【コラム】

暮らしのサウンドビジュアル

97 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(1)

 

97/116

このところ、ハイレゾ音源という言葉を聞く機会が増えたと感じている人は多いのではないだろうか。一般的には、音楽CDの規格である、サンプリング周波数44.1kHz/量子化ビット数16bit、あるいはDATの規格であるサンプリング周波数48kHz/量子化ビット数16bitを上回るものがハイレゾ音源と呼ばれている。

ハイレゾって何? どのくらいスゴイの?

96kHz/24bitのフォーマットでは、44.1kHz/16bitの音楽CDに対して、約3.3倍の情報量を含んでいる。また、192kHz/24bitでは、さらにその倍になる。

ハイレゾ音源の音質がCDの音質とどのくらい違うのかを試してたいという人は多いのではないだろうか。例えば、ハイレゾ音源に対応した配信サービスを行っている「e-onkyo」では、ハイレゾ音源のサンプルを試聴できるサービスを行っている。メンバー登録を行う必要があるが、メールアドレスと名前を入力するだけで手軽に登録できる。

ハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo」

しかし、ハイレゾ音源を聴くにはハイレゾ音源を再生できる環境が必要になる。

このサイトをご覧になっている方の多くは、PCを持っているのではないだろうか。今回の記事は、PCユーザーがコストをかけずにハイレゾ音源を体験してみるといったスタンスなので、できれば持っていてほしいところだと切に願う。

さて、最近のPCのマザーボードには、サウンド機能が標準搭載されている場合が多い。以前は、オンボードのサウンド機能というと、ただ鳴ればよいといった程度のものが多かったのだが、最近では少々事情が異なってきている。低価格なマザーボードのサウンド機能でも、192kHz/24bitにまで対応しているものが少なくない。

PCのマザーボードを選ぶ際にサウンド機能を気にしてみる

マザーボードを選ぶ際の優先事項は、拡張性であったり、コストであったりという場合が多い。オンボードのサウンド機能で選ぶというのは、かなりのレアケースだろう。サウンドを重視する場合、別途サウンドカードを導入するか、USBオーディオを導入する方向に向かうのが一般的だ。そういうわけもあってか、自分の使用しているPCに搭載されているサウンド機能が、どこまでの能力を持っているのか、いや、そもそも何が搭載されているのかすら把握していない場合も多いようだ。

マザーボードメーカーの製品ページにはたいていスペック一覧が掲載されている。自分が使用しているマザーボードのサウンド機能がどこまで対応しているのか調べてみてはいかがだろうか。これまで気にしたことがなかったのだが、筆者の使用しているマザーボードのサウンド機能も96kHz/24bitにまでは対応していた。

マザーボードのオンボードサウンド機能によく使用されているREALTEKの音源チップの場合、参考になるページがある。ここを見ると、最新のチップでは192kHz/24bitにまで対応しているものが多いようだ。

REALTEK社のオーディオデバイスの「Product Comparison」ページ

サウンド機能がハイレゾ音源に対応していれば、とりあえず試聴を行うことはできる。しかし、実際に聴いて違いがどの程度なのかを判断するには、それだけでは不十分だ。例えば、PC用ディスプレイに内蔵されているスピーカーで聴いたのでは、音の違いはほとんど認識できない。とはいえ、高音質なアクティブスピーカーを用意するとなると、それはそれで大変だ。とりあえずはポータブルオーディオプレーヤー用でもOKなので、ヘッドホンを用意しよう。

なお、ヘッドホンをPC用ディスプレイのヘッドホン端子に接続すると、ディスプレイに内蔵されているアンプが使用される。ヘッドホンを接続するのは、マザーボードのオーディオ出力端子、あるいはPCのフロントパネルに用意されているヘッドホン端子を利用しよう。

