【コラム】

暮らしのサウンドビジュアル

48 流行の丈夫なDVD-Rはどこまで頑丈か

村田修  [2007/08/06]

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最近の記録メディアの流行はそのタフさにあるようです。そこで「That's」ブランドで知られる太陽誘電のDVD-R「DR-120WWY10SNT」を買ってみました。このDVD-Rは、CPRMに対応した録画用のDVD-Rですが、なんといっても非常に頑丈というのを最大の特徴とした製品です。「トリプルガード」ということで、一般的なDVD-Rディスクに比べ、キズ耐久性が200倍、また指紋の付着率は1/7以下、静電気の放電特性は1000倍とパッケージに書かれています。

強耐久性を持つ「トリプルガード」の「DR-120WWY10SNT」

筆者が使用しているDVDレコーダーはDVD-R/RW対応のものです。テレビ番組などはたいていHDDに録画して、見たら消す、あるいは見ないでも消すといったことが多いでしょうが、冠婚葬祭や子供の成長記録などとなると、逆にメディアに保存しておきたくなるでしょう。

さて、以前にツールドフランスの総集編(アームストロングが最後に優勝した大会)を録画したディスクがあったのですが、久々に引っ張り出してきて見ようとしたところ、全く読み出せなくなっていました。レコーダーでも、PCでも認識できません。記録面を見てみると、けっこう傷だらけになっています。筆者は、ディスクの扱いがぞんざいなので、こういうことが起こっても不思議ではありません(DVD-RWディスクなどは、ケースなどに入れないで、そのまま机の上に放り投げてあったりします)。

DVD-Rは、使用前はパッケージに入れられた状態なので、耐久性の高さというのは、記録した後で、どれだけ耐久性があるかということになるのでしょう。この超耐久性を謳うメディアDR-120WWY10SNTと、普通のメディアとで、どれくらい差がでるのか、試してみたいと思います。

まずは、普通に、DVD-Rにデータを書き込んでみます。使用するのはDR-120WWY10SNTと、手元にあったバルクのDVD-Rです。どこのメーカーの製品なのか、すでに分かりません(ずいぶん前に購入したものなので)。

ずいぶん前に購入したバルクのDVD-R

記録したばかりのDVD-Rの記録面が次の写真です。左がDR-120WWY10SNT、右が筆者の手元にあったDVD-Rですが、この段階では目立った差はありません。続いて、記録面をべたべたと触り、指紋をつけてみます。普段はこんなことはしないので、気にしていなかったのですが、記録面には盛大に指紋が付きます。

記録したばかりのDVD-Rの記録面。左がDR-120WWY10SNT、右が筆者の手元にあったDVD-R。両者に大きな差は見られない

盛大に指紋をつけてみたところ。指紋の付きに関しては、それほど差はないようだ

さらに、これをティッシュでふき取ってみました。これが次の写真です。

指紋をふき取ったDR-120WWY10SNT

同じく指紋をふき取った、バルク品のDVD-R

両者にそれほど差はないように見えますが、手元にあったDVD-Rでは、ふき取ったために傷ができているのがわかります。また、通常はDVD-Rなどをふく際には、毛羽立ちの少ない不織布などの素材を使うのですが、今回は普通のティッシュペーパーを使用したために、手元にあったDVD-Rのほうには、かなり毛羽も付いています。一方のDR-120WWY10SNTのほうは、傷もないし、毛羽も付いていません。これは、記録面の堅さと、静電気の発生を抑える処理が利いているためだと思われます。

両者をPCのドライブに入れてみたところ、この段階ではどちらも問題なく再生できています。 続いて、サンドペーパーをかけてみます。使用したのはサンドブロックと呼ばれる製品で、スポンジのベースの上にサンドペーパーのコーティングがされているものです(これは持ちやすくて便利)。これの240番(仕上げ用)で、記録面を10回程度こすってみました。

