【コラム】

暮らしのサウンドビジュアル

46 小型デジタルハイビジョン液晶テレビ、東芝REGZA 20C2000を使う(1)

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テレビはやはり大画面という意見は正当です。しかし、あまり広くない部屋ではそうも言っていられません。実は、筆者の環境もそうで、現在使用しているテレビはフナイ製の14インチ。もちろんブラウン管で、チューナーは地上アナログ放送のみというものです。しかし、このようにAV機器関連の記事を書いている手前、さすがにこのままというわけにはいきません。

以前は、薄型テレビというと、ほとんどが大型モデルだったのですが、このところ、20V型程度の小型液晶テレビをリリースするメーカーが増えてきています。シャープのAQUOS LC-20D10、松下電器産業のVIERA TH-20LX70、東芝のREGZA 20C2000、SONYのBRABIA KDL-20S2500など、20V型クラスでも、複数のモデルの中から選択できる状況になってきています。

というわけで、筆者も、この中から1台セレクトすることにしました。東芝のREGZA 20C2000です(実はかなり気に入っています)。せっかく購入したので、ここで軽くレビューをしてみたいと思います(とはいっても、購入してまだ数日しか経っていないので、すべての機能を使いこなしているというわけではありませんが)。

REGZA 20C2000の外観と接続性

東芝のサイトによると、20C2000のデザインは「最小限の要素によりフォルムを構成することで、スリムかつスタイリッシュな設計を実現。従来のミニマルデザインのコンセプトに、新たに素材の“質感”を彷彿とさせるテイストを加えたことで、さまざまなインテリアとの自然な調和を達成」というものだそうです。

フロントパネルは樹脂製で、つや消しの上メッシュ加工です。アンダースピーカータイプなのですが、フレームとスピーカー部分との境目がなく、自然な感じがします。また、つや消しの黒は、映像を見る際に邪魔になりにくいようです。

フロントパネルの下にリモコンの受光部があります。この位置にあると、センタースピーカーをテレビの前に設置した際に、リモコンでの操作が妨げられるのではという心配があります。しかし、受光部を手でふさいでもある程度反応するので、スピーカーを置いてもなんとかなりそうです(その前に、これで5.1chを組むのかという問題はありますが)。

スイッチ類は右サイドにまとめられています。本体で操作できるのは、電源のオン / オフ、チャンネルのアップ / ダウン、音量の調節、入力の選択、放送の切り替えだけと、シンプルです。

おもな接続端子は、HDMI入力が2系統と、ビデオ入力が3系統。ビデオ入力のうち1系統はD端子での映像入力に対応しており、また1系統はS入力に対応しています。出力端子は、コンポジットのモニター出力が1系統と、アナログ / 光デジタルのオーディオ出力が1系統ずつです。また、Ethernetポートも1基装備しています。i.Linkが装備されていないという点は気になる人もいるでしょうが、まぁ、おおむね必要十分な端子が装備されていると言えるでしょう。

端子類は、右サイドと背面にあります。右サイドには、B-CASカードのスロットと、ビデオ3の入力端子、ヘッドフォン端子が装備されています。ビデオ3の入力端子は、標準ではゲーム用に割り当てられています。背面の端子は、ビデオ入力関係が左側に、そのほかが中央下にまとめられています。

アンテナ端子は、地上デジタル / アナログが1つのアンテナ端子から入力できるタイプです。地上アナログ / デジタルとで別の端子になったモデルをよく見かけますが(シャープのAQUOSシリーズなど)、それらに比べると、配線の手間は少なくなることになります。さて、背面下にまとめられたコネクタというのは、それ自体はよくあることなのですが、この20C2000は20V型という小型のテレビです。この位置の接続端子に、HDMIやネットワークケーブルなどを接続するのは、例えば、32V型程度のテレビなら問題なくとも、20V型といった小型のテレビでは、なかなか困難です。HDMIケーブルを挿す場合、コネクタの付け根部分を、かなり曲げなくてはなりません。固いケーブルを使用している場合には、この部分が干渉する可能性があります。それよりも、背面の下の方という位置に下向きにつけられているコネクタに配線するというのは、コネクタを視認しにくい上、非常に作業が困難だという問題があります。筆者は、無理な姿勢で作業をした結果、背中の筋を痛めました。

高い操作性とUI

現在、REGZAのラインナップはH3000 / Z2000 / C3000となっており、20V型と23V型のみがC2000シリーズとなっています。H3000 / Z2000 / C3000では「レグザ番組表ファイン」が使用可能です。これは、1,920×1,080ドットの品質で番組表を作ったもので、7チャンネル / 6時間の表示が行われます。C2000の番組表はここまで詳細ではなく、6チャンネル / 5時間の表示となっていますが、それでも、なかなか精細感のある番組表です。なにしろ20V型なので、これ以上細かくなると、今度は、視認性という問題が出てきます。筆者の場合、画面から2.5mほどの距離で試聴していますが、これより細かくなると、さすがに読みにくくなるでしょう(一応、視力は1.5あるのですが)。