体験用に用意されているハイレゾ音源ファイル。「試聴」ボタンを押すと、再生がスタートする

次回に続く

97/116

インデックス

連載目次
第116回 クラッチバッグのようなデザインのBluetoothスピーカー「Beoplay A2」
第115回 デスクトップのリスニング環境に適した「SoundBlaster X7」
第114回 ComplyイヤーチップのPシリーズは使い方を選ぶがスグレモノ
第113回 Complyイヤーチップのプレミアムモデルとスタンダードモデルとの差を探る
第112回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(3)
第111回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(2)
第110回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(1)
第109回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(7)
第108回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(8)
第107回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(6)
第106回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(5)
第105回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(4)
第104回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(3)
第103回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(2)
第102回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(1)
第101回 多機能アクティブスピーカー「SoundBlaster Axx」を使ってみた
第100回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(4)
第99回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(3)
第98回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(2)
第97回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(1)
第96回 Bluetoothスピーカーの置き方(4)
第95回 Bluetoothスピーカーの置き方(3)
第94回 ちょっと便利なBluetoothスピーカー「Creative Airwave HD」
第93回 Bluetoothスピーカーの置き方(2)
第92回 Bluetoothスピーカーの置き方(1)
第91回 いまさらながらのインターネットラジオ(3)
第90回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(7)
第89回 いまさらながらのインターネットラジオ(2)
第88回 いまさらながらのインターネットラジオ(1)
第87回 ミニマムなデジタル録画環境として「nasne」はあり? なし?
第86回 インドア用のヘッドホンを買い換えた
第85回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(6)
第84回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(5)
第83回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(4)
第82回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(3)
第81回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(2)
第80回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(1)
第79回 キャビネット容積が限られたスピーカーでも高音質を実現するCONEQ技術
第78回 ボーズの1.1chホームシアターシステム「Lifestyle 135」の音を聴いてみた
第77回 チューナー内蔵レコーダーの登場で便利になった「スカパー!HD」
第76回 ヤマハらしいサウンドのヘッドホン「HPH-200」
第75回 実用的なAndroidタブレットプレーヤ「ZiiO」
第74回 ソニー、RM-PLZ530D - 学習機能付きリモコンのマクロ機能を使いこなす
第73回 ウォークマンがiPodを再び抜いた件に関して
第72回 2011年のレシーバー
第71回 3D放送の一般化にはまだ時間がかかるらしい
第70回 年末以降のテレビ需要
第69回 何インチからが大画面か
第68回 圧縮音楽ファイルのエンコード方法とビットレートによる音質の違いを調べる
第67回 ZEN X-Fi Styleを使ってみた
第66回 JBLの最新モデルを聞き比べ(後編)
第65回 JBLの最新モデルを聞き比べる(前編)
第64回 クリエイティブのBluetoothスピーカー「ZiiSound D5」を試してみた
第63回 一から始めるAV機器ネットワーク(3) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第62回 ちょっと大きめのパーソナルTVが欲しい - シャープのLED AQUOS「LC-32SC1」を試用する