かなり明確な差がでています。手元にあったDVD-Rのほうは、相当に傷だらけですが、DR-120WWY10SNTのほうはそれほどでもありません。

サンドペーパーをかけたバルク品のDVD-R。これをPCのドライブに入れるととんでもないことに

同じようにサンドペーパーをかけたが、あまり傷ができていないDR-120WWY10SNT

これをPCのドライブに入れて認識できるかどうか試してみます。まずは、手元にあったDVD-Rのほうから。するとDVD-Rを認識に行った「マイコンピュータ」が固まってしまいました(この原稿を書いている途中だったので、非常に慌てました)。DVDの強制イジェクトすら利きません。なんとか、原稿の保存だけは行って、いったんシャットダウンしてディスクを取り出しました。

続いて、DR-120WWY10SNTのほうですが、こちらは、なんの問題もなく認識されています。堅いぞ、DR-120WWY10SNT。

というわけで、DVD-Rにサンドペーパーをかけてしまうかも、という方はあまりいないでしょうが、DR-120WWY10SNTの耐久性は多いに評価できます。DVD-Rの保管にあまり気を使わなくてもよいというのもかなりのメリットになるのではないでしょうか。

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インデックス

連載目次
第116回 クラッチバッグのようなデザインのBluetoothスピーカー「Beoplay A2」
第115回 デスクトップのリスニング環境に適した「SoundBlaster X7」
第114回 ComplyイヤーチップのPシリーズは使い方を選ぶがスグレモノ
第113回 Complyイヤーチップのプレミアムモデルとスタンダードモデルとの差を探る
第112回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(3)
第111回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(2)
第110回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(1)
第109回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(7)
第108回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(8)
第107回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(6)
第106回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(5)
第105回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(4)
第104回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(3)
第103回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(2)
第102回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(1)
第101回 多機能アクティブスピーカー「SoundBlaster Axx」を使ってみた
第100回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(4)
第99回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(3)
第98回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(2)
第97回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(1)
第96回 Bluetoothスピーカーの置き方(4)
第95回 Bluetoothスピーカーの置き方(3)
第94回 ちょっと便利なBluetoothスピーカー「Creative Airwave HD」
第93回 Bluetoothスピーカーの置き方(2)
第92回 Bluetoothスピーカーの置き方(1)
第91回 いまさらながらのインターネットラジオ(3)
第90回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(7)
第89回 いまさらながらのインターネットラジオ(2)
第88回 いまさらながらのインターネットラジオ(1)
第87回 ミニマムなデジタル録画環境として「nasne」はあり? なし?
第86回 インドア用のヘッドホンを買い換えた
第85回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(6)
第84回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(5)
第83回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(4)
第82回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(3)
第81回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(2)
第80回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(1)
第79回 キャビネット容積が限られたスピーカーでも高音質を実現するCONEQ技術
第78回 ボーズの1.1chホームシアターシステム「Lifestyle 135」の音を聴いてみた
第77回 チューナー内蔵レコーダーの登場で便利になった「スカパー!HD」
第76回 ヤマハらしいサウンドのヘッドホン「HPH-200」
第75回 実用的なAndroidタブレットプレーヤ「ZiiO」
第74回 ソニー、RM-PLZ530D - 学習機能付きリモコンのマクロ機能を使いこなす
