【コラム】

暮らしのサウンドビジュアル

41 USBからの電源でも動作する高音質アダプター

村田修  [2006/12/14]

先週、37V型より小さいサイズの液晶テレビのフルハイビジョン化は、しばらくないだろうと書いたのですが、何と1週間も経たないうちに、シャープから32V型フルハイビジョンAQUOSが発表されてしまいました。筆者の予想は、やたらと外れが多いようです。とはいえ、幅815mmでフルHDというのはかなり魅力的な製品です。実際の画面を早く見てみたいものです。さて、今回はテレビの話ではなく、高音質化アダプターの話です。

単体で操作する高音質アダプター「Xmod」

以前に、圧縮音楽の補正技術がどのくらい効果があるのかを試してみましたが、ここにきて多くのメーカーから、同様の製品が発表されています。日立マクセルから発売された「Vraison(ヴレソン)」は、専用のヘッドフォンと組み合わされた高音質アダプターで、高音部の復元だけでなくユーザーの耳の特性を測定して、それに合わせた補正を行うというモデルです。ただし、現時点でのモデルは、PCにドライバーを組み込む必要があるため、PCで音楽を聴く際の専用モデルとなっています。また、ケンウッドのデジタルオーディオプレーヤー「MEDIAkeg」や単品コンポには「Supreme」という高域補正技術が使われていますが、これは製品に組み込まれているため、単体で使用することはできません。ところが、先日、クリエイティブメディアから、「Xmod」という高音質化アダプターがリリースされました。ちょっと面白い製品なので、軽く紹介したいと思います。

Xmodには、USBポートが1基、アナログのライン入力が1系統、そしてアナログのライン出力が1系統、さらにヘッドフォン端子が1系統装備されています。PCで使用する際には、PCとUSBで接続を行い、ライン出力端子からスピーカーに、ヘッドフォン端子からヘッドフォンに接続します。USBポートに接続されたXmodは、USBオーディオ機器として動作しますが、とくにPCにドライバーなどをインストールすることなく使用することが可能です。これで接続したスピーカーやヘッドフォンで、高音質化したサウンドが演奏されることになります。また、XmodではPC全体のボリュームコントロールも可能です。この場合、Xmodの電源はPCのUSBポートから供給されます。

今回、クリエイティブメディアから、このXmodをお借りしたので、どのくらいの効果があるのか、MP3形式で圧縮した128kbpsのオーディオファイルをそのまま再生した場合、Xmodを通して再生した場合とで、比べてみました。

通常通り、MP3形式のファイルを再生した場合の波形

Xmodを通して再生した場合の波形

通常の波形では、16kHz以上が極端に低くなっているのに対して、Xmodを通したほうは、極端な変化がなく、高域に向かってなだらかに減衰していく感じです。これは、実際に聞いてみても、かなり差がわかります。Xmodには高音質化(X-Fi Cristalizer)のオン/オフのスイッチがついているので、聞き比べは簡単です。

また、Xmodには、「CMMS-3D」という一種の3D化機構も搭載されています。同社では、バーチャルサラウンドと呼んでいます。こちらもスイッチで切り替えが可能なのですが、純粋に音楽を聞きたいという場合には、一種の3Dワイドステレオといったようなものなので、オフにしておいた方が、筆者は聞きやすく感じました。

さて、Xmodは、ACアダプターを使用すれば、とくにPCがなくても動作します。つまり、さまざまなオーディオでデバイスと接続して単体で動作させることが可能な高音質化アダプターということになります。

というわけで、ちょっと繋いでみたい機器があるのですが、それについては次回お伝えする予定です。

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