第61回 一から始めるAV機器ネットワーク(2) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第60回 一から始めるAV機器ネットワーク(1) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第59回 セカンドテレビを最新仕様にアップグレードするネットワークメディアプレーヤー(2)
第58回 セカンドTVを最新仕様にアップグレードするネットワークメディアプレーヤー
第57回 デジタルノイズキャンセングヘッドホン「MDR-NC300D」
第56回 ウォークマン最高モデル Xシリーズを試す - ノイズキャンセリング効果とサウンド
第55回 ウォークマン最高モデル Xシリーズを試す - 操作性と付属機能
第54回 遅ればせながらBDレコーダーを導入(1)
第53回 高音質タイプの骨伝道ヘッドホンを試してみる - ティアック Filltune「HP-F200」
第52回 HDMI 1.3時代のAVアンプ機能比較(1) - エントリークラス編
第51回 エバーグリーンの低価格メディアリペアキットを試す
第50回 W-ZERO3[es]とクリエイティブ「Xmod」で「どこでも高音質」を実現したい(2)
第49回 マクセルの高音質システムヘッドフォン「Vraison」を試す
第48回 流行の丈夫なDVD-Rはどこまで頑丈か
第47回 小型デジタルハイビジョン液晶テレビ、東芝REGZA 20C2000を使う(2)
第46回 小型デジタルハイビジョン液晶テレビ、東芝REGZA 20C2000を使う(1)
第45回 ドルビーバーチャルスピーカー採用2.1chサラウンドシステムをセッティング
第44回 W-ZERO3 [es]とクリエイティブ「Xmod」で「どこでも高音質」を実現したい(1)
第43回 ICレコーダーを購入
第42回 骨伝導ヘッドフォンを買ってみた
第41回 USBからの電源でも動作する高音質アダプター
第40回 低価格化が進むフルHD37V型液晶テレビ
第39回 ソニー「ネットジューク」最新モデルをチェックする(2) - 新モデルの音質
第38回 ソニー「ネットジューク」最新モデルをチェックする(1) セッティングとUI
第37回 オーディオテクニカの新型インナーイヤーヘッドフォンを聞く
第36回 圧縮音楽の補正技術は本当にうまく働くのか
第35回 ロジクールのマルチリモコン「Harmony」の途中経過
第34回 団塊の世代をターゲットにした製品って
第33回 ロジクールのマルチリモコンを試す(1)
第32回 スピーカーで聴くバーチャルサラウンド
第31回 HD DVDとBlu-ray Disc、ソフトのタイトルは?
第30回 コンパクトなスピーカーの音量は足りる?
第29回 HDDのトラブルに泣かされる
第28回 徹底的に低価格な謎のMP3プレイヤーの試聴にチャレンジする
第27回 ヘッドフォンサラウンドを手軽に試す(2)
第26回 ヘッドフォンサラウンドを手軽に試す
第25回 余ったメディアの再利用
第24回 1年前と最新のポータブルオーディオプレイヤー
第23回 測定したヘッドフォンの音漏れ以外の性能はどうなのか(2)
第22回 測定したヘッドフォンの音漏れ以外の性能はどうなのか(1)
第21回 ポータブルオーディオプレーヤーの音をスピーカーで鳴らす
第20回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(4)
第19回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(3)
第18回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(2)
第17回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(1)
第16回 ビデオ用8倍速のDVD-R DLメディア登場
第15回 ポータブルスピーカーはどのくらい聴けるのか(2) - Travelシリーズ編
第14回 ポータブルスピーカーはどのくらい聴けるのか(1) - Travelシリーズ編
第13回 BauXar Marty101試聴会に行ってきました
第12回 オーディオセレクター+パワードスピーカーでのリスニング環境構築
第11回 マルチメディア用2.1chスピーカーをオーディオ製品として聴く
第10回 精度を要求しない測定環境(2) - 身の回りの機器を測定する
第9回 精度を要求しない測定環境(1)
第8回 DLNAガイダンス準拠機器ではないネットワークメディアプレーヤーを試す
第7回 音楽データをどこに置くかがポイント
第6回 バッファローLinkTheaterでPC内の音楽ファイルを再生する
第5回 PC内のMP3ファイルをNAS-M7HDに取り込む
第4回 今度こそNAS-M7HDでPC内の音楽をストリーミング再生する
第3回 突然、長瀬産業のHMP-100のレビューを行う
第2回 オーディオのネットワークを考えてみる(2)
第1回 オーディオのネットワークを考えてみる(1)

もっと見る

関連キーワード

人気記事

一覧

新着記事

対話で献立を相談、ご飯とおかずを同時に作る - シャープのIoTオーブン「ヘルシオ」を使ってみた
[11:30 7/26] スマホとデジタル家電
【特別企画】脱・PCメール! 「ビジネス版LINE」でキャリア認定ショップにおけるコミュニケーションの課題を解決
[11:30 7/26] 企業IT
【連載特別企画】5分でわかる! フラッシュストレージの基礎講座 第2回 キャッシュとストレージの違いは?
[11:30 7/26] 企業IT
自社運用が必須条件の西鉄グループはどのサンドボックスを選んだのか?
[11:30 7/26] 企業IT
夏休み中の男の子に着せたい! ユニクロのオススメ・キッズ夏服4選
[11:30 7/26] ライフスタイル