この精細さは、例えば、レコーダーの番組表と比較してみると際だちます。同社のレコーダーVARDIA RD-E300の番組表は、900×600ドットで作られているとのことです(レコーダーの場合、必ずしもハイビジョンテレビに接続されるとは限らないため、あまり詳細なUIを使用することができないとのことですが)。REGZAの番組表からRD-E300の番組表に切り替えると、17インチのディスプレイに640×480ドットでDOS画面を表示させているような感覚を味わうことができます。

また、番組表を表示した状態でも、放送の種類を切り替える「BS-CS」「地上D-地上A」ボタンは有効なので、例えば、地上デジタル放送を見ているときに、BSデジタル放送の番組表をチェックするということも可能です。

REGZAシリーズのUIで、とくに便利だと感じられるのが「裏番組」ボタンの存在です。デジタル放送のチューナーを搭載したテレビの場合、どうしても、アナログ放送のチューナーのみのモデルに比べて、チャンネルの切り替えには時間がかかります。かといって、番組表を表示させるのにも、やはりそれなりに時間がかかります。この「裏番組」は、現在の番組を表示しながら、画面の下の方に、他のチャンネルで放送している番組の内容を表示させる、いわばミニ番組表のようなものです。現在の放送内容だけでなく、次に放送される番組も表示可能です。また、ここからチャンネルの切り替えや、視聴 / 録画予約なども可能になっています。デジタル放送のチューナーのチャンネル切り替えの遅さ自体は変わらないのですが、実際にチャンネルを切り替えなくても、ほかのチャンネルの情報表示が可能ということで、切り替えを行う頻度が下がり、遅くてもさほど気にならなくなります。なお、この「裏番組」ボタンを使用中にも、放送の種類を切り替えるボタンは有効です。