第73回 ウォークマンがiPodを再び抜いた件に関して
第72回 2011年のレシーバー
第71回 3D放送の一般化にはまだ時間がかかるらしい
第70回 年末以降のテレビ需要
第69回 何インチからが大画面か
第68回 圧縮音楽ファイルのエンコード方法とビットレートによる音質の違いを調べる
第67回 ZEN X-Fi Styleを使ってみた
第66回 JBLの最新モデルを聞き比べ(後編)
第65回 JBLの最新モデルを聞き比べる(前編)
第64回 クリエイティブのBluetoothスピーカー「ZiiSound D5」を試してみた
第63回 一から始めるAV機器ネットワーク(3) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第62回 ちょっと大きめのパーソナルTVが欲しい - シャープのLED AQUOS「LC-32SC1」を試用する
第61回 一から始めるAV機器ネットワーク(2) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第60回 一から始めるAV機器ネットワーク(1) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第59回 セカンドテレビを最新仕様にアップグレードするネットワークメディアプレーヤー(2)
第58回 セカンドTVを最新仕様にアップグレードするネットワークメディアプレーヤー
第57回 デジタルノイズキャンセングヘッドホン「MDR-NC300D」
第56回 ウォークマン最高モデル Xシリーズを試す - ノイズキャンセリング効果とサウンド
第55回 ウォークマン最高モデル Xシリーズを試す - 操作性と付属機能
第54回 遅ればせながらBDレコーダーを導入(1)
第53回 高音質タイプの骨伝道ヘッドホンを試してみる - ティアック Filltune「HP-F200」
第52回 HDMI 1.3時代のAVアンプ機能比較(1) - エントリークラス編
第51回 エバーグリーンの低価格メディアリペアキットを試す
第50回 W-ZERO3[es]とクリエイティブ「Xmod」で「どこでも高音質」を実現したい(2)
第49回 マクセルの高音質システムヘッドフォン「Vraison」を試す
第48回 流行の丈夫なDVD-Rはどこまで頑丈か
第47回 小型デジタルハイビジョン液晶テレビ、東芝REGZA 20C2000を使う(2)
第46回 小型デジタルハイビジョン液晶テレビ、東芝REGZA 20C2000を使う(1)
第45回 ドルビーバーチャルスピーカー採用2.1chサラウンドシステムをセッティング
第44回 W-ZERO3 [es]とクリエイティブ「Xmod」で「どこでも高音質」を実現したい(1)
第43回 ICレコーダーを購入
第42回 骨伝導ヘッドフォンを買ってみた
第41回 USBからの電源でも動作する高音質アダプター
第40回 低価格化が進むフルHD37V型液晶テレビ
第39回 ソニー「ネットジューク」最新モデルをチェックする(2) - 新モデルの音質
第38回 ソニー「ネットジューク」最新モデルをチェックする(1) セッティングとUI
第37回 オーディオテクニカの新型インナーイヤーヘッドフォンを聞く
第36回 圧縮音楽の補正技術は本当にうまく働くのか
第35回 ロジクールのマルチリモコン「Harmony」の途中経過
第34回 団塊の世代をターゲットにした製品って
第33回 ロジクールのマルチリモコンを試す(1)
第32回 スピーカーで聴くバーチャルサラウンド
第31回 HD DVDとBlu-ray Disc、ソフトのタイトルは?
第30回 コンパクトなスピーカーの音量は足りる?
第29回 HDDのトラブルに泣かされる
第28回 徹底的に低価格な謎のMP3プレイヤーの試聴にチャレンジする
第27回 ヘッドフォンサラウンドを手軽に試す(2)
第26回 ヘッドフォンサラウンドを手軽に試す
第25回 余ったメディアの再利用
第24回 1年前と最新のポータブルオーディオプレイヤー
第23回 測定したヘッドフォンの音漏れ以外の性能はどうなのか(2)
第22回 測定したヘッドフォンの音漏れ以外の性能はどうなのか(1)
第21回 ポータブルオーディオプレーヤーの音をスピーカーで鳴らす
第20回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(4)
第19回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(3)
第18回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(2)
第17回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(1)
第16回 ビデオ用8倍速のDVD-R DLメディア登場
第15回 ポータブルスピーカーはどのくらい聴けるのか(2) - Travelシリーズ編
第14回 ポータブルスピーカーはどのくらい聴けるのか(1) - Travelシリーズ編
第13回 BauXar Marty101試聴会に行ってきました
第12回 オーディオセレクター+パワードスピーカーでのリスニング環境構築
第11回 マルチメディア用2.1chスピーカーをオーディオ製品として聴く
第10回 精度を要求しない測定環境(2) - 身の回りの機器を測定する
第9回 精度を要求しない測定環境(1)
第8回 DLNAガイダンス準拠機器ではないネットワークメディアプレーヤーを試す
第7回 音楽データをどこに置くかがポイント
第6回 バッファローLinkTheaterでPC内の音楽ファイルを再生する
第5回 PC内のMP3ファイルをNAS-M7HDに取り込む
第4回 今度こそNAS-M7HDでPC内の音楽をストリーミング再生する
第3回 突然、長瀬産業のHMP-100のレビューを行う
第2回 オーディオのネットワークを考えてみる(2)
第1回 オーディオのネットワークを考えてみる(1)

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