバッグのようなデザインのBluetoothスピーカー「Beoplay A2」
第115回 デスクトップのリスニング環境に適した「SoundBlaster X7」
第114回 ComplyイヤーチップのPシリーズは使い方を選ぶがスグレモノ
第113回 Complyイヤーチップのプレミアムモデルとスタンダードモデルとの差を探る
第112回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(3)
第111回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(2)
第110回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(1)
第109回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(7)
第108回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(8)
第107回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(6)
第106回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(5)
第105回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(4)
第104回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(3)
第103回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(2)
第102回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(1)
第101回 多機能アクティブスピーカー「SoundBlaster Axx」を使ってみた
第100回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(4)
第99回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(3)
第98回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(2)
第97回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(1)
第96回 Bluetoothスピーカーの置き方(4)
第95回 Bluetoothスピーカーの置き方(3)
第94回 ちょっと便利なBluetoothスピーカー「Creative Airwave HD」
第93回 Bluetoothスピーカーの置き方(2)
第92回 Bluetoothスピーカーの置き方(1)
第91回 いまさらながらのインターネットラジオ(3)
第90回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(7)
第89回 いまさらながらのインターネットラジオ(2)
第88回 いまさらながらのインターネットラジオ(1)
第87回 ミニマムなデジタル録画環境として「nasne」はあり? なし?
第86回 インドア用のヘッドホンを買い換えた
第85回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(6)
第84回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(5)
第83回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(4)
第82回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(3)
第81回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(2)
第80回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(1)
第79回 キャビネット容積が限られたスピーカーでも高音質を実現するCONEQ技術
第78回 ボーズの1.1chホームシアターシステム「Lifestyle 135」の音を聴いてみた
第77回 チューナー内蔵レコーダーの登場で便利になった「スカパー!HD」
第76回 ヤマハらしいサウンドのヘッドホン「HPH-200」
第75回 実用的なAndroidタブレットプレーヤ「ZiiO」
第74回 ソニー、RM-PLZ530D - 学習機能付きリモコンのマクロ機能を使いこなす
第73回 ウォークマンがiPodを再び抜いた件に関して
第72回 2011年のレシーバー
第71回 3D放送の一般化にはまだ時間がかかるらしい
第70回 年末以降のテレビ需要
第69回 何インチからが大画面か
第68回 圧縮音楽ファイルのエンコード方法とビットレートによる音質の違いを調べる
第67回 ZEN X-Fi Styleを使ってみた
第66回 JBLの最新モデルを聞き比べ(後編)
第65回 JBLの最新モデルを聞き比べる(前編)
第64回 クリエイティブのBluetoothスピーカー「ZiiSound D5」を試してみた
第63回 一から始めるAV機器ネットワーク(3) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第62回 ちょっと大きめのパーソナルTVが欲しい - シャープのLED AQUOS「LC-32SC1」を試用する
第61回 一から始めるAV機器ネットワーク(2) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第60回 一から始めるAV機器ネットワーク(1) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第59回 セカンドテレビを最新仕様にアップグレードするネットワークメディアプレーヤー(2)
第58回 セカンドTVを最新仕様にアップグレードするネットワークメディアプレーヤー
第57回 デジタルノイズキャンセングヘッドホン「MDR-NC300D」
第56回 ウォークマン最高モデル Xシリーズを試す - ノイズキャンセリング効果とサウンド
第55回 ウォークマン最高モデル Xシリーズを試す - 操作性と付属機能
第54回 遅ればせながらBDレコーダーを導入(1)
第53回 高音質タイプの骨伝道ヘッドホンを試してみる - ティアック Filltune「HP-F200」
第52回 HDMI 1.3時代のAVアンプ機能比較(1) - エントリークラス編
第51回 エバーグリーンの低価格メディアリペアキットを試す
第50回 W-ZERO3[es]とクリエイティブ「Xmod」で「どこでも高音質」を実現したい(2)
第49回 マクセルの高音質システムヘッドフォン「Vraison」を試す
第48回 流行の丈夫なDVD-Rはどこまで頑丈か
第47回 小型デジタルハイビジョン液晶テレビ、東芝REGZA 20C2000を使う(2)
第46回 小型デジタルハイビジョン液晶テレビ、東芝REGZA 20C2000を使う(1)
第45回 ドルビーバーチャルスピーカー採用2.1chサラウンドシステムをセッティング
第44回 W-ZERO3 [es]とクリエイティブ「Xmod」で「どこでも高音質」を実現したい(1)
第43回 ICレコーダーを購入
第42回 骨伝導ヘッドフォンを買ってみた
第41回 USBからの電源でも動作する高音質アダプター
第40回 低価格化が進むフルHD37V型液晶テレビ
第39回 ソニー「ネットジューク」最新モデルをチェックする(2) - 新モデルの音質
第38回 ソニー「ネットジューク」最新モデルをチェックする(1) セッティングとUI
第37回 オーディオテクニカの新型インナーイヤーヘッドフォンを聞く
第36回 圧縮音楽の補正技術は本当にうまく働くのか
第35回 ロジクールのマルチリモコン「Harmony」の途中経過
第34回 団塊の世代をターゲットにした製品って
第33回 ロジクールのマルチリモコンを試す(1)
第32回 スピーカーで聴くバーチャルサラウンド
第31回 HD DVDとBlu-ray Disc、ソフトのタイトルは?
第30回 コンパクトなスピーカーの音量は足りる?
第29回 HDDのトラブルに泣かされる
第28回 徹底的に低価格な謎のMP3プレイヤーの試聴にチャレンジする
第27回 ヘッドフォンサラウンドを手軽に試す(2)
第26回 ヘッドフォンサラウンドを手軽に試す
第25回 余ったメディアの再利用
第24回 1年前と最新のポータブルオーディオプレイヤー
第23回 測定したヘッドフォンの音漏れ以外の性能はどうなのか(2)
第22回 測定したヘッドフォンの音漏れ以外の性能はどうなのか(1)
第21回 ポータブルオーディオプレーヤーの音をスピーカーで鳴らす
第20回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(4)
第19回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(3)
第18回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(2)
第17回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(1)
第16回 ビデオ用8倍速のDVD-R DLメディア登場
第15回 ポータブルスピーカーはどのくらい聴けるのか(2) - Travelシリーズ編
第14回 ポータブルスピーカーはどのくらい聴けるのか(1) - Travelシリーズ編
第13回 BauXar Marty101試聴会に行ってきました
第12回 オーディオセレクター+パワードスピーカーでのリスニング環境構築
第11回 マルチメディア用2.1chスピーカーをオーディオ製品として聴く
第10回 精度を要求しない測定環境(2) - 身の回りの機器を測定する
第9回 精度を要求しない測定環境(1)
第8回 DLNAガイダンス準拠機器ではないネットワークメディアプレーヤーを試す
第7回 音楽データをどこに置くかがポイント
第6回 バッファローLinkTheaterでPC内の音楽ファイルを再生する
第5回 PC内のMP3ファイルをNAS-M7HDに取り込む
第4回 今度こそNAS-M7HDでPC内の音楽をストリーミング再生する
第3回 突然、長瀬産業のHMP-100のレビューを行う
第2回 オーディオのネットワークを考えてみる(2)
第1回 オーディオのネットワークを考えてみる(1)

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