次回に続く。

東芝の小型デジタルハイビジョン液晶テレビREGZA 20C2000

右サイドには、スイッチとアクセス性の高さが求められる端子類がまとめられている

背面左サイドの端子類は、ビデオ入力関係

背面下側の端子は、もう1cmぐらい上にあればという気もしないでもない

使い勝手のよいリモコン。とくに「裏番組」ボタンは便利

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インデックス

連載目次
第116回 クラッチバッグのようなデザインのBluetoothスピーカー「Beoplay A2」
第115回 デスクトップのリスニング環境に適した「SoundBlaster X7」
第114回 ComplyイヤーチップのPシリーズは使い方を選ぶがスグレモノ
第113回 Complyイヤーチップのプレミアムモデルとスタンダードモデルとの差を探る
第112回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(3)
第111回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(2)
第110回 最新ノイズキャンセリングヘッドホンの性能を検証(1)
第109回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(7)
第108回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(8)
第107回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(6)
第106回 標準付属品のイヤホンから買い替える高"コスパ"イヤホン(5)
第105回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(4)
第104回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(3)
第103回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(2)
第102回 標準付属品のイヤホンから買い換える高"コスパ"イヤホン(1)
第101回 多機能アクティブスピーカー「SoundBlaster Axx」を使ってみた
第100回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(4)
第99回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(3)
第98回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(2)
第97回 手軽なところからスタートするハイレゾ音源再生環境(1)
第96回 Bluetoothスピーカーの置き方(4)
第95回 Bluetoothスピーカーの置き方(3)
第94回 ちょっと便利なBluetoothスピーカー「Creative Airwave HD」
第93回 Bluetoothスピーカーの置き方(2)
第92回 Bluetoothスピーカーの置き方(1)
第91回 いまさらながらのインターネットラジオ(3)
第90回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(7)
第89回 いまさらながらのインターネットラジオ(2)
第88回 いまさらながらのインターネットラジオ(1)
第87回 ミニマムなデジタル録画環境として「nasne」はあり? なし?
第86回 インドア用のヘッドホンを買い換えた
第85回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(6)
第84回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(5)
第83回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(4)
第82回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(3)
第81回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(2)
第80回 スマートフォンに適したBluetoothスピーカー(1)
第79回 キャビネット容積が限られたスピーカーでも高音質を実現するCONEQ技術
第78回 ボーズの1.1chホームシアターシステム「Lifestyle 135」の音を聴いてみた
第77回 チューナー内蔵レコーダーの登場で便利になった「スカパー!HD」
第76回 ヤマハらしいサウンドのヘッドホン「HPH-200」
第75回 実用的なAndroidタブレットプレーヤ「ZiiO」
第74回 ソニー、RM-PLZ530D - 学習機能付きリモコンのマクロ機能を使いこなす
第73回 ウォークマンがiPodを再び抜いた件に関して
第72回 2011年のレシーバー
第71回 3D放送の一般化にはまだ時間がかかるらしい
第70回 年末以降のテレビ需要
第69回 何インチからが大画面か
第68回 圧縮音楽ファイルのエンコード方法とビットレートによる音質の違いを調べる
第67回 ZEN X-Fi Styleを使ってみた
第66回 JBLの最新モデルを聞き比べ(後編)
第65回 JBLの最新モデルを聞き比べる(前編)
第64回 クリエイティブのBluetoothスピーカー「ZiiSound D5」を試してみた
第63回 一から始めるAV機器ネットワーク(3) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第62回 ちょっと大きめのパーソナルTVが欲しい - シャープのLED AQUOS「LC-32SC1」を試用する
第61回 一から始めるAV機器ネットワーク(2) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第60回 一から始めるAV機器ネットワーク(1) - もっとメジャーになってほしいDLNA
第59回 セカンドテレビを最新仕様にアップグレードするネットワークメディアプレーヤー(2)
第58回 セカンドTVを最新仕様にアップグレードするネットワークメディアプレーヤー
第57回 デジタルノイズキャンセングヘッドホン「MDR-NC300D」
第56回 ウォークマン最高モデル Xシリーズを試す - ノイズキャンセリング効果とサウンド
第55回 ウォークマン最高モデル Xシリーズを試す - 操作性と付属機能
第54回 遅ればせながらBDレコーダーを導入(1)
第53回 高音質タイプの骨伝道ヘッドホンを試してみる - ティアック Filltune「HP-F200」
第52回 HDMI 1.3時代のAVアンプ機能比較(1) - エントリークラス編
第51回 エバーグリーンの低価格メディアリペアキットを試す
第50回 W-ZERO3[es]とクリエイティブ「Xmod」で「どこでも高音質」を実現したい(2)
第49回 マクセルの高音質システムヘッドフォン「Vraison」を試す
第48回 流行の丈夫なDVD-Rはどこまで頑丈か
第47回 小型デジタルハイビジョン液晶テレビ、東芝REGZA 20C2000を使う(2)
第46回 小型デジタルハイビジョン液晶テレビ、東芝REGZA 20C2000を使う(1)
第45回 ドルビーバーチャルスピーカー採用2.1chサラウンドシステムをセッティング
第44回 W-ZERO3 [es]とクリエイティブ「Xmod」で「どこでも高音質」を実現したい(1)
第43回 ICレコーダーを購入
第42回 骨伝導ヘッドフォンを買ってみた
第41回 USBからの電源でも動作する高音質アダプター
第40回 低価格化が進むフルHD37V型液晶テレビ
第39回 ソニー「ネットジューク」最新モデルをチェックする(2) - 新モデルの音質
第38回 ソニー「ネットジューク」最新モデルをチェックする(1) セッティングとUI
第37回 オーディオテクニカの新型インナーイヤーヘッドフォンを聞く
第36回 圧縮音楽の補正技術は本当にうまく働くのか
第35回 ロジクールのマルチリモコン「Harmony」の途中経過
第34回 団塊の世代をターゲットにした製品って
第33回 ロジクールのマルチリモコンを試す(1)
第32回 スピーカーで聴くバーチャルサラウンド
第31回 HD DVDとBlu-ray Disc、ソフトのタイトルは?
第30回 コンパクトなスピーカーの音量は足りる?
第29回 HDDのトラブルに泣かされる
第28回 徹底的に低価格な謎のMP3プレイヤーの試聴にチャレンジする
第27回 ヘッドフォンサラウンドを手軽に試す(2)
第26回 ヘッドフォンサラウンドを手軽に試す
第25回 余ったメディアの再利用
第24回 1年前と最新のポータブルオーディオプレイヤー
第23回 測定したヘッドフォンの音漏れ以外の性能はどうなのか(2)
第22回 測定したヘッドフォンの音漏れ以外の性能はどうなのか(1)
第21回 ポータブルオーディオプレーヤーの音をスピーカーで鳴らす
第20回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(4)
第19回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(3)
第18回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(2)
第17回 ヘッドフォンの音漏れは、言われているほどにうるさいのか(1)
第16回 ビデオ用8倍速のDVD-R DLメディア登場
第15回 ポータブルスピーカーはどのくらい聴けるのか(2) - Travelシリーズ編
第14回 ポータブルスピーカーはどのくらい聴けるのか(1) - Travelシリーズ編
第13回 BauXar Marty101試聴会に行ってきました
第12回 オーディオセレクター+パワードスピーカーでのリスニング環境構築
第11回 マルチメディア用2.1chスピーカーをオーディオ製品として聴く
第10回 精度を要求しない測定環境(2) - 身の回りの機器を測定する
第9回 精度を要求しない測定環境(1)
第8回 DLNAガイダンス準拠機器ではないネットワークメディアプレーヤーを試す
第7回 音楽データをどこに置くかがポイント
第6回 バッファローLinkTheaterでPC内の音楽ファイルを再生する
第5回 PC内のMP3ファイルをNAS-M7HDに取り込む
第4回 今度こそNAS-M7HDでPC内の音楽をストリーミング再生する
第3回 突然、長瀬産業のHMP-100のレビューを行う
第2回 オーディオのネットワークを考えてみる(2)
第1回 オーディオのネットワークを考えてみる(1